美術科の研修旅行も3日目を迎えました。本日も天候は快晴のようです。
気温もそこまで低くないせいか、生徒たちも体調を崩すことなく元気に朝を迎えております。
車窓より朝焼けがきれいだったので撮影しました。印象派の発端となったモネの作品「印象・日の出」を彷彿とさせます。当事主流だった画壇やメディアに批判されながらも、「美しいものは美しい!」と自身の制作スタイルを信じて発表し続けた結果、美術史上で注目すべき変革をもたらしました。松陽高校の美術科生たちも先人の思いを胸に本日の研修を実りあるものにすべくがんばって欲しいです。
9時。本日のメインはフランスが世界に誇る美術館ルーブル美術館の鑑賞です。
38万点というとてつもない数の作品を収蔵しており、4時間程度では到底全ての作品を鑑賞することは難しいのですが、主要な作品を中心にできるだけ多くの作品を鑑賞しました。
ギリシャ彫刻は、やはり大理石で作られてこそ美しいということを実感します。人の肌の表現は大理石の質感により柔らかさや体温などを表現してくれます。《サモトラケのニケ》も周囲の空間の影響もあり、今にも飛び立ちそうです。
ダヴィンチやダヴィッドの作品にはただ、ただ圧倒されっぱなしでした。
けれど、画面に近づき、作品と対峙すると時間を越えて作家自身と時間を共有しているように感じました。
14時。ノートルダム寺院のあるシテ島は観光地ということもあり、直接バスを停車することができないため300mほど離れた停車場より歩いて寺院へ向かいます。背景の建物は市庁舎です。
高さ約32メートルの身廊はゴシック建築を代表するというだけあり、彫刻や装飾がふんだんに施されています。
また、その彫刻の一つ一つに意味がこめられており、当事の宗教心の高さを物語っています。
16時。本日の最後の研修であるポンピドゥーセンターを訪れました。
鉄骨や配管がむき出しの建物は、それ自体も興味深いものです。
←展覧会会場へは、建物全面に備え付けられたエスカレーターで最上階へ向かいます。
←最上階からの眺望。
キュビズムからフォービズム、そして現代にいたるまで時代ごとに美術の変遷をたどることができる展示内容でした。
作品から伝わるエネルギーが凄まじく、「今後の歴史を刻むのは私たちだ!」と生徒たちもモチベーションが高揚し、インスパイヤされているようでした。
最後に、フランスでは有名なスーパー「モノプリ」でお土産を購入し、宿泊先のホテルへむかいました。
明日は、世界遺産モン・サン・ミッシェルへ向かいます。移動距離が長いため体調を崩さないように体調管理にも引き続き留意したいものです。