自分の影をじっと見つめてパッと空を見る
チョーコベ〜
君はチョコベーを見たか
友だちが チョコレート菓子のコマーシャルを
真似していました
私もやってみました
びっくり!
本当に空に自分の影が見えたのでした
自分の影をじっと見つめてパッと空を見る
チョーコベ〜
君はチョコベーを見たか
友だちが チョコレート菓子のコマーシャルを
真似していました
私もやってみました
びっくり!
本当に空に自分の影が見えたのでした
ある年のお正月
父と次兄にくっついてラグビー観戦に行きました
国立競技場は満員の観客でびっしり埋まっていました
私たちは最上部の安席からの観戦です
試合が始まりました
選手がボールを持って走ります
ウオォォォーゴゴゴゴゴゴゴゴー
大群衆が上げる大歓声はスタジアムの底から
まるで地鳴りのように湧き上がってきて
私をクラクラさせました
サッカーの練習が終わり 夕暮れの通学路を
いつものようにとぼとぼと下を向いて
歩いていましたが ふっと顔をあげたのです
えっ……………!?
巨大な山のシルエットが目に飛び込んできました
富士山ではありません 富士山どころではありません
とてつもなく巨大な山のシルエットなのです
何が起きたのか事態が飲み込めず、私はしばらく
呆然と突っ立っていました
それが最近できた新興住宅の屋根だとわかるまで
数分かかったような記憶があります
SF映画をリアルに体験した数分間でした
その冬は首都圏では珍しく
2回の大雪に見舞われました
(大雪と言っても雪国から見たら
全く大袈裟な表現だと思います)
とにかく
日影の雪が根雪となって何週間も残るほどの
積雪でありました
「お、こんなところにも雪がまだ残ってる」
根雪を見つけては感心していました
この半年後に人生の大転機が待っているとは
知るはずもなく
私は相変わらずの日常を
相変わらずの感覚で送るだけでした