しばわんこ・ふく

柴犬・ふくのお散歩日記です。景色やお友達わんこをご紹介します。プラス天体写真もご紹介です。

バラ星雲

2021年02月15日 20時20分16秒 | 天体

有名なオリオン座は、夕方の少し薄暗くなってくる時刻から、ちょうど南の空で見ることができます。(2月~3月)

その左隣の星座は、「一角獣座」と言いますが、目立った明るい星がなく、見つけるには少々難儀しますが・・・(通称)「バラ星雲」があると言うことで星仲間では有名です。

  

↑ バラ星雲(NGC2244)は、ベテルギウス(オリオン座)、プロキオン(こいぬ座)、シリウス(おおいぬ座)で囲まれた「冬の大三角」の中に位置します。バラの花びらのように見えることから通称「バラ星雲」と呼ばれています。中央の星々に照らされている散開星雲で肉眼では見ることはできません。これは、ガスの主成分が「水素」(波長は656.3nm)ですので、「可視光の赤い部分」に当たるため撮影された画像は赤やピンク色になります。写真にして初めてその姿を現します。

   ※ フジX-A1ミラーレスカメラ、SIGMA50~500㎜ズームの200㎜を使用(35㎜カメラ換算300㎜)、総露出時間21分、タカハシEM-10赤道儀自動追尾


オリオン座・バーナードループ

2021年01月01日 12時29分45秒 | 天体

新年明けましておめでとうございます。

寒い年末年始となりました。それでも各地で初日の出が見られるなど良いお正月を迎えられたのではないでしょうか?

昨夜も紅白歌合戦を見ながら・・・庭先で星の撮影を行いました。

月齢16の大きなお月様が居座っていましたので、星座等写真には最悪の条件となります。このため、星を追尾する赤道儀の更に点像に写すためのテスト(写真は使い物にはなりません)を兼ねて撮影を行っていました。午後10時前後では既にマイナス気温でしたので・・・セットしては屋内に逃げ込み、一定の時間放置して、今日画像を確認ました。

さて、新年第一弾は、オリオン座を取り巻くガス帯「バーナード・ループ」をご紹介します(宇宙には、このようなガスがありとあらゆるところに形成され存在しています)。

↑  少し説明させていただきます。オリオン座は、左上の黄色い星がベテルギウス。画面右下の白い星がリゲルでともに1等星です。

 そしてベテルギウスの右、リゲルの左にそれぞれ白っぽい少し小さな星を結ぶと大きな縦の長方形となります。この長方形の(上下)少し外側から中が概ねオリオン座となります。

 中央には、オリオンのベルトに当たる「三つ星」が右斜め上方向に並び、その下にはオリオン座大星雲が赤っぽく(中心は白)見えています。

 さて、バーナード・ループは、この三つ星や大星雲あたりを中心に大きく円弧を描く赤い星雲のことを言います。大変淡いガスで、肉眼では当然見ることはできません。

※ アメリカの天文学者「バーナード」が発見したことからその名前が付けられており、距離は約1600光年(光の速さで1600年かかる距離)とされ、おおよそ200万年前にオリオン座大星雲付近の星が超新星爆発し形成されたとされます。(写真上部の赤い星雲は、この写真では少し確認し辛いですが、右をクチバシにした魚のエンゼルフィッシュの形に似ていることから「エンゼルフィッシュ星雲」と言われています。)


スバル(M45)

2020年12月25日 17時38分22秒 | 天体

冬の星座の一つ「牡牛座」・・・新年は丑年ですが、正(まさ)しく牡牛座の年かと思います。この牡牛座の星座絵を当てはめてみると首から背中あたりにスバルは位置します。

肉眼でもなんとなく他の星々より青白く見えますが、新たな恒星が生まれている場所とも言われています。一定の露出をかけ撮影すると・・・青白いガスに覆われていることが分かります。

