猿の家族がリビングルームでくつろぎ、液晶のTVのリモコンに手をかけ、携帯電話で他の猿とお話しし、暑くなったらエアコンの温度をリモコンで下げている。
ゆっくりとしたソファーで父親猿は新聞を広げて読んでいる。すこし大きめのスリッパを縦横に振っている毛深いさるの足が特徴的である。
ここに一体何を見いだせるであろうか?
あってもなくともよいようなものばかりに囲まれてそこに安寧と幸福とがあるように錯覚するのは別段困ったことでは無いかもしれないが、これが猿にとっての唯一の幸福であるとはどうも言い切れないようである。
しかし、人間はこういうことが幸福足りえると24時間の内で仕事を主体に生きてきた。
本当の仕事とは何であるかを考える暇もなく、その時代に確立された社会のシステムが唯一のものであると考えなければならないのである。
ところが、こういう生活を目出すことで原発が必要となり、自動車が必需品となり、インスタント食品が欠かせないものとなっている。
そしてわれわれが手にしたものは原発の事故であり、自然の脅威をより高める異常気象である。
すべては人間の思惑通りには行かないことを我々は知ることになる。
ゆっくりとしたソファーで父親猿は新聞を広げて読んでいる。すこし大きめのスリッパを縦横に振っている毛深いさるの足が特徴的である。
ここに一体何を見いだせるであろうか?
あってもなくともよいようなものばかりに囲まれてそこに安寧と幸福とがあるように錯覚するのは別段困ったことでは無いかもしれないが、これが猿にとっての唯一の幸福であるとはどうも言い切れないようである。
しかし、人間はこういうことが幸福足りえると24時間の内で仕事を主体に生きてきた。
本当の仕事とは何であるかを考える暇もなく、その時代に確立された社会のシステムが唯一のものであると考えなければならないのである。
ところが、こういう生活を目出すことで原発が必要となり、自動車が必需品となり、インスタント食品が欠かせないものとなっている。
そしてわれわれが手にしたものは原発の事故であり、自然の脅威をより高める異常気象である。
すべては人間の思惑通りには行かないことを我々は知ることになる。