シルクホームステイ365日目
今日365日目は、ついにシルクは我が家のホームステイを終え
実家(訓練センター)に帰る日です。
今まで、そして昨日泣きすぎたおかげか、朝は落ち着いた気持ちで
目覚めることができました。
ゆっくりとみんなで最後のお散歩へ。
今まで何度となく歩いた道の総集編です。
小学校の前で・・。
いつもの公園だけど、いつもと違った景色に見えてしまいます。
最後に屋上でボール投げもしました。
引っ張りっこもしました。
だんだん出かける時間が迫ってきました。
私が洗面所にいる間に、泣かすまいと思った旦那が気を使ったのか
ハウスを片づけ始めました。
戻ってみると、シルクは寂しそうな不思議そうな顔をして
じーっと見ていました。
この写真を見るのが一番切なくなります。
今でもこの時のシルクを思い浮かべると涙が
止まらなくなります。
犬は全部分かってる、という人もいます。
もし、シルクが何かを感じたとしたらこの時に何かを
悟ったのかもしれません。
ハウスをたたんで、玄関に置いても、その周りをうろうろと
していました。
見ていられなくなり、慌てて
身支度をして、必死で頭を切り変えようとしました。
いよいよセンターへ到着。
大勢の人と犬。入所する子たちのパパ・ママ犬なども
来てくれていました
シルクのママには会えませんでしたが、グランマのドルチェちゃん。
そして初対面、パパ犬のクリス
幸いしんみりした感じではなく、明るい雰囲気で進みました。
式が始まり、今後の説明などスライドで見てたのですが
正直何一つ覚えていません・・。
その後胎ごとに呼ばれ下で写真撮影。
Sは最後なので、兄弟やパパと写真を撮りました。
今まで1度たりとも兄弟で動かずまともな写真を撮れたことが
ないのに、不思議とこの日はちゃんと撮れたのです。
この後S胎の家族写真や全体写真。
見たら涙があふれてきそうでしたが、
これが終わるまでは泣くまいと必死で自分と戦っていました。
写真が終わって、訓練士さんがやってきました。
首輪を付け替えられたところで、もうダメー
限界でした。
ほんとにシルクが行っちゃう
しがみついて泣きました。
訳が分からず呆然と泣いてると、「最後まで見送ってあげて下さい」との声。
ハッと我に帰り、シルクを追いかけました。
シルクは振り返らずしっぽを振って行ってしまいました。
何も疑問に思わず、何の警戒もせず、軽やかに楽しそうに。
呼べば振り返ったのかもしれません。
でももしそうしたらその映像がずっと頭から離れずトラウマに
なってしまいそうで、できませんでした。
振り返らないで行ってくれたことは私にとっては救いでした。
シルクー、大好きだよ。これからもずっと
離れてもシルクはかけがえのない存在で、家族です。
シルクの健康と幸せを、ずっとずっと祈ってるからね。
シルクは我が家を卒業し、訓練犬になりました。
委託の時から頭のどこかで、いつかくる入所の日に怯えてました。
今までもへこんだり泣いたりすることもありましたが
そんなヘタレでも何とかシルクを見送ってあげることができました。
お世話になった方々、読んで下さった方々、どうもありがとうございました。