四季の書斎 世界は破滅に向かっている。

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松岡正剛の『遊学』を読んでいるが、登場人物が多いようで実は少ない。

2011年08月15日 20時19分52秒 | 文学・思想
編集者らしく、文章を流していくのが得意なのであろう。
けっしてとどまることがなく、考えることがなく、流れていくのである。

川の流れのごとくに、鴨長明の『方丈記』のように、「川の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず」流れるのが正剛の手法である。

確かに多種多様でとどまることも無いので読みやすい。
物理や量子力学や数学がよく出てくるのは、知らない者にとっては難解かもしれないが、すでに既知の事実を羅列しているにとどまっている。

現代に必要な要素は、この『遊学』に詰まっている。
大学生なら最低でもここはクリアして、次の段階に進んでもらいたいものである。

と、言っても大学生の1%もこれを買い求めることは無いであろうことは察せられる。


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