医療法人 スマイルアート 神谷歯科

こんにちは!歯を削るのが嫌いな歯医者さんです。一生使う歯を一緒に守っていきましょう。

生え変わり健診のふか~い理由

2016-06-17 08:53:24 | 日記
おはようございます
昨日は北海道・函館で震度6弱の地震がありました
熊本の地震に続き大きな揺れでしたね。熊本でも先日震度5の揺れがあり
まだまだ余震に警戒が必要な中で起こった地震ですので
本当に日本中大丈夫なのか心配になります。
地震大国日本に住む以上、防ぎようのない事ではありますが
日ごろから地震に備えておくことは大切だと改めて感じさせられました。

さて、今日は当院で行っている【生え変わり検診】についてのお話です。
今の6歳前後の子供たちの寿命は100歳になるかもしれないなんてことが言われています。
その反面そのころの日本の人口は今の半分になるだろうとも言われています。
つまり、長生きするけど子供の数はどんどん減っていく・・・そんな予測です。
一体なぜそんな話が「生え変わり検診」につながるのか。
先ほどの予測を言い換えると、どんどん生産人口つまり働ける人口が減っていくことになります。
国民全員が生きていくために・・・
国の存亡をかけて子供を増やすか、もっとお年寄りが長く100歳まで働けるように元気になるしかないようです。

誰だって老化しますけどそれでも元気なお年寄りは今だってたくさんいます。
そこで年を取って元気でいるためにはどうするか色々言われますが、まず誰もが認めるのは、自分で満足な食事が出来る事です。
そのために何が必要でしょうか?そうです、歯があるという事です。

8020運動と言うキャンペーンを日本歯科医師会は20年以上やってきています。
そこでは80歳になって20本以上自分の歯が残っている、歯が元気なお年寄りを表彰しようなんてこともやってます。
表彰される方々は確かに元気ですし、もちろん歯がしっかりあります。
更によくよく見ているとそこに大変な事実がわかってしまったのです。
その表彰式に呼ばれるお年寄りは、間違いなく歯並び噛み合わせの悪い人がいなかったという事実です。

どんなに、しっかり虫歯や歯周病を治したりしていても、
歯並びかみ合わせと言う、ヒト本来の、本来の天然の力にはかなわなかったのです。
我々歯科医師の行ってきた治療と言う作為は、自分の歯でしっかり噛めるという歯の自然の形には及びもしなかったのです。

だからこそ、今の子供たちの歯を一生持たせようと考えた時、
どんなに虫歯予防をしてきても整った歯並び・噛み合わせには敵いません。
考えるべきタイミングはまさに今、永久歯の生え始めた時が出発なのです。
この時に良い歯並びかみ合わせをお手伝いしなければ現代の歯科医学では一生長持ちする歯を守ることは出来ないのです。

だからこの時期に歯並びかみ合わせをしっかり親御さんが考えてあげることが必要なんです。
私がいつも言うのは
「これは矯正治療を勧めるのではありません。歯並びかみ合わせが悪い理由を探りましょう、
予防できることは出来るだけやってあげましょう。そのためには現状を知っておきましょう」
という事です。

なんだか少し重たい話になってしまいました
でもそれだけ今の子供たちには大切な事なのです



脳の栄養 LAST

2016-06-15 10:48:20 | 日記
おはようございます
涼しい風が心地よい今日この頃です(笑)
日中はほとんど室内にいるのですが、やはり太陽が照り付けると
一気に暑さを感じますね。
熱中症対策をしっかりして、元気に過ごしましょう!

長かった「脳の栄養」シリーズは今日が最後です。
最後は「イチョウ葉エキス」のお話です。
これこそあまり聞いたことのないものではないでしょうか?
しかし、胃腸の緑葉から抽出されるエキスは血液循環改善剤として
ヨーロッパではかなり以前から薬品として使用されてきたそうです。
主な生理作用は
〇血管拡張作用
〇血流の改善
〇血液流動性の改善
〇エネルギー代謝の改善
〇動脈に対する作用
〇血圧に対する作用
〇むくみの軽減     等があります。

そのためイチョウはエキスには様々な症状の改善が期待され
〇頭脳の疲れが取れてスッキリする
〇身体の疲れが取れて軽くなる
〇肝臓の働きが良くなり、悪酔いをしなくなる
〇胃の働きが良くなり、食欲が出る
〇肌の色つやが良くなり、美容に効果的
〇喘息・花粉症等のアレルギー症状改善
〇歯茎の腫れ等の炎症に効果      等の効果が報告されています。
又、血圧を正常にし、循環器系障害特に脳梗塞や狭心症・糖尿病の合併症
認知症の予防効果も期待されるとのことです!

生活習慣の改善と必要な栄養を至適量補給することが、脳にとって大切なことです。
【栄養バランスの良い食生活】【身体生活・適度な運動】【休養・こころの健康づくり】が
大切な要素ですよ!

