元盲導犬*シルクのゆるゆる日記。

盲導犬を引退し9年ぶりにパピーウォーカーの元へ帰宅。お仕事も忘れ、ザ・ぐ~たらな自由すぎるゆるゆる定年生活♪

介護のち晴れ

2022年02月06日 | シニア期(介護こと始め)
忘れもしない2月1日朝の散歩。
今日からもう2月だね~なんて思いながら良い天気の中
のんびり歩いていました。

シルクが少し後ろから歩いてたのですが、リードがちょっと張った
ので後ろを振り向くと、ちょっと後ずさり?後ろに引くような
感じで座りそうになってました。(ほんの一瞬)
車が来てたのでちょっと引いたのですが、
あれ?ツーだった??ごめんね~なんて言いながら
また普通に散歩再開。
タイミング逃しちゃったかな~?でも何だか変な(見たことない)
動きだった?気のせいかな??

公園まで歩いた所でまた何もない所で急に雷に打たれた?みたいな
斜め上を見て眩しそうな?驚いたような目になって
斜め後ろに体を引く。(といっても1,2秒)
すぐに何もなかったように歩き出す。

何か変だな・・・。
最初は気のせいかと思ったけど、これが結局5回ありました。
2,3度目の時は間違いなく変だから早く帰りたかったのですが、
一瞬で戻ってもっと歩く、歩くとシルクは元気で他の公園も
是が非でも行くというので一応一回り。

その間も頭の中は気が気じゃなくて、おかしい。。
何だろう??ぐるぐる・・・。
急に前庭疾患の前兆では?と思いつく。
途中で調べながら、倒れたらどうしようかと本当に焦った。

帰宅後様子を見るも全く普通で食欲もりもり、おやつももちろん。
その他普段と変わる所は一切なく。
病院は休み。ひとまず様子見で1日を終える。
でも気になるので一応調べまくって良さそうなサプリなどを取り寄せ。

気になってあまり寝付けず。シルクが急にベッドを下りた。
その時ほんのちょっとまた斜めに。
滑っただけかな?暗くてつまずいた?寝起きだから?
でもやっぱり変・・・。
その後何もなかったように普通に寝る。

朝起きてソファにいるシルクを見たら、、、
明らか目がおかしい。
瞼が左右交互に動いて止まらず
目も全く焦点が合わずに勝手に動いてしまっている。
よく聞く前庭疾患ほどはぐるぐるに回ってはない感じだけど
足元もふらつき普通に立てない。
すぐに下の布団に寝かせたけどダウンしたまま目は戻らない。

めちゃくちゃ焦ったけど病院もまだ。
落ち着かせたかったけど目も閉じられない。
とにかくそばにいて落ち着かせ、
その間往診の病院やら調べたり電話したり。

そうこうしているうちに1時間くらい経ったら治まってきて
シルクも寝てしまった。
その後だいぶ落ち着いたようで、少しふらつく感じだったけど
病院には何とか連れて行けそうなので
急いでともかく行ってみた。

その時はもう眼振も治まり(動画を撮ったつもりが慌ててて撮れてなく)
立てて少しは歩ける感じになっていた。
触診で目や耳調べたが特に異常はなく。
今ここまで治まってるのなら前庭疾患ではない感じで、脳から
来てるものだとこれ以上調べるとなるとMRIなどになる。
どこまで追求して調べたいかにもよってくる。

癲癇のようなものだとしても今後また起こるのか、
ある程度強度や頻度が強くなってきたりするかどうか。
今の所は症状がないのではっきりとは分からないとのことでした。

帰宅してしばらく寝てたものの、その後は立ち上がろうと
してもよろけてストンと座ってしまいまともに立つことが
できず。

大急ぎで介護グッズやら病気のことや
サプリのことあれこれ調べる。
その後は支えながらご飯やワンツーは何とかできた。

不安であまり眠れない1夜。
つい昨日まで1時間以上歩いていたのに。
元気で14歳を迎えたばかりなのに・・・。
それとも14歳の誕生日まで安心させようと
何とか頑張ってくれてたのかな?


頂いたおもちゃで元気で遊んでたのに・・。


なんで?どうして??
色々思っては涙・・・。
そして考えても仕方ないのに色んな「たら、れば」が頭をぐるぐると。
 
突然来るというけどあまりの突然に、現実とは受け止められず。
急激に14歳、大型犬、介護という現実に急転直下
向き合うことになりました。

この年でここまで元気でいてくれたのが奇跡のようなものなんだ、と。
もっと早くになっていたかもしれない。
大型犬の10歳過ぎたら神様のプレゼントと言われます。
十分プレゼントを受け取ったじゃないかと言い聞かせ。

そう頭では分かってても気持ちがなかなか・・・。
温かい蒸しタオルで拭いてマッサージでもしてあげようと
貰い物のタオルの中の新品を開けたら、13歳誕生日で行った
マウンテンドッグラン最後においちゃんがくれた物で
また鼻の奥がツーンと。
あの時はあんなに・・・。とのエンドレス。

先日獣医師から聞いた「できなくなったことを数えない方が
いいですよ」との意味が腑に落ちた。

まずは現実翌日からの生活をどうしよう。
お留守番はごく短時間とは言え、ひとまずウェブカメラを購入。
祈るように眠る。

どんよりした翌日から・・・。
生まれたての小鹿のようにシルクが立った!!
歩いた!!
今までは冗談で言っていたが、本当にそれは「クララが立った!!」
涙が出る思い。
立っただけで拍手喝采。歩いただけで拍手喝采。
ワンができただけで褒めたたえる!!
夫と交代での申し送りと外出。
これは、、、パピーウォーカーの時のデジャブじゃないか。
シルクはまた最後にPWをやらせてくれてるのかな?と
また鼻奥がツーン。

散歩も途中倒れたら怖いので
まずは屋上でひなたぼっこから始め
その後はドキドキしながらのお散歩再開。
やっぱり外の風に当たり匂いを嗅いで歩くのは楽しそう。
当たり前だったことが奇跡のように嬉しくありがたく。

またどうなるかは分かりませんが、今は特に麻痺や傾斜
などもなく今は普段通りに戻りました。

どうしてもソファにも乗りたがるので、すべてのパーツを外し
シルクの高反発のベッドを乗せる。(人がそばにいる時のみ)


もう人のベッドも危ないので、夫の腰痛対策のエアウィーブの
薄いマットを引っぺがしひとまず進呈。(こらっ!)


リビングに敷いてそこにいてもらい、出かける時はウェブカメラで
見られるように。
今の所夜は人もそこで寝ています。もう万年床のようになって
バッキバキですが、致し方あるまい。
かくしてシルクの思い通りに。


何が起きてるか分からず
一番怖かったのは本犬だったかも。

突然来たけど今の所復活してくれたことで、シルクが猶予期間を
くれたものと思ってます。
もうそんなお年頃だったんだよ、色んな準備(主に心の!)も少しずつ
しておいてね、と。

一喜一憂の1週間でしたが、とりあえずはホッとしました。