昨日(8/17)の午後、ミュージックソムリエ・ベーシックコース特別講座「人に伝える、伝わる-実践的文章表現」に行ってきた。
会場は南青山のティン・パン・バレー・タウンホール。
8/17と8/24の両土曜日に開催される講座の1日目だ。
この講座は、ミュージックソムリエ・ベーシック(受講し試験に合格された方)が対象なので、ここで内容を記すわけにはいかないが、自分が印象的に感じたポイントを、自分の言葉で僅かながら記してみたい。
講師は僕が尊敬する大畠鎌児さん。
以下が大畠さんのプロフィール。
レインボータウンFM「月も笑う夜に」、ラジオニッポン「マット安川のズバリ勝負!」のラジオプロデューサー。1977年生。神奈川県出身、大阪府育ち。現在は東京下町在住。記者、編集者など出版業界10年。のち、08年ミッキー安川へ師事。現在はラジオ番組制作のほか、話術・文術指南、催事企画など。
「月も笑う夜に」では、ベーシックの皆さんの書かれたレコメンドが放送されているが、
大畠さんが原稿を校正されている。
■スキーマの重要性
やはり人に伝えるための文章(発言もそう)のポイントは、
相手の「スキーマ」を重視することかなと。
「スキーマ」を一言で言うと、「物事の認識の枠組み」。
大畠さんの喩えがとてもわかりやすかった。
(大畠さんは「スキーマ」という言葉をお使いにはならず、あくまで僕の認識だが)
インスタント珈琲を入れる時、ほとんどの人は珈琲の粉末をカップに入れてからお湯を注ぐ。
これが、多くの人にとっての「スキーマ」。
ところが、先にお湯を入れてから、珈琲の粉末を入れると、それを見ていた人は違和感を感じる。
作られた珈琲の味は変わらない。
にもかかわらず、「スキーマ」から外れた淹れ方の珈琲を飲まされるとき、気持ちよく飲めないこともある。
ビジネスの場でも言えることだろう。
当然、僕らは相手の役職・担当業務を意識的・無意識的に勘案しながら会話をする。
相手の「スキーマ」は当然、相手により微妙に変わっている。
まず、相手の「スキーマ」に合わせながら話を進めていくことが重要なのは言うまでもない。
特に、マーケティングの仕事では、相手と自分との関係次第で、
ときに「上から目線」となり、相手から「わけのわからんことを言う」と思われるリスクもある。
■接続詞
無意識的に接続詞を使う場合(僕もよく使う。つまり、クセ)、
「次に書く(言う)こと」を「考えながら」書く(言う)ということ。
このお話を聴きいて、冷や汗が出そうな気分だった・・・。
(ほかにも、拝聴していて冷や汗が出そうなことはいくつかあった・・・)
■機能文と芸術文
理想は「書くこと」(機能文)6割、「描くこと」(芸術文)4割。
例えば、優れた芸術文の比率が高い場合、
伝えやすさのために芸術文を削る(編集する)必要があり、
大畠さん(編集者)は、悔しさを感じながらも赤入れするとのこと。
プロなんだな! と思った。
ここに記したことはほんの一部だ。
書くことは「芸」「術」ではなく「道」である、
という大畠さんが最も仰せになられたかった核となるエッセンスをはじめ、
僕が感銘した内容はほかにも沢山ある。
しかし。
第二回目(8/24)に参加されるミュージックソムリエ・ベーシックの皆さんの楽しみを奪ってはいけないのだ(笑)。
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▼記事へのご意見、Cultural Marketing Lab INOUE. (CMLI) へのお問い合わせは下記メールにてお願いいたします。
sinoue0212@goo.jp
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▼『コンテンツを求める私たちの「欲望」』
電子書籍(無料)、閲覧数 14,300 突破しました!
私の思想=文化マーケティングの視座が凝縮されています。
http://p.booklog.jp/book/43959
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この講座は、ミュージックソムリエ・ベーシック(受講し試験に合格された方)が対象なので、ここで内容を記すわけにはいかないが、自分が印象的に感じたポイントを、自分の言葉で僅かながら記してみたい。
講師は僕が尊敬する大畠鎌児さん。
以下が大畠さんのプロフィール。
レインボータウンFM「月も笑う夜に」、ラジオニッポン「マット安川のズバリ勝負!」のラジオプロデューサー。1977年生。神奈川県出身、大阪府育ち。現在は東京下町在住。記者、編集者など出版業界10年。のち、08年ミッキー安川へ師事。現在はラジオ番組制作のほか、話術・文術指南、催事企画など。
「月も笑う夜に」では、ベーシックの皆さんの書かれたレコメンドが放送されているが、
大畠さんが原稿を校正されている。
■スキーマの重要性
やはり人に伝えるための文章(発言もそう)のポイントは、
相手の「スキーマ」を重視することかなと。
「スキーマ」を一言で言うと、「物事の認識の枠組み」。
大畠さんの喩えがとてもわかりやすかった。
(大畠さんは「スキーマ」という言葉をお使いにはならず、あくまで僕の認識だが)
インスタント珈琲を入れる時、ほとんどの人は珈琲の粉末をカップに入れてからお湯を注ぐ。
これが、多くの人にとっての「スキーマ」。
ところが、先にお湯を入れてから、珈琲の粉末を入れると、それを見ていた人は違和感を感じる。
作られた珈琲の味は変わらない。
にもかかわらず、「スキーマ」から外れた淹れ方の珈琲を飲まされるとき、気持ちよく飲めないこともある。
ビジネスの場でも言えることだろう。
当然、僕らは相手の役職・担当業務を意識的・無意識的に勘案しながら会話をする。
相手の「スキーマ」は当然、相手により微妙に変わっている。
まず、相手の「スキーマ」に合わせながら話を進めていくことが重要なのは言うまでもない。
特に、マーケティングの仕事では、相手と自分との関係次第で、
ときに「上から目線」となり、相手から「わけのわからんことを言う」と思われるリスクもある。
■接続詞
無意識的に接続詞を使う場合(僕もよく使う。つまり、クセ)、
「次に書く(言う)こと」を「考えながら」書く(言う)ということ。
このお話を聴きいて、冷や汗が出そうな気分だった・・・。
(ほかにも、拝聴していて冷や汗が出そうなことはいくつかあった・・・)
■機能文と芸術文
理想は「書くこと」(機能文)6割、「描くこと」(芸術文)4割。
例えば、優れた芸術文の比率が高い場合、
伝えやすさのために芸術文を削る(編集する)必要があり、
大畠さん(編集者)は、悔しさを感じながらも赤入れするとのこと。
プロなんだな! と思った。
ここに記したことはほんの一部だ。
書くことは「芸」「術」ではなく「道」である、
という大畠さんが最も仰せになられたかった核となるエッセンスをはじめ、
僕が感銘した内容はほかにも沢山ある。
しかし。
第二回目(8/24)に参加されるミュージックソムリエ・ベーシックの皆さんの楽しみを奪ってはいけないのだ(笑)。
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