芸術文化の各分野において優れた業績をあげ,その向上発展に貢献し今後一層の発展が望まれる個人又は団体に贈られる鹿児島県芸術文化奨励賞を、本校音楽科の宮原真紀教諭が受賞しました。
宮原教諭は、音楽科生への声楽指導や音楽部への合唱指導で、全国トップレベルの実績を残す一方で、自らもソプラノ歌手として日々研鑽に励み、オペラや各種コンサートで演奏し、高い評価を得ています。今回は、それらの業績が認められての受賞となりました。おめでとうございます。
ここに、宮原教諭が、鹿児島市芸術文化協会の会報「芸術文化」の第112号に特集に寄稿された「新しい年への誓い」を紹介いたします。
「新しい年への誓い」 宮原真紀
この度、平成26年度鹿児島県芸術文化奨励賞を頂戴いたしました。大変光栄でありがたく、身の引き締まる(本当に引き締まればいいのに)緊張感とともに新年を迎えようとしております。これまで私を音楽の道にお導きくださり、深い愛情とともに御指導くださった先生方、応援励ましくださった皆様に心より御礼申し上げます。皆さまのお導きがあったからこそ、音楽という道を歩んでいられるのだと実感し、感謝するばかりです。
学びを続けていけばいくほど、「表現」することがいかに「自分」という人間をされけだし、自分の至らなさをみつめ、磨いていかなければならないことなのか考えさせられるばかりです。しかしその学びの中から、「わたくし」という人間の存在で成し得られるもの、表現を今後もみつめ続けていきたいと考えております。深淵な芸術の世界に身を置ける幸せに感謝しながら、歩みは遅くとも果てしない目標に向けて学び続けてまいります。
教職について今年で20年の節目となりました。次世代を担う生徒達に少しでも音楽に取り組むことへの楽しさ、高い目標に到達するために道は険しいのだと伝えていければと考えます。現在奉職しております松陽高等学校の田淵敏彦校長先生が、私のことを「厳教慈育」の人と評してくださいました。いつも生徒達のがんばりに温かなお励ましをくださる校長先生をはじめ先生方に感謝し、「慈しみ」ながら、生徒を育ててまいります。