くちびるを赤く腫らした近所の工務店の子が言いました
「大根おろしをいっぱい食べたら腫れちゃった…」
真偽の程はわかりません
くちびるを赤く腫らした近所の工務店の子が言いました
「大根おろしをいっぱい食べたら腫れちゃった…」
真偽の程はわかりません
浪人時代
毎日通っていた図書館のすぐ近くには
広い公園がありました その一角には松林があり
勉強を休憩する時はそこに行って ぼんやりすることが
常でした
部活の帰りは中央公園の小道をよく通りました
木立ち越しに見下ろすテニスコートや噴水広場の景色が
綺麗でした
疲れ切った足どりは重く 家までの道のりが果てしなく
続くようで気が滅入りましたが 綺麗な木立ちの小道が
気持ちを奮い立たせてくれました
家まであと30分です
13離れた長兄が結婚して部屋が1つ空きました
空いた部屋には次兄が移り 次兄が使っていた
2畳間が空きました
やった!
遂に自分の部屋と机を手に入れて私は有頂天でした
ある日 次兄が畳の上に敷くカーペットを
買ってきてくれました
鮮やかなオレンジ色のカーペット!
幸せでした
ある年の夏 流星群を見るために深夜
母と2人して近所の小学校へ行きました
40年前のことです
当時は学校の敷地はいつでも開かれていました
今にして思えばまだまだ牧歌的な時代でした
驚いたのは真夜中にもかかわらず人が他にもいたこと
家族連れや友達同士 皆流星群を見ようと
灯が少なく眺めのいい学校に集まってきたのです
私は校庭の芝生に仰向けになって星空を見ることにしました
(あれ お母ちゃんはどこだ?)
見れば少し離れた所で母も仰向けになっているのでした