脳の栄養③

2016-06-13 10:39:00 | 日記
おはようございます
昨晩から雨が続く松本市です。お出かけの際は雨や交通状況にお気を付けください!
全くの余談ですが、松本市が舞台になった映画「orange」は
皆さんご覧になりましたか?私もスタッフもまだなのですが・・・
レンタルショップでのレンタルも開始されより多くの方に見てもらえますね!
更に、主題歌を担当するコブクロが明日14日に松本城でフリーライブをするとか
夕方とのことなので、学生さんも行けますね!詳しくは調べてみてください
晴れますように

さてさて、脳の栄養3回目は「ビタミンB群」
脳のエネルギー代謝にはビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン
神経物質の生合成にはビタミンB6・パントテン酸・葉酸が必要です。
しかし、それぞれを単体で接種するのではなく、ビタミンB群として
複合的に摂取する事が必要なのです。
話は少しずれますが、「葉酸」は妊産婦さんにとって非常に大切な栄養素です。
妊娠初期には赤ちゃんを先天異常のリスクから守ってくれます。
妊娠中は赤ちゃんの栄養不足を予防、妊婦さんの貧血軽減に役立ち
出産後も母乳を通して赤ちゃんに必要な栄養を送り、発達障害のリスクを軽減します。
お母さんにとっても赤ちゃんにとっても大切な栄養素なのです。

それでは、話を戻して・・・、ビタミンB群が不足するとどのような症状が
現れるのか、脳に関係した部分を見ていきます。
〇ビタミンB1:多発性神経炎(脚気)
〇ナイアシン:うつ・情緒不安定・刺激に対する感受性上昇・皮膚炎
〇ビタミンB6:うつ・睡眠不足・痙攣(てんかん様)
〇パントテン酸:痙攣・疲労・不眠症・認知症
〇ビタミンB12:記憶喪失・幻覚・刺激に対する感受性上昇
〇葉酸:うつ・分裂病

のような症状が挙げられます。うつや睡眠障害に関係するものも
実は脳に関係があり、栄養不足も一種の要因と考えられます。
他にもビタミンB群が不足すると起こる症状があります。
また、機会があればお話しますね!

脳の栄養②

2016-06-09 09:14:43 | 日記
おはようございます
当院で行っている栄養解析(血液検査)を、健康診断のために
私をはじめスタッフ全員行っています。
年に1度行う事で毎年のデータを比較して健康状態を把握できるため
非常に役立っています。
採血は専門の看護師さんがしてくれますので、皆さんご安心くださいね(笑)
ご希望の方はいつでもお声かけください!

さて、今日の脳の栄養は「DHA(ドコサヘキサエン酸)」です。
前回に比べると聞きなじみのある栄養素ですね。
一体何者かと言うと、背の青い魚の油、特にその眼窩脂肪酸組織に多量に含まれている
不飽和脂肪酸で、学習能力に深く関与している物質と言われ
健脳効果が大きい事が判明しています。
神経伝達に関しては、前回お話した「フォスファチジルセリン」との相性が
最も良い脂肪酸で、脳にある不飽和脂肪酸は圧倒的にDHAが多いことがわかっています。
残念なことに脳内のDHAは加齢によって減少することが判明しています。
また、認知症患者は魚の摂取量が少ないことも証明されたとのことです。

脳の機能向上に関するDHAの関与がさらに注目されているのは
イギリス脳栄養科学研究所の
「日本人の子供が欧米人の子供と比較して知能が高いのは、日本人が魚を多食する食習慣に
起因しているのではなかろうか」というレポートが発表されてからだそうです。

DHAは健脳効果だけではなく他にも主な作用があります。
〇循環器疾患の予防効果(抗血栓作用・抗動脈硬化作用)
〇視覚機能向上効果
〇抗炎症作用
〇抗アレルギー作用
〇抗腫瘍作用

食の欧米化が進む日本ですが、普段の食生活に
積極的に魚も取り入れたいですね!

脳の栄養①

2016-06-07 08:54:43 | 日記
おはようございます
天気予報を見ると、今週は雨の日が多いようです。
お出かけの際には傘をお忘れなく!

さて、脳にとって十分な酸素と栄養素を供給することが大切なのは
だいぶご理解いただけたのではないか、と思います。
それでは一体どのような栄養素が必要なのかを見ていきましょう。

まずはフォスファチジルセリンです。耳なじみのない名前ですよね。
これは天然に存在するリン脂質の一種であり、あらゆる生物の細胞膜を構成している物質です。
とりわけ脳の神経細胞膜に多く含まれていて、神経伝達物質の放出や
シナプスの情報伝達活動など、神経細胞の機能発現に深く関与していると考えられています。
このことからフォスファチジルセリンは「脳の栄養素」と言われ、主な生理作用は以下のようなものがあります。

〇神経細胞膜の働きを助ける
〇脳機能の回復
〇ストレスの緩和
〇五感の強化
〇ホルモンのバランスを安定的に保つ
〇皮膚に対する効果:細胞膜の重要な構成要素であることから
          細胞間の老廃物の交換をスムーズに行う等の機能

脳の栄養素として、重要な役割を果たすフォスファチジルセリンですが
肉類特に脳や肝臓・腎臓と言った内臓類に多く含まれていて
乳製品や野菜類にはごくわずかしか含まれていません。
加齢と共に体内で生成される量も減少するため、食品からの摂取が大切だが
なかなか摂取するのが大変な栄養素でもあります。

次回は脳の栄養②です!
他にはどのような栄養素が出てくるのか、予想してくださいね