「鮒寿司」

世の中、偶にはイイ事があるもんです。

「鮒寿司」を頂いたのだ。

朝早くに頂いて「もう、今夜のアミューズは決まった」と、ほくそ笑みを

浮かべながら仕事場の冷蔵庫に仕舞っておいた。ところが、ドッコイです

わ。

この日は仕事を終え、田んぼでする事があったので急いで帰ったのだ。

そして、予定の作業を終え家に帰り食卓についた。

それで、この時になってやっと気付いた。「鮒寿司」を職場の冷蔵庫に忘

れてきた事を。

あー、今夜の楽しみがなくなった。

大層な言い方やけど、一生に一度しかない今晩の食事を棒に振ってもた。

アホ過ぎて空しくなった。得るべき満足を得られない。

考えれば考えるほど落ち込む。

そうや、忘れることや。

くよくよすると余計に損や。体にも良くない。

そんな事を考え飲み始めたのでした。

すると明日の楽しみが出来たと考えるようになったのです。

物は考えようですわ。

以上です。