東京・杉並区・荻窪にある「碧雲荘」が解体をまぬかれ、湯布院に移築
されることが決まったという。
まずはめでたい。
あれは、太宰治も住んだという古い下宿で、昔は私も近所に住んでいたから
おなじみだった。
特別ないわれがなかったら、とっくに解体されていただろう。
いい場所だもの。
マンション用地としてならすぐ買い手がつくのでは。
それはともかく、考えてみると私は太宰とは縁が深い。
時期こそ違え同じ天沼3丁目(当時は1丁目)に住んでいたから、
師匠の井伏鱒二(本名は満寿二)のオジサンは良く知っている。
彼は道路を隔てた清水1丁目の住民だった。
近所の病院の待合室や、道路上ですれ違うことも。
著書「荻窪風土記」はなめるように読んだ。
しