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大原の山に棚引く「小野霞」。
大原盆地は昼夜の寒暖の差が大きく、よく霞が発生
します。これを「小野霞」と呼んでいるのですが、この
霞こそが「大原野菜」を育てる大切な要素になって
います。
どんなにいい肥料でも、この霞には敵いません。
昼夜の寒暖の差と霞の適度な湿り。特に香りのよい
色鮮やかな大原の紫蘇にとっては不可欠なもの。
この環境がいいと科学的に証明した訳ではないで
しょうが、大原の人達はそう話します。
それで思い出しましたが、
この間、大原のある長老の話。
「大原の東と西、どっちが、よい野菜が採れるか
お前、知ってるか?」
長老曰く
「夏のもんは西、冬のもんは東がよいもんが採
れる。」
何故か?
「夏のもんは朝日が射す西がようて、冬のもんは
長いこと陽が当たる東や。」
と言うのです。
おおよそ、私の倍ほど生きて来た「おじぃー」の言
う事、それなりの経験を積んで導かれた教え。
間違いはない筈です。
こんな教えは自分の財産であり、大原の財産かも
知れませんね。
以上です。
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