先行的腎移植をしたみっこ師匠のブログ

ドナーとして息子に腎臓を提供し2017年に生体腎移植をしたみっこ師匠の体験記と息子達との生活を綴っています。

愛しき猫たちへ捧ぐ (1)

2021年02月09日 | 日記
クロちゃんが
旅立って一週間が過ぎました。

今日は、
ずっと話す事ができなかった
外猫ジローの事を書こうと思います。

以前ブログに書いてから
ジローは寒い冬を
朝、晩の湯たんぽと
外猫ハウスで乗り越えました。

厳しい冬が終わり
ホッとした4月、
ジローはひどい猫風邪をひきました。

両目は目ヤニで目が開かず、
鼻水はハウスの中の毛布の
あちこちに飛び散っていました。

カリカリも食べず
あんなに好きだったちゅーるも
食べなくなりました。

私は
動物と暮らす事が
とらが初めてでしたし、
とらは風邪をひいたことがなかったので
どうしていいのか解らず
『猫風邪』でネット検索すると
鼻水がひどくて
匂いが分からなくなると
猫はごはんを食べなくなると
書いてありました。

具合の悪いジローを
今すぐ抱えて病院に駆け込みたい
という気持ちを抑えながら
私に出来る事を考えました。

外で自由に生きてきた
ジローにとって
病院に行って治療を受けることが
ストレスにならないだろうか。

そしてその後も
家の中に入れてあげることが
できない現実を思った時、
かかりつけの動物病院に
事情を話して点眼薬と抗生物質を
処方してもらうことにしました。

目薬はその日から出来ましたが、
抗生物質は錠剤だったので
おやつに混ぜたり
潰してちゅーるに混ぜたりしましたが、
ジローは何も口にしませんでした。

しばらくハウスの中で
過ごすことが多くなり
食べなくなって3日目
ジローは芝生の上で
うずくまりました。

翌日の日記には
「ジローは夜帰って来る。
相変わらず食べない。
ちゅーるも食べない。
目薬をさして
抗生剤をちゅーるに入れるけど
どうだろう。
シロップ剤がよかった。」
と書いてありました。

その次の日は月曜日で
雨風強い荒れた天気でした。

ジローが心配だった私は
お昼休みに帰宅すると
ジローはハウスに入っていました。

雨除けに青いビニールシートで
ハウスを覆って家の中から
様子を見ていると
ジローが出てきて振り返り
私を見ました。

そして
強い風が吹く中
ジローは出ていったきり
帰って来ませんでした。




心の中では
(もしかしたらジローはもう)
と思いましたが
認めたくないのと
諦めたくない気持ちから
ジローの帰って来る日を待って
外猫ハウスはそのままにしてありました。


5月の連休に
ハウスを片付けようと
思っていた時に
やってきたのがクロちゃんでした。


続きます


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