■一部メディアや保守派の間で岸田総理は「”媚中派”なのでは?」という批判が広がっている
岸田政権の人事が”媚中派”だと保守派は批判を高めていた
20日のツイッターで「#岸田政権の退陣を求む」というワードがトレンド入りし、注目を集めている。
反政権の左翼側からこの手のタグ付きワードが投稿されるのは珍しくないが、今回は自民党支持の保守界隈が中心となって発信している。
投稿を見ると「茂木さんが幹事長、林さんが外務大臣、媚中親中で固めた」「増税も対中政策姿勢も理解できない」「北京五輪で『外交的ボイコット検討』を明言したバイデンの方がマシ」などなど、対中国政策や外国人優遇政策など対する不満がつづられている。
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3810107/
米国は、岸田政権が、中国の習近平政権に対し、『日本は対中融和に政策を転換させる』という〝暗黙のメッセージ〟を送ったのではないかと危惧している。そのメッセージとは、次の2つだ。
①中国共産党が「親米・対中強硬派」として警戒していた高市氏を冷遇した。総裁選後、高市氏は国民的人気から、官房長官や幹事長での起用が期待されていたが、岸田首相は政調会長にした。
②中国共産党が「政界屈指の親中派」として期待する林氏を、党内に「米国に誤ったメッセージを送る」という異論があるなかで、外相に抜擢(ばってき)した。
https://www.zakzak.co.jp/article/20211201-HQZOYQXOLJPQXHLZHJK4FQQ4PI/2/
作家・百田尚樹氏も岸田政権の人事に「暗澹たる気持ち」
▼中国に甘い?アメリカとの”二股外交”だという批判も
岸田文雄政権が、米国と中国の双方にいい顔をする「二股外交」を展開しそうだ。林芳正外相は中国からの訪問要請を前向きに検討する姿勢を示したが、自民党内からは早くも異論が出ている。この問題は、岸田政権を揺るがす「時限爆弾」になりそうだ。
脅している中国が、脅かされた側の日本の外相を招待? それなら、日本は「ふざけるな。まずオマエの態度を改めろ」と強く指摘して、招待を断るのが普通の対応だろう。「強盗に襲われそうな家の主が、強盗の招待を受ける」など、ありえない。
ところが、林外相は番組で日程は未定としたものの、「招請を受けたので、調整はしていく」「ただ待っているのではなく、米中両方と話ができるのが日本の強みだ」などと、招請を受ける方向で前のめりに語った。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/89670
(24日午前)北京五輪への対応で閣僚ら高官の派遣を見送る決定!実質、外交ボイコット
来年の北京オリンピック・パラリンピックへの対応をめぐり、政府は、閣僚など政府関係者の派遣を見送り、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長ら3人を派遣する方針を固めました。
来年開かれる北京オリンピックパラリンピックへの対応をめぐって、岸田総理大臣はこれまで、みずからの参加は予定していないとしたうえで「適切な時期に、わが国の外交の観点など、さまざまな点を勘案して、国益に照らして判断したい」と述べてきました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211224/k10013401991000.html
Twitterではこの動きを評価する声が多数
▼中国も警戒している岸田総理の対中強硬姿勢
中国を念頭に置いた「人権問題担当の総理補佐官」に中谷元氏を起用
中谷 元(なかたに げん)
本の政治家、元陸上自衛官(二等陸尉、レンジャー)。自由民主党所属の衆議院議員(11期)、内閣総理大臣補佐官(国際人権問題担当)、自由民主党高知県支部連合会会長。
防衛庁長官(第67代)、防衛大臣(第14代)、安全保障法制担当大臣(第3次安倍内閣)、衆議院総務委員長、自由民主党副幹事長(特命担当)などを歴任した。
中谷元首相補佐官は日本経済新聞のインタビューで、人権侵害に関与した外国の当局者へ制裁を科す法整備を議論すべきだとの考えを示した。
「導入の是非はしっかりと検討、協議した上で(対応を)実施したい」と語った。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA193MX0Z11C21A1000000/
人権問題で中国を”名指し”で指摘した岸田総理
ここで片山議員は「ウイグルやチベット、香港やミャンマーなど」と言っている。この表現は、6月に閉会した通常国会に提出すらできなかった「対中非難決議」の表現にほぼ合っている。驚いたのはこれへの岸田総理の答弁だった。初っぱなから、いい意味で予想を裏切ってくれたのだ。
「中国、ミャンマーなどでの人権侵害に対するお尋ねがありました」と、岸田総理はいきなり「中国」という国名を挙げた。
