言の葉供養0194

『梅雨入りした日』

遠くから漂いだす

雨の匂いと

言い様の無い

怠さが足された眠気

綱引きしてる

なにもかもが曖昧な時間

湿気がざわめく部屋

扇風機が首を振る

低めなボリューム

流れる曲の色はマリンブルー

当たり前に今日が閉じ

当たり前に明日が来て

梅雨入りを

挨拶に使うのはあと幾日だろう

※6/8某アプリ内に書いたものに加筆修正してタイトルをつけたもの。