正覚ノ門 徒然帖

正覚者の言葉、日々の雑感。
・金剛般若経・無著頌 R2/1/7〜3/11 7/20〜
・長老偈経 3/14〜7/17

金剛般若経 二十四

2020-03-01 04:33:17 | 日記

おはようございます。

二十四 さらにまた、スブーティよ、実に、一人の女あるいは一人の男が、このはてしなく広い宇宙にあるかぎりの、山々の王スメールの数だけの七つの宝を集めて持っていて、それを如来・尊敬さるべき人・正しく目ざめた人々に施すとしても、また他方で、立派な若者やあるいは立派な娘がねこの智慧の完成という法門から四行詩ひとつでもとり出して、他の人々に説いたとすれば、スブーティよ、前の方の功徳の積み方は、こちらの方の功徳の積み方に比べると、その百分の一にも及ばないし、乃至、類似にも耐えることができない。(中村元 紀野一義 訳  岩波文庫)

※ 無著の頌を引用します(無著造 世親釈 長尾雅人訳注 中公文庫)。
頌58 (法を)説くことは、(善でもなく悪でもなく)無記なるものではあるけれども、それが(さとりを)獲得するためのものでないとは考えられない。(また単に善でも悪でもなく無記だというのは正確ではなく、むしろそれは)この故に唯一の宝、「法の宝」なのであり、他の(無数にある世間的な)宝よりも(その功徳は)まさっている。
頌59 すなわち、数量においても、威力においても、種類の違いからしても、(因果の)連関からしても、(「法の宝」の功徳は)すぐれている。この点で、あらゆる世間的な事物の中に(これに)比類しうるものを探しても、それを見出すことはできない。

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