■世間の注目を集めた「文書通信交通滞在費」の問題
国会議員に毎月100万円支払われる「文書通信交通滞在費」をめぐり、先月31日の衆議院選挙で初当選した議員などにも先月分が全額支給されたことに対し、野党内では、在職日数に応じて日割りで支払う制度に改めるべきだという声が広がっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211116/k10013349041000.html
【文書通信交通滞在費(ぶんしょつうしんこうつうたいざいひ)とは??】
国会議員が、公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等(国会法第38条)のため、
月額100万円を支給される手当。略称は文書通信費、文通費。
文書通信交通滞在費」は国会議員に対し、歳費とは別に毎月100万円が支給されているもので、その月の在職期間が一日でも、全額支払われる仕組みとなっていることから、先月31日の衆議院選挙で初当選した議員などにも、先月分の全額が支給されました。
これについて、日本維新の会の松井代表は15日、「永田町は世間の常識からかけ離れている。議員の仕事をしていないのだからもらうのはおかしい」と批判し、党として寄付する考えを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211116/k10013349041000.html
▼日本維新の会・小野たいすけ氏から「世間の常識とかけ離れている」と問題提起の声が上がる
【小野 泰輔(おの たいすけ)】
日本の政治家、日本維新の会所属の衆議院議員(1期)。
元地方公務員。前熊本県副知事。元衆議院議員公設秘書。
特別国会が終わりました。初日に新人議員には現金で歳費と文書通信交通滞在費が支払われました。
文書通信交通滞在費の額がどうにもおかしいのです。
10月31日に当選したということで、歳費(いわゆる給料)は日割り計算(約3万円)となっているのですが、文書通信交通滞在費は満額の100万円が支払われました。
これはおかしいのではないか、と衆議院事務局に確認したところ、今の法律では1日でも任期がかかっていると満額が出る仕組みになっており、日割りにはなっていないとのこと。しかし、これは世間の常識からしたらおかしいことです。
疑問の声が上がっている「文書通信交通滞在費」(以後、「文通費」と記載)。名目は、郵送代、通信費、交通費などで、国会議員一人当たり月々100万円が支給されます。年間にすると1200万円、税金で賄われています。国会議員の交通費には、そもそも特権があります。民営バス・鉄道・地下鉄は無料、JR、航空会社の運賃は公費で負担されます。にもかかわらず、この「文通費」は非課税で、領収書の提出は不要、使途の報告や返還義務はなく、目的外に使用しても、罪に問われません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/001298ea4e4bc6b5839637d5b43370ca140f655d
毎月100万という大金は何に使われているのか。
国民感情として「使途を知りたい」「非常識」と感じるのは当然のことでしょう。
■文書通信交通滞在費の使途の自主公開を渋った立憲民主党!何か都合悪いことでもありましたか??
自民党の高木毅、立憲民主党の安住淳両国対委員長は18日、国会内で会談した。10月31日投開票の衆院選で当選した新人議員に10月分の「文書通信交通滞在費」100万円が満額支給された問題を巡り、12月召集予定の臨時国会で日割り支給に変更する法改正を実現する方針で一致。新人議員への100万円支給に批判が出ていた。
(中略)
文通費を巡っては17日、自民、公明両党が臨時国会で日割り支給に変更する法改正を目指す考えで一致。立民も日割り支給に加え、国庫返納を可能にする法整備を急ぐ方針を決めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/001298ea4e4bc6b5839637d5b43370ca140f655d
▼ところが……使途の自主公開を「混乱する」として見送った立憲民主党
立憲民主党は28日の常任幹事会で、国会議員に支給される月額100万円の「文書通信交通滞在費」について、使途を自主公開する党独自のルール制定の見送りを決めた。先の臨時国会では、法改正し使途を公開すべきだと訴えていた。同じく法改正を主張した日本維新の会は既に公開済みで、国民民主党も来年1月分から公開を決めている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/151513
立憲民主党・西村智奈美幹事長も言い訳「各党同じルールでやらないと意味がない」
【西村 智奈美(にしむら ちなみ)】
国際関係学者。立憲民主党所属の衆議院議員(6期)、立憲民主党新潟県連代表、立憲民主党幹事長(第2代)、立憲民主党ジェンダー平等推進本部長。夫は元立憲民主党衆議院議員の本多平直で、戸籍上の姓は本多。
ちなみに維新と国民は使途公開済、自民党も新人議員らは全額寄付している
先の臨時国会では、法改正し使途を公開すべきだと訴えていた。同じく法改正を主張した日本維新の会は既に公開済みで、国民民主党も来年1月分から公開を決めている。
【寄付へ】100万円の文書通信交通滞在費 自民党の新人議員ら全額寄付へ
国会議員に毎月100万円支払われる文書通信交通滞在費について、自民党の茂木幹事長は、先月31日に当選したばかりの議員については先月分を全額、...
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国会議員に支給される文書通信交通滞在費(文通費、月額100万円)が、10月31日に当選した衆院議員にも10月分の満額が渡されていた問題で、自民党は16日の役員会で、新人や元職議員に対して返還を求める方針を確認した。返還分については、寄付先を今後検討する。茂木敏充幹事長が役員会後の会見で明らかにした。
https://digital.asahi.com/articles/ASPCJ3TMPPCJUTFK005.html
この立憲民主党の手のひら返しには他野党も呆れ
文通費をめぐっては、日本維新の会や国民民主党は独自の方法での使途公開を決めている。維新幹部は「立民はあれだけ自民党に法改正を迫っていたのに、結局は使途公開をしたくない自民に合わせている。最初からやりたくなかった証拠ではないか。やらないなら法案を出さなければいいのに」と皮肉った。
https://digital.asahi.com/articles/ASPCJ3TMPPCJUTFK005.html
結局、臨時国会での法改正は立憲民主党の反対もあり、実現せず
国会議員に月額100万円が支給される文書通信交通滞在費について、今の国会での改正が見送られることになりました。
来週21日の会期末を前に、自民党の高木国対委員長は、「日にちがないので難しい」として、改正を事実上断念する考えを示しました。
文書通信費について自民党は、日割り支給を先行させて改正するよう主張しているのに対し、野党側は使いみちの公開や残額の国庫返納義務も合わせて改正するよう求めており、意見の隔たりは埋まりませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/406ac1a2d9ce6e138b5c8b55ae451546d248e4aa
▼Twitterでは自主公開を渋る立憲民主党に「どうせ口だけ」「やっぱり立憲民主党」とシラけたコメントが目立つ
■立憲民主党は過去にも歳費(7万円)の自主返納を拒否していた事実がある……
参議院は定数を6名増やしたことを受けて、さすがにその分は自分たちの歳費を減らそうということで、一割を上限に「自主返納」できることになっています。
この自主返納について、「維新は全員やってます、皆さんやっているんですか?!」と東議員が呼びかけたところ、
自民「全員やってるよ!」
公明「公明党もやってるぞ!」
立憲・国民民主「……」
挙げ句に「定数を増やした自民が悪い!」と叫ぶ始末。
https://go2senkyo.com/seijika/143644/posts/98624
おまけに、多数決で決まったことを「我々は(自主返納に)反対していた!」と開き直り…「民主主義の否定だ」と批判が飛んだ