眺めのいい台所の窓から外を見ていました
すると野原の向こうに建つ一軒家から光が
ピカピカと私の顔を照らしてきたのです
鏡の反射光です
私は置き鏡を持ってきて、負けじと反射光を
やり返しました
光の戦いはしばらく続きましたが、私はだんだん
気味が悪くなってきました
小さな畑にストッキングで囲いをする隣のオニババ
みたいな大人だったら怖い…と思ったのです
私は窓から離れ、奥の部屋に引っ込みました
眺めのいい台所の窓から外を見ていました
すると野原の向こうに建つ一軒家から光が
ピカピカと私の顔を照らしてきたのです
鏡の反射光です
私は置き鏡を持ってきて、負けじと反射光を
やり返しました
光の戦いはしばらく続きましたが、私はだんだん
気味が悪くなってきました
小さな畑にストッキングで囲いをする隣のオニババ
みたいな大人だったら怖い…と思ったのです
私は窓から離れ、奥の部屋に引っ込みました
父と外出した帰り道、家の近くまで来ると
私は走り出しました
手には買ってもらったチョコベビーが
握られています
(ここからは実況中継風に読んでください)
乱暴に玄関を開けたーっ
靴を脱ぎすてたーっ
廊下に上がって おーっとチョコベビーを
その辺に置いたぞ ドタドタと必死の形相で
駆け込んだのはー トイレかーっ!
果たして判定は
「ギリギリセーフでややアウト」でした
母にお使いをたのまれました
「木綿豆腐を1つ、おねがいね
も、め、ん、よ いいわね」
「わかった 行ってきまーす!
も、め、ん…も、め、ん… …?もめんて何?」
うっすら覚えている記憶はここまでです
私はちゃんと木綿豆腐を買えたのでしょうか…
保育園の送迎バスが中華店の前を通る時
ショーウインドウに置かれた人形を
どうしても見てしまうのでした
怖いもの見たさ、でした
近所の子が遊びに来ました
しばらく遊んでどちらともなく
「おなかすいたねー」
台所を物色しましたが、おやつらしい食べ物は
何もありません
すると近所の子はのりたまに目をつけました
私は気が乗りませんでしたが、その子がそれでもいい
と言うので使い古しののりたまを分かち合いました
私にはただしょっぱいだけでしたが、その子は
まんざらでもないようでした