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職人の資格?技能検定

2013-07-07 19:02:31 | Weblog
私も田舎の造園職人の端くれです。
40年も前に技能検定が始まった当初、すごく理不尽を感じたのものですが・・・。
大工、石工、左官、瓦、板金、塗装、溶接、旋盤、和服、寝具・・・、ピアノ調律、和菓子製造、自動車整備、調理師、印鑑彫りなどなど・・・・数え切れな程の業種の技術基準を定め、全体のレベルを維持し更に高めるためにありとあらゆる技能検定制度が定められて現在もあります。
今日も深く考えないで批判だけする人も一部にいるそうですが、基本的な技術水準を伝えて目標を示すそれぞれの業界の大切な制度であると思います。

今日は富山県の造園技能検定の検定員、補助員の指導の為の実技講習会が行われました。
受験生の為の講習会を開くに当たり、指導する人の共通認識と一貫性ある指導のための講習会です。

傾いている方が格好がいい、という造園界でも傾いてはいけない物もありますし、ケースバイケースの感性を求める延段石組みや簡単な剪定にも最低限の確実な基準もあります。
自然の形の材料を組み合わせて、いわば基準のない美しさを求める試験です。
絵、書、生花の審査・・・素人が考えると基準の見えない審査ですが、でもやはり美しいものは美しいのです。

つまり正しいものは美しいのです。
それが解るレベルに達した人が、より幅広い視点で審査に臨む為の基本的な決め事をすり合わせる講習です。

帰りに生花展に立ち寄りました。
見物人でごった返していましたが、美しいものは美しい!
おばさんたちを引き立て役にする”花と花器と背景の白”芸術は背景で決まりますね!

ちなみに、これらの技能検定試験は1級を持っているからといって何の役にも立ちません。
しかしこれを持っていなければ話になりません。


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