世の中、「間」と云うものは途轍もなく大事なものだと火曜にやつがれは体験した。
その日、やつがれは7勤目を終え前日は公休を取ったがそんなもので身体も心も休まる訳がなく。
社員がいけ好かない野郎だったものだから更にいつも以上に細かくこなさなきゃならない上に荷物の入りが多かった。
殆ど翌日の水曜指定ではあったのだが。
これはこれで骨が折れる。
常に動き回る羽目になるので、まぁ、進まない上にMAXで来たものだから、余裕も無くなり…
気付けば消耗が激しく、雨に追い打ちをかけられていた。
そうして騒動は起きた。
あの人にしか徐に熱く感情を爆発させなかったやつがれが半年振りに堰を切った様に大爆発させたのだった。
それはもう盛大に。
悪い方向へ。
見兼ねたFCさんに止められ無ければ我に返る事も無かったであろう事態に後々、焦りを覚えたのは云うまでも無かろう。
真逆、いけ好かない。と、感じてる様な奴に弱味にもなる様な騒動を引き起こすなんてどうかしてる。
そう、冷静になればそんな風な考えが容易に浮かんだのに…
あの時は本当に憤っていた。
大事な事だから、その日、稼働してなくても申し伝えくらいはする。
そう考えて居たやつがれは甘くて…
いけ好かない社員は結果としてやつがれに一方的に八つ当たりされた挙げ句の果てに宥める羽目になったのだから。
火曜、1番の被害者は正に彼だろう。
しかし日頃の行いが悪いのも一因だ。
と、毒を吐きつつも八つ当たりという形になったのは不本意だった為に後々、LINEで謝罪をした。
そうして返ってきた返事は…
は!?何だこの妙な優しさは(;´Д`)モォームリ
やつがれがあまりにも怖かったのか…
或いは途轍もなく気を遣われたのか…
真相は謎だが、いつもの彼ではあり得ない返信が来た為にやつがれはすっかり恐縮してしまい。
珍しく素直に謝れたのだ。
そうして、どうやら物言いは酷いがプライベートな彼は大人らしい。
歳下に対して諭すだけの優しさはある様だ。
が、やっぱりいけ好かないのである。
けれど…少しは成長して火曜の非礼をいつか払拭出来ればとは思う。
何故なら実父を数週間前に亡くしたばかりの彼だって余裕無かった筈なのに配達の片手間にLINEの返事を返してくれたのだ。
怒らずに宥めてくれたのだから。
其処は感謝せねばならないし、余裕が無い時にも冷静で居れる部分は見習わなきゃな。と、思ったのだ。
そんな事から間は大事だと感じた。
「もしも」は考えるだけ無駄なのだけれど、矢張り考えてしまう。
もう少し心に余裕があれば不用意に八つ当たりなんざせんで済んだし、やつがれに冷淡な物言いで彼のメンタルが疲弊する事も無かったのだろう。
そう、考えると…
矢張り間は大事だと改めて実感するのである。
まだまだ精進せねば。
報連相は大事な事なのに…
何故、数週間、立て続いて損傷した状態でベースから送り込まれてる医療器具に関して連絡を回さないんだ…。苦笑