チャールズ・スポルジョン 「朝ごとに…」より

主を待ち望め。　詩篇２７：１４

待つということはたやすいようだが、キリストの兵士にとってはいたって困難なことである
神の戦士には、じっと立ち止まっていることより行軍や強行軍のほうがはるかにたやすいのである。

熱く主に仕えんと願う魂が途方にくれる場合がある。かような時、いかになすべきであろう。気落ちしていらだつのか。おくびょう風にいざなわれて後方に逃げ走るのか。あるいは単なる推定から、前方に突進するのか。否、ただ待つのである。しかし祈りつつ待つのである。

神を呼び求め、事の詳細を神の御前にひろげよ。直面する困難を神に語り、私たちを助けられるとの御約束の御言葉をにぎって求めよ。二つの義務の間に挟まれた時、幼子のごとく謙遜な単純な心で主を待ち望むのは、実に美わしい。私たちが自らの愚かさを知り、心から御旨のままに導かれることを願うのは、確かに私たちにとって良いことである。
しかして信仰を持って待て。あなたの神に対する揺るがぬ確信を表明せよ。

信頼なくして待つことは、主を侮ることである。

たとえあなたが真夜中までまって、なお主が来られないとしても、主のよしと見たもう時に必ず来られることを信ぜよ。ビジョンはくるであろう。決して遅れることはない。静かに忍耐しつつ待て。

苦しみの中にあっても神に逆らわず、かえってそのために神をあがめよ。イスラエルの民がモーセにつぶやいたように、決してつぶやいてはならぬ。古い世界に再びもどる事を願うな。与えられた試練をあるがままの姿で受け入れ、自己中心の思いを退け、単純に、しかも全きこころをもってそれを神の御手にゆだねよ。

そしてかく神に語れ。

「主よ。わが意思にあらず。ながみこころをなしたまえ。進退に窮し、なすべきところを知らず、ただなんじが洪水を裂き、わが敵を散らしたもうまで待つなり。たとえ待つ日がいく日であろうと、われはなんじを待つ。

なぜなら、おお神よ、わが心はなんじにつけるものなれば。なれこそわが喜び、わが救い、わが避け所、またわが強きやぐらであるとの全き確信をいだいて、なんじに仕えまつる」と。


～～痛い言葉ですが、襟を正されました。アーメン。