『西村和真 Super Jazz Band』 @Gate'7

＠Last Thursday's night

“真夏の夜の夢”・・・そんな感じでした
梅雨明けからのうだる様な暑さを抜け出してライブハウスへ

『西村和真　Super Jazz Band』@ Gate'7


西村和真(Vo.)
岩崎大輔(P.)
田部俊彦(Ds.)

福岡では初となるこの顔合わせ
北九州で一度行われたライブが大好評だった為　福岡でも！ということで
わたしにとっては岩崎さんは３年ぶり田部さんは１０年ぶりくらいのライブ
ここに西村さんですから
どんな展開になるのかわくわくです！

会場が暗転・・・ステージには岩崎さん
ピアノソロからスタート
なんとクラシックの名曲　ヘンデルの「Ombra mai fu」
学生時代大好きでよく好んで練習した曲です
この美しいメロディの流れがいつの間にかjazzへ展開していく・・・
とてもsmooth・・・

そして田部さんのテナー
鳴った瞬間から“キターー！”ですよ
歌うSaxここにありです　本当

そこに西村さんの歌

とてもバランスがよかったなぁ。。。
お互いのフレーズの呼応が更にいい波動を起こしていました

びっくりしたのは『Summertime』
この曲ではステージ上には西村さんと田部さんの二人
コード楽器なしのこの組み合わせ
するとイントロから西村さんがベースラインをスキャット
コーラスに入ると田部さんがメロディを演奏
で　この状況が双方のアドリブを含めて３コーラス！
最後の１コーラスでやっと西村さんが歌詞で歌いました
“すごい！　すごい！”一人で大興奮！
以前　この日記でも書きましたが西村さんの持ち味のひとつがスキャット
終演後　ご本人にこの曲のことを聞いたらなんと初の試みだったそうで
こんな構成もありですねーーー！！！と感激のほどを伝えました(笑)

そして　予定外の嬉しいハプニングが
MCで西村さんが今回のメンバーのお二人を紹介する際
田部さんの経歴の中でスティービーワンダーとの共演の話の後
「今日のプログラムの中にスティービーの曲はないのですが・・・」
という言葉に会場からブーイングが^^;;;
西村さんのレパートリーにはスティービーの曲がたくさんありますが今回は本当に予定の中になかったらしく・・・
「譜面もないし・・・」
と西村さんは苦笑い
それでも止まないブーイングに困り顔でひそひそ話・・・

すると・・・！！

始まった曲『Isn't She Lovely』！！！
いやはや　流石でしたぁ
会場は大盛り上がり！！！
プロ魂見ました

久しぶりに聴いた岩崎さんのピアノ
クラシックの要素がたくさん盛り込まれた素晴らしい演奏でした
ピアノは“一人オーケストラ”と言われる程　全てのパートを網羅した楽器ですが
岩崎さんの演奏　特にアドリブは岩崎さんの頭のなかでしっかりアレンジされ伝えたいイメージが明確なのがとてもよくわかりました
“ピアノを弾く”というより“全パートを弾く”という感じ
とてもスケール感のある演奏でした
素晴らしかったです

田部さんの演奏も本当に本当に久しぶりでした
胸の深いところ体の芯にぐぐっとくる音色そしてフレーズ
Saxは人の歌声に近いと言いますが西村さんとのDuet　相性ばっちりでした

とても充実感のあるライブでした
会場を後にする観客の満足感に満ちた笑顔も印象的でした