花菖蒲

日常やら何やらかんやら気儘に綴ります。気儘に。

三毛猫の哲学 其の壱

2020-09-22 09:53:00 | やつがれシリーズ~心を捜して~
幸せ
って何だっけ?
そもそもそう感じる時って
どんな時だっけ?
思考を巡らせど
記憶を手繰り寄せど
曖昧で
ぼやけたまま
判然としない。

幸せ。
これをどんな時に感じるか…
三毛猫は悩んで居る。
側から見て
現在、幸せそうに見えるらしいのだが
三毛猫はあんまり意識して居なかった所為か
いまいちピンとこない。
けれどその問い掛けは
三毛猫が思考を巡らせる
その理由には十分で
考え込んでみる。
矢張り幸せって感覚がよくわからない。
その事に気付いた三毛猫は取り敢えず
片っ端から記憶を探る事にした。
幸せを感じている
そんな思い出はひとつくらい
たったひとつくらい
ある筈だ!
三毛猫は意気込んで探し出す
無駄にいい記憶力を誇る
脳内から引っ張り出す。
あれでもない。
これでもない。
これも違う。
あれも違う。
純粋に幸せを感じた様な記憶が
物心が付いてから一切無い。
なんて事は先ずあり得ない。
そう強く感じるのだが…
コレだ!
と、断言できないのだ。
つまり根本的に思考を巡らせる事柄を
三毛猫は間違えたのだ。
久々に詰んでるパターンきたな…。
そう漏らし乍ら
じゃぁ何処に焦点を向けて探さなきゃならないのか
その判断基準に迷いが生じる。
幸せって事柄を理解してないからか?
論点が判らないので
手当たり次第、思い付いた事柄に手を出して征く。
抑に於いて
人が動物が幸せを感じる瞬間と云うものは
計り知れないものだし、個体によって千差万別。
生きてきた環境
価値観に左右されるものだ。
つまり比較する対象なんて有りはしない。
と、なると…
幸せについての批評を下すには
己の価値観、捉え方、生き方…
それ等をハッキリさせなきゃ
くだせない。
と、云う事だと気付く。

え?これ、久々に無理ゲーの域じゃ…!?

続く。