俳句三昧の日々も楽し

はっきりしないお天気の日が続きます。梅雨時ですから、仕方ないですが。
こんな日は、俳句に打ち込めるので貴重です。
昨日は、久しぶりに欠席が多かった方の句会に出席しました。
刺激を受けて帰ったので、出席してよかったです。

介護の必要な家族が亡くなり、これからは増えた自由な時間を有効に
活用しようと思います。

俳人協会の大会や俳祖・俳聖の忌日に行われる俳句大会が、目白押しです。
頑張っていい俳句を応募するようにと主宰からお話がありましたので、頑張らねば・・・


師系の山口誓子の夏の俳句を振り返ってみます。

山口誓子　　夏の代表句

吾の航く 天に峯雲 堵列せる
火口ちかし 降りし氷雨に 手を衝たる
夏の河 赤き鉄鎖の はし浸る
匙なめて 童楽しも 夏氷
七月の 青嶺まぢかく 溶鉱炉
離宮内にて 麦藁を焚く 猛火
ピストルが プールのかたき 面にひびき
葭戸(よしど)過ぎ 几帳も過ぎて 風通る
鯉幟 富士の裾野に 尾を垂らす
全長の さだまりて蛇 すすむなり
波にのり 波にのり鵜の さびしさは
毒ありて うすばかげろふ 透きとほる
夏草に 汽罐車の車輪 来て止る
山窪は 蜜柑の花の 匂ひ壺
遠き世の 如く遠くに 蓮の華

昨年は、いいと思った俳句が入賞せず、地味だなと思った俳句が秀逸を取ると
いう状況でした。
この時期は、俳句を楽しむのは後回しになります。仕方がないです。
応募俳句は、入賞すればうれしいですから、楽しさにつながっているとも言えます。