シリーズその6はなんの楽器にしようかとずっと考えていましたが、今回は僕の大好きな楽器フリューゲルホルンの登場です。フリューゲルホルンを好きになったその理由は、僕が高校生の頃フリューゲルホルン奏者として世界的なスーパースターであったチャック・マンジョーネを聴いたのが最初のきっかけ。はじめてマンジョーネのフリューゲルを耳にしたのは車のCMで流れていたマンジョーネの代表曲のひとつである「サンチェスの子供たち」でした。ゴージャズなフルオーケストラサウンドと哀愁感たっぷりのフリューゲルのメロディーの対比が本当に素晴らしい曲で、当時はこの曲を聴くたびに感動し興奮していたのを記憶しています。吹奏楽譜も出版されていて、吹奏楽部の定演でも演奏しましたねぇ。その時僕はバストロンボーン担当だったので、フリューゲルは吹いてませんが・・・。
チャック・マンジョーネをきっかけに高校以来憧れ続けていたフリューゲルですが、トロンボーンに専念しなければ、という気持ちの方がずっと強かったので、実際にフリューゲルという楽器を吹きたいという気持ちはそれほど起きませんでした。しかし去年喜望峰のフリューゲルを購入してからというもの、俄然フリューゲル熱が燃え上がってきてしまいまして、購入直後はトロンボーンの練習も疎かになってしまうほどフリューゲルにのめり込んでしまいましたねぇ(その時の様子はこちらとこちらをご覧下さい)。そして、フリューゲルにのめり込むあまり、なにを血迷ったのか2本目のフリューゲルまで購入、しかも特注モデル(この楽器がまた最高なんだな)。どうも昔から一度のめり込むととことん深く追求する性格のようでして。
で、実際フリューゲルを吹いてみて・・・、自分で言うのも何ですが最初から全く問題なく吹けました。トロンボーンを吹くのとほとんど同じ感覚で吹けてしまったんですね。これは小学生の頃トランペットを吹いていた事も大きく影響していると思いますが、フリューゲルを吹く事に全くストレスを感じない。周りの評判もトロンボーンよりもフリューゲルの方が良かったりして・・・(イヤ、これはこれで問題だな)
そこで、フリューゲルを吹いてみて感じた事ですが、フリューゲルのマウスピースはトランペットとトロンボーンのちょうど中間くらいの大きささなので、トランペット奏者が吹いてもトロンボーン奏者が吹いても問題ないのではないでしょうか。一般的にフリューゲルはトランペット奏者の持ち替え楽器とされていますが、音色的にはトロンボーンの方がフリューゲルに近いので、むしろトロンボーン奏者がフリューゲルを吹いた方がよりフリューゲルらしい音色が出せると思います。トロンボーン奏者ならかなり大きいサイズのマウスピースで吹けるので、より深く暖かみのあるフリューゲルの音色になります。音域もトランペットのようなハイノートを出す必要もないので、トロンボーン奏者でも音域的な苦労はそれほどしないはずです。
是非トロンボーン奏者にはフリューゲルホルンとの持ち替えにチャレンジしていただきたいと思います。きっと音楽の幅も広がりますよ。
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