元盲導犬*シルクのゆるゆる日記。

盲導犬を引退し9年ぶりにパピーウォーカーの元へ帰宅。お仕事も忘れ、ザ・ぐ~たらな自由すぎるゆるゆる定年生活♪

開花期

2016年10月28日 | パピーウォーカー(パピー時代)
いきなり寒くなりました。

意図せずふり返るシリーズを書いてしまったので締めくくります。

入所前後の日々というのはあまり思い出したくないので、省略・・・。
またこれは盲点だったのですが、進路が決まるまでというのも結構しんどい
(落ち着かない)日々でした・・・。

シルクの進路はなかなか決まりませんでした。
移動も多く色々課題があったのだと思いますが
訓練士さんに共通して言われたのは、「シルクは人と作業をするのが好きで・・」
ということ。
へー、そうなんだ。シルクはそんな面があったんだなぁとぼんやり思っていました。

盲導犬になったという連絡があったのは、入所して既に1年半以上が過ぎた頃。
色々な思いが交差して胸がいっぱいで
聞きたいことも沢山あったような気がしますがほとんど聞けず・・・。

ただ、「元気なシルクにはぴったりなユーザーさんですよ。」という言葉が
ずっと頭に残っていました。

1年近く後、「障害者国体に出て開会式をシルクと一緒に歩きます。
いつも教育テレビで全国放送されるので見て下さい。」とご連絡を頂き
驚きと嬉しさで飛び上がる思いでした。
以降昨年まで、恒例の秋のドキドキわくわくの楽しみなイベントとなりました。

映るのはほんの一瞬でも、「動く映像」は写真とは全然違って
胸に迫り感動でいっぱいでした・・・。


私の大好きな写真。
風林火山の旗と一緒にと、金メダルをかけてもらったもの。

  


第三回目の東京大会では開会式を観覧する機会を頂きました。

当日10月とは思えない30度超えの暑い暑い日。

関係ないけど偶然結婚10周年の記念日でもありました。
そんな時に東京大会が重なって見に行く機会に恵まれたこと、偶然にしても
シルクがプレゼントをくれたようにも(勝手に思い)涙涙・・・。

開会のスピーチが終わる度にちーーんと鼻を噛む。
周りの人はさぞやすごい選手の親なのかなと思いきや、まさかよもやの犬の親って
誰一人想像だにしないに違いない、、、そう思うと可笑しさもこみあげてきて
泣き笑いなのでありました。

目の前をシルクが通りすぎ、つい「シルク~!」と喉元まで出かけるのを
必死でこらえ。

何年ぶりかに元気な生のシルクを見られ感激した日でした。


スイートテンもなく(古っ!)そっちの面ではうやむやになった感は否めませんが
お金では買えない宝物の記念になった日でもありました。


後に都の犬好きスタッフさんが、式後選手村でのくつろぐシルクの写真を沢山撮ってくれていたことも
判明、嬉しい驚きでした。

 


色々な偶然に感謝した日でした。



*おまけ:初めてのダウン  昼間こっそり教えて初披露。