神佛の加護をいただく

神佛の
ご加護をいただくには・・・
密教修行を通じて体験したことを書き続けたいと思います。

自殺しない 救われるには

2018年09月03日 14時15分05秒 | 秘密の教え・密教とは

私は このように聞きました。

我れ、昔より造りし諸の悪業は

皆、無始の貪 瞋 癡に由る。

身と口と意より生ずる所なり

一切を我れ、今、皆、懺悔(さんげ)し奉る、のだと・・・

 

懺悔(さんげ)の文といいます。

我昔所造所悪業  が しゃく しょぞう しょ あくごう

皆由無始貪瞋癡  かい ゆう むし とん じん ち

従身口意之所生  じゅう しん く い し しょしょう

一切我今皆懺悔  いっさい が こん かい さんげ

 

自殺をする子供が増えているようです。

大人が自殺をする。そのことを見て、子供が真似をする、のでしょうか・・・

自殺者の増加は相変わらず、自殺者の低年齢化と

死ねば楽になれると・・・安易な考え方が蔓延することを危惧します。

 

誰もが、一度くらいは、自殺を考えたことがあった方や

あるいは、自殺を思いとどまった方も

または、自殺など考えたこともない方も

様々いらっしゃるのではないでしょうか。

 

自殺の原因も、自殺者の数だけあると思います。

生きること自体が苦しみであるとの悲観的な考え方に囚われ

自らを死へと追いこんでしまう、もう死ぬしかないと・・・

イジメを苦に死にたいと・・・死ねば、イジメられるということもないと・・・

自分を殺してしまえば、死苦をもこえて

生きる苦、老いる苦、病苦による、肉体的苦しみ、精神的苦しみから

あらゆる悩みから解放されると・・・現実から逃避すれば・・・

イジメられることのない世界、悩み苦しみのない世界に・・・

DV、モラハラ、パワハラ、セクハラ、ストーカーから逃れたいと・・・

 

佛教では殺生を第一番目の戒めとしています。

佛教徒は十善戒を受け、十善戒を保つようにする、心がけが大事です。

他人を殺すこと、自分を殺すことは、他人を殺さしめる、自分を殺さしめることは

殺生の罪を犯すことになります。不殺生戒を破ることになるのです。

このことは、戒を受けようが、受けまいが、悪業の因となります。

 

自殺すれば、死ねば、死ぬことによって、今までの、今の苦しみから

逃れられるということは、絶対にあり得ないのです。

死ぬことによって、その原因が、業果が解消・解決される訳ではないのです。

その原因は、そのまま残り、新たに重い罪を造ったことになるのです。

懺悔(さんげ)することも知らずに、懺悔(さんげ)することも出来ずに・・・

身体を失ったことにより、懺悔行が出来なくなってしまうのです。

そして、自らが救われる道までも断ってしまうことになるのです。

 

過去の因を知らんと欲せば その現在の果を見よ。

未来の果を知らんと欲せば その現在の因をみよ。

 

自殺までしなくとも、人間はやがて死ぬのです。

生きているうちに懺悔(さんげ)することです。

自らの過去の罪、悪業を懺悔(さんげ)し続けることです。

これは与えられた試練です。自業自得の結果なのです。

このことに目をつむって生きるということは、苦しみ以外ないのです。

 

やがて死ぬのですから、死ぬまでに、生きるということを考えてみましょう。

せっかくいただいた、身と口と意です。大切にしなければなりません。

人間界に生まれたからこそ、信心をして、救われるのです。

 

災い転じて福となす。

 

懺悔行をして、常に懺悔心と真言念誦を心がけることにより

生き甲斐を見出し、自分を生かし、自分を生きる。

心のよりどころを得、心の糧とする。

 

これから先、よりよく生きるために、神佛の加護を心から願うのです。

神佛を信ずることなくして、加護は得られるものではありません。

 

今は、死なないでください。

 

オン ア ビ ラ ウン ケン バサラ ダト バン

オン ア ビ ラ ウン ケン バサラ ダト バン

オン ア ビ ラ ウン ケン バサラ ダト バン

 

南無大日遍照金剛

南無大日遍照金剛

南無大日遍照金剛

 

因なくして果を得る この処(ことわり)あることなし

自殺したいという思いを、生きるという希望に変える・・・

生きたいという希望に変える・・・

 

この教えを聞き終りて

皆、大いに歓喜して

信受し奉行せり。

 

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

ありがとうございました。

 

合掌

 

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