【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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エンタティンメントとアート(東浩紀×菅野薫×廣田周作 対談より)

2014年12月05日 | カルチュラル・キーワード備忘録
宣伝会議「アドタイ」(2014年12月3日)より。

東浩紀×菅野薫×廣田周作「データベースが支配する世界で広告はどう形を変えるのか?」

▼MEMO 1.コンテクストについて

菅野:僕自身はツイッターでマーケティング解析をすることはないので、大したことは言えないんですが、人ってさんざん悪く言っていても意外に好きということもあるし、ほめている割に嫌いということもある。そういう、表面的に追うだけでは読み取れない部分の方が、自分としては興味があります。

東:数量的な分析と言葉の分析は違いますよね。「バカ」という言葉が本当に全部ネガティブなのか、それを前後の文脈から分析するところまで、今の技術ではまだまだできない。現時点では言葉の分析はあまりあてにならないと思っています。

▼MEMO 2.エンタメとアート

<私の感想>
世の中、エンタメ化しているものが多すぎる。だからブレる。行政だけでなく政治もじゃないかな? 行き過ぎた「サービス化」の帰結じゃないのかな?

東:「リアルタイム」という言葉が出ましたけど、僕はエンタメとアートの違いはそこだと思っているんです。エンタメはリアルタイムに奉仕する。アートはそこからずれていく。ソーシャルメディアはリアルタイムということが本質だから、リアルタイムに機能する感情の増幅装置だと捉えています。逆に、時間がずれるということを考えられる人がアーティストだと思う。今リアルタイムの波に巻き込まれているものは沢山あって、その最たるものが行政です。ある理念に向かって進めるものだったはずが、リアルタイムに市民の声を聞きはじめて、ちょっとでもクレームがあると中止にしたり、どこに向かっているのか、混乱した状況になっている。先の世に残っていくものを作るには、今この瞬間のあるものをぐるぐる動かすことからは、少しずれていかないといけない。
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