国会議員が準備した「対中非難決議」声明文案が、対中非難と言いながら、「中国」という加害国名を省く「忖度(そんたく)の産物」だったことと比べると、首相の方が先を行っている。他の国では、中国に及び腰な政府のお尻をたたくため、議会の「声明」ではより強気な表現となる例が多いが、現時点でわが国では逆になっている。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/211014/pol2110140006-n1.html
▼対中抑制を目的としたクアッド首脳会談を”日本で”開催へ
米国家安全保障会議(NSC)でアジア政策を統括するキャンベル・インド太平洋調整官は19日、日米、オーストラリア、インド4カ国の連携枠組み(クアッド)の会合について、「日本が来年開催することで合意している」と明らかにした。首脳会議を念頭に置いているとみられ、開催時期は今後調整していく方針。米シンクタンクのウェブイベントで語った。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021112000017&g=int
▼EUでもじわじわと中国包囲網を広げている岸田総理
岸田文雄首相は26日、テレビ会議形式で行われたアジア欧州会議(ASEM)に出席し、中国政府による人権弾圧が問題になっている新疆ウイグル自治区や香港の状況について「強く懸念している」と言及した。さらに東・南シナ海での中国の海洋進出を念頭に、「現状変更の試みや緊張を高める活動がエスカレートしている。法の支配に逆行する動きもみられ、これらに強く反対する」と強調した。
https://www.sankei.com/article/20211126-KZ5FIJE6URNEVCYVLK5SQWTGIA/
▼アメリカ主導の「民主主義サミット」に参加を表明し中国は激怒!
岸田総理大臣は、アメリカのバイデン政権が、来月オンライン形式で開催する「民主主義サミット」に参加する方向で調整に入りました。覇権主義的行動を強める中国を念頭に、法の支配などの普遍的価値を共有する国や地域が連携する重要性を訴えたい考えです。
アメリカのバイデン大統領は、来月9日と10日の2日間、民主主義国の首脳などが参加する「民主主義サミット」をオンライン形式で初めて開催することにしていて、日本やヨーロッパの各国など、およそ110の国や地域を招待しています。
バイデン政権が公表したサミットの参加リストには、アメリカと対立を深める中国が含まれていない一方、台湾が含まれており、中国からは、強い反発が出ています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211127/amp/k10013363941000.html
▼麻生副総裁と安倍元総理も、岸田総理の対中姿勢を絶賛し期待を寄せる
「(林外相が)だめならそのときは辞めさせる」との岸田総理に麻生副総裁「決断できない男が決められるようになった」
「1年たって駄目なら、その時はすぱっと交代させますから」
首相の岸田文雄(64)は11月上旬、自民党副総裁の麻生太郎(81)に携帯電話でう伝え、幹事長に就任した外相の茂木敏充(66)の後任に林芳正(60)を充てる人事にこだわりを見せた。
(中略)
麻生は岸田の粘り腰に、「決断できない男が決められるようになった」と周囲に感慨深げに漏らした。
首相就任から2か月が過ぎた岸田は、人事などの重大局面で自らの意思を押し通す場面が目立つ。
衆院選の小選挙区で敗れ、幹事長を辞任した甘利明(72)の後任には茂木の抜てきを実現した。切れ者だけに摩擦を生むこともある茂木について心配する声が上がったが、「他にできる人材はいない」と退けた。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211219-OYT1T50286/
安倍総理も「ソフトに見えるが芯は強い、期待して」と高評価
「はっきり考えを言うことが、衝突を防ぐことにつながる。これからも言うべきことは言う」
安倍氏は3日夜、インターネット番組に出演し、「『台湾有事』は『日本有事』だ。すなわち『日米同盟の有事』でもある。この認識を、習近平国家主席は断じて見誤るべきではない」という自身の発言に、中国政府が反発したことについて、こう語った。
(中略)
さらに、岸田首相の外交姿勢について、「ソフトに見えるが、非常に芯は強い。期待して見てほしい」といい、憲法改正についても「岸田首相にしっかりと頑張ってほしい」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8068517fe0198dfeb832f03f344fa610a5903946
岸田総理はじわじわと世界に対中包囲網を仕掛けている。
一部のメディアや保守界隈では岸田政権の人事に”媚中派”だと批判しているが、政権はまだ始まったばかりであり断ずるのはまだ早いのではないか。
今後も岸田政権の対中姿勢に期待したい。