オリオン座大星雲やバラ星雲など「赤く」写る星雲が多い中で、青いガスに覆われるという特異な存在です。

↑ タカハシEM10赤道儀による自動追尾、SIGMAズームの300㎜(f5.6)使用、フジフィルムX-A1カメラ(APS-C,IS01600・3分×2枚コンポジット)と言うシステムで撮影しました。実は3分露出15枚(総露出時間45分)撮影を予定していましたが・・・気温低下による?通電能力喪失により撮影は余儀なく終了となってしまいました。


木星と土星の最接近

2020年12月21日 19時41分40秒 | 天体

木星と土星・・・地球からの見かけ上の接近は、それぞれの公転(太陽を回る)軌道が真っ平らであれば、約20年に1度見ることができますが、各惑星の軌道が乱雑なため、今回のような接近は、なかなか見ることができない天文事象となります。

今回の接近は、12月22日・・・つまり明日の午前3時18分に最も接近しますが、その前後ではそれほど大きく変化は無いと思います。今日の午後5時前後に撮影しましたのでご紹介します。

さて、今回の接近に匹敵するのは497年前の1623年7月と2080年(60年後)3月となります。倍率はともかく、天体望遠鏡の視野に木星と土星が同時に見られること自体大変珍しい現象となります。

↑ 木星を公転するガリレオ衛星のうち3つが見えます。土星にもたくさんの衛星がありますが・・・

↑ 土星に露出を合わせました。木星はより明るいので模様が露出オーバーで飛びました。しかも西空低く空気の揺らぎの影響を受けています。

【おまけ】

同時に月齢6.4の月を木星・土星撮影と同じシステムで撮影しました。

  ※22.3㎝ニュートン反射望遠鏡(焦点距離1200㎜)7.5㎜接眼レンズによる拡大撮影、フジファインピクスS5Proカメラ

 


オリオン座大星雲

2020年11月17日 19時37分41秒 | 天体

今回は、オリオン座の(ギリシャ神話における勇者オリオンのベルト部分にある)「三つ星」のすぐ下(南)にある星雲:M42を撮影しましたのでご紹介します。

これまでにもお話ししております通り、フィルムカメラの衰退時期以来のデジカメでの撮影となります。鳥のくちばしや翼に似ている星雲です。眼視では白っぽく見えます。

↑ フジX-A1カメラ(APS-C)ニュートン反射望遠鏡(35㎜換算約1000㎜相当)ノータッチガイド撮影(30秒×8枚コンポジット)総露出時間4分

↑ フジX-A1カメラ(APS-c)SIGMA50-500㎜ズームレンズ(500㎜・f6.3使用)35㎜換算約750㎜相当 オートガイド撮影(@3分×10枚コンポジット)総露出時間30分

 

   ※ 焦点距離の違いによる写野の違いは鮮明ですが、総露出時間での反射望遠鏡の4分・・・方やカメラレンズでの30分露出における写り方は同じように見えます。

     この違いは、その後の「画像処理」にもよりますが、望遠鏡の明るさF4に対しカメラレンズがf6.3と暗いことに影響されると思います。

     その他、望遠鏡での撮影では自動で追尾せず、星が流れはじめて写ることとなるギリギリの30秒露出としました。これが1分ともなると星は点像ではなくなります。

     SIGMAズームレンズはf値が暗いため、長時間露出すると星が点像にはならないため、一つの星を追尾し常に点像に留める装置で撮影しました。

 


三日月と金星

2020年11月13日 09時44分22秒 | 天体

11月13日金曜日の今朝は、月齢27(最大約29のうち)の月の横に金星が寄り添っていました。

早朝は少し晴れていましたが・・・その後、曇り空に変わっていきました。今日一日は曇りがちのようです。

※ 撮影は、望遠レンズf(絞り)6.7でシャッター速度は1/20(ISO1600)。三日月部分が露出オーバー、太陽光の地球反射により見えている「地球照」部分はシャッター速度2秒で撮影しておいます。カメラは、ファインピクスS5Pro(フジフィルム)です。


星空

2020年10月30日 20時20分12秒 | 天体

10月12日撮影の夏の星座から秋の星座にかけての銀河(天ノ川)です。

中央左下には、前回ご紹介の北アメリカ星雲と白鳥座のデネブがあります。画面外右上にはカシオペア座があります。夏の銀河にはかないませんが・・・秋銀河も十分な星が散在しています。

よく見ると赤い星雲があちこちにあります。ただし・・・真ん中の黒い○は・・・残念ながら、レンズ内のゴミのようです。(フィルムカメラ時代の古いレンズで何かの欠片が写り込んだようです)

 

富士フイルムS5Proカメラ、総露出時間27分、ニコン24㎜レンズ(35㎜換算36㎜相当)


星座

2020年10月16日 19時33分20秒 | 天体

今回は・・・以前にもご紹介しましたが、はくちょう座のデネブ・北アメリカ星雲あたりと昴(すばる)をご紹介します。

↑ 白鳥座のお尻あたり・・・中央の明るい星は「デネブ」です。その上の赤い星雲が北アメリカ星雲で、ここではアメリカからメキシコあたりが横向きになった形に似ています(フロリダ半島も・・・)。やや左下の星は「サドル」と名付けられていてその周りにも赤っぽい星雲が集まっています。この写真は、3分間露出のもので、計9カット撮影しています。9枚(計27分露出)をコンポジットして画像処理をすると赤色がもっと鮮明になります。そのうちにご紹介できればと思います。白鳥座など夏の星座も西空に沈みかける季節になります。

↑ プレアデス星団(すばる)です。少し星が流れています。失敗作?ですが、うっすらと星団を取り巻いているガスが見えます。東の空には・・・冬の星座のうち「すばる」と「ぎょしゃ座」がトップランナーで昇ってきます。この写真も1枚2分の露出で9カット撮影しましたが・・・この頃から強風(北風)が吹き荒れてきましたので星が流れてしまったのだと思います。けれど9カット(計18分)もコンポジットすると青白いガスは際だって見えると思いますが・・・。


火星

2020年10月06日 13時50分34秒 | 天体

火星が今日(10月6日)中接近(大接近に近い接近)を迎えました。2年に1度地球に接近する火星は、その公転軌道(太陽を回る軌道)に遠近あることなどから、地球(の公転で)が火星を追い越すタイミングから、大・中・小の接近が見られます。

今回は、中接近ですが、ほとんど大接近に近い接近となります。今日を境に前後1ヶ月近く模様を見ることができます。ただし、空気の流れ(気流)で光が屈折しやすく鮮明な模様を見るには常時観測するなど機会を増やすしかありません。

↑ 火星:10月5日(火)21時37分撮影で東天45度くらいの高さでした。(少し気流の影響がありました。半分上にかすかに模様らしきものが・・・?上部が盛り上がりは「極冠」です。)

↑ 木星:10月5日(火)19時54分撮影です。眼視では縞模様2本がよく見えていました。4個のガリレオ衛星も見えていました。南中から少し西よりに位置していました。木星は大きく明るいのでよく見えます。

↑ 土星:10月5日(火)20時00分撮影です。土星は、いつ見ても特徴である輪っかが素晴らしいと思います。木星の外側を公転していますので、その大きさとともに撮影は難しいですが、眼視では小型望遠鏡でも十分楽しめます。

共通データー:223㎜ニュートン反射、拡大撮影、フジFinePixS5Proカメラ使用。

 


満月

2020年10月03日 15時56分21秒 | 天体

10月1日は中秋の名月・・・翌2日は満月でした。

先にご紹介の22㎝反射鏡も光軸調整を終え、2日の夜に木星、土星、そして中(大)接近中の火星、そして満月を見ました。火星は、6日に最接近となりますが、前後1ヶ月程度は条件が良ければ模様を見ることができます。

この日は、あいにく・・・気流が安定していなくて模様は確認できませんでした。

今回は、その満月の写真をご紹介します。

→ この日は午前6時過ぎが「満月」でしたので、7時間以上経過した撮影時刻では、左上がほんの少しだけ太陽が当たっていない部分に当たります。その分(スマホなどで拡大しますと)クレーターが目立ちます。右下の大きなクレーターは「ティコ」と言います。