みなさんのところの猫も、構うとめんどくさそうな
雰囲気になってしまうことが多いみたいですね。
たぶん、猫はそのほうが多いと思うし、
もっといえばすごく懐っこい猫でも、さすがに
いつもいつもはかまえないよ（眠いときとか）と
いうほうがずっと多いと思います。
きのうちらっとミンミンのことに触れたから、
どどーっと思い出が蘇ってきてました。
先代猫、ミンミンは、めんまねえちゃんが
小学生の時に劇的に拾った猫（そんなんばっかり）だったのですが、
いかんせん小学生の小うるさい子供よりは、
ねえちゃん母のほうが御飯もくれるし、構いすぎないし、
キーキー子供のうるさい声じゃないし、
ということで一番人気。
「恩は感じとったけど、それとこれとはまた別やもんな。」
溝に泥だらけになって落ちていた子猫を
そろばん塾に行く途中に発見。
とりあえず溝から助け出すも、
そろばんが終わるまでとにかく置いておくしかなく、
その間に高学年の男の子たちが猫を発見。
陸橋から電車が通ったら落とそうという
その瞬間、猫を再発見したねえちゃんが、
ぼろぼろの小汚い子猫なのに、言うに事欠いて
「あっちでその猫、どっかのおばさんが探しとったで。」
「私が連れてくわ」と、大嘘をついて奪い取ることに成功。
（先方も高学年だけど、所詮小学生。
ねえちゃんもばかだったけど先方も馬鹿だったのが幸いしました）
そのまま、怖くて怖くて、いつ追いかけてくるかと
家までずっと走り通したのを思い出します。
ただ、河原に捨てられていた犬とか、高い塔から落ちていた
赤むけのハトとか（もうかえすすべがなかったためそのまま
育てることに。コウモリとかハト、雀などは、鳥獣保護課などに
相談すると、レアないきものでない場合おまかせしますと
言われることが多かったですね．．．
※一応、野生の鳥獣は勝手に飼育とか保護ができない生き物です）
とにかくなんでも拾いまくる子供だったので、
許してもらえぬことはわかっていて、
夏休み中だったためねえちゃん姉と共謀して猫を隠し育て始め、
（ばか）色々ありつつ、ねえちゃん母も
もともと猫が好きだったりしたため、先輩ハト小屋に
逃げ込んで突かれてはかわいげのない子猫時代を
過ごしたミンミンなのであります。
ねえちゃん母曰く「あんなかわいくない子猫見たことがない」だそうで。
がりがりで目もあいておらず、状態が悪かったミンミン。
生まれたてだとあのときは思っていましたが、今思うと
離乳は済んでいて、ただ目がかぜとかで開いてなかったんでしょう。
手のひらサイズではありました（がりがりだったから）。
また、子猫時から晩年までとにかく悪声で、だみ声の低い声で、
ときにホーミーみたいに声が割れるというか、二重に聞こえるような声でした。
友人が電話越しにその声を聴くと「お父さんが猫のまねしてるん？」
というような、そんな声だったようです。はい。
姉とつきっきりで看病してよく回復したものだわ．．．
今更ながらなんというか、ミンミンのもともとの丈夫さが
功を奏したのかも。まあ、昔はそんなものだったっけ？？？
「ごはんとかもろたんは感謝しとるけどなあ、ほんまにねえさん、大雑把やったわー。」
「それにな、いややのにな、無理に抱っこしてな、添い寝して！って．．．」
ミンミンは人が良かった（猫だけど）ので、
ふう、とため息を付きながら、薄目を開けてねえちゃんの
様子を見て、そろそろ寝たかな、と思うと
布団から出ていこうとするんですが、まだいかんとって！と
ぎゅっとすると、またふう、とため息を付きながら
じっと付き合ってくれたっけ。
ねちっこいところはあったけど、温厚でおとなしくて、
どんくさくて、（テーブルの上にすら乗り降りできなかった）
脱走大好きで、喧嘩が弱くて（脱走時、すぐ喧嘩をしてましたが、
一度も近隣の猫に喧嘩に勝ったことなし）．．．
めんまと全然似てないけど、やっぱりとてもいとおしい。
ミンミンはひょっとしたら、めんまのこと好きかもしれません。
きれいなオッドアイの白いオス猫に擦り寄っていたこともあるし。
（先方はミンミンが嫌いだったから、うちの猫にするのは断念）
でもめんまは、ミンミンのことなんて嫌いだと思うなあ。
というか、猫という猫、みんなきらいなのかも．．．
なるとがいたら、なるとは大丈夫だったでしょうが。
「あとなあ、ねえさん、ネックレスやらなんやら
つけてくることもあってめんどくさかってんで。」
おとなしかったから、ネックレスとかつけても嫌がらなかったけど、
似合わぬにも程があるおっさん的な猫でした。
めんまは似合うけどそういうのをすごく嫌がるし、
世の中そういうものなのかも。
「僕は何もつけないでもこんなにセクスィー。」
セクスィーピンクぽんぽんは、もちろん（？）めんまの腹でございます。
「ねえちゃんは僕だけのめんまのメスだから！」
うん、わかってますよ。
まあ、ミンミンは母が好きだった猫だからね、
ねえちゃんをそこまで愛してくれるのは、
歴代の犬も含めて、めんまだけかも。
愛してくれた子たちはいっぱいいるけども、
めんまのだけ突出してますからね。愛が。
いままでの生き物たちの、ねえちゃんへの愛をもしも、
だいたいのグラフに書いたらめんまのだけ、
欄外に飛び抜けてる感じかも。ははは。
まあ、愛は測れませんけど、明らかにめんまのは
ほかの生き物とはぜんぜん違うことは確かです。
「わかったらね、なでなでして。」
はいはい。なでなでなでなで。
ねえちゃんのどこが一体そんなに好きなのか、わからないなと思いながら、
ありがたく思う日々です。ありがとうね、めんま。
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