プロテニスプレーヤーのうつ問題がニュースになっている。彼女が会見拒否を表明した時からそういう方向に話が進みそうな気がしていた。
20代の時に社会に出て初めて鬱病患者と接した。同じ部署の55歳の女性だった(Sさん)。当時その会社では55歳になると給料が何割かダウンする規定があった。Sが55になった時、ルールは理解していたはずだが気持ちがついていかなかったのだろう。頻繁に総務に行っては何かを訴えていた。
ある日部署の女性全員が上司に呼ばれ「Sさんは鬱病で休職する事になった。補充の派遣社員を探しているがすぐに見つかるかは分からない。当分はSの仕事を手分けしてやってほしい」と告げられた。
その後の数ヶ月は深夜までの残業生活になり、みんなもう限界、、という頃にSは戻ってきた。信じられない位我が儘になって。
毎日身体のどこかが調子が悪い、電話で話しながらPCを操作するのが難しい、雑用はやりたくない等、延々と文句ばかり言っていた。休憩所で一緒になった時に「大丈夫ですか?」と聞くと彼女の愚痴が止まらない。「頑張ってくださいね」と言うと「鬱の人間に頑張ってと言うのはダメなの!」とキレられてしまう。
当時、鬱患者への「頑張れ」とか「旅行に行ってきたら?」という言葉は禁句だとは知らなかった。
もう関わるのもメンドクサイ。そんな気持ちになり徐々に距離を置く事にした。
つづく
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