武道館の楽屋に置かれたT.REXの機材箱とマークの衣装。(photo by SUKITA)
1999年に制作された鋤田正義さんの最初のT.REX写真集『T.REX PHOTOGRAPHS BY SUKITA』は、日本国内はもとより海外のファンや関係者、マスメディアからも注目を集めました。あれから、8年。マーク・ボラン没後30年の今年、鋤田さんは膨大な点数のT.REX関係のネガを再び検証されました。そして「T.REXを中心に沸き立つようだった当時の空気を伝える」という視点で写真を選び直してまとめたのが、今月19日に発売になる新しい写真集『T.REX 1972 SUKITA』です。
前回収録されたT.REXのベスト・テイクスに加えて、それらを補足し深めるような初出の写真が数多く掲載されています。初めての撮影(1972年6月30日・ロンドン)から初来日公演を終えて帰国する彼らを見送った空港(1972年12月6日)まで、鋤田さんがT.REXを追った約半年間をロンドン~パリ~ボストン~ニューヨーク~東京と時系列に構成。巻末には日本の関係者たちの手記が付きます。
総ページ数400ページ(B5サイズ/ハードカバー)、本の厚みは約3センチ。写真点数は約260点。うち未発表写真は約200点にのぼります。未発表写真すべてにT.REXが写っているわけではないですが、撮影したスタジオの外観、T.REX公演のキャンセル告知が貼られたパリのチケット窓口、彼らと一緒に移動する車窓からの風景、T.REX一行を乗せて羽田(当時の国際空港)に到着した日航機など、その時のT.REXを取り巻いていた時間と空間が鋤田さん独特の視点で捉えられています。
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http://www.colourfield.co.jp/trex1972_japanese.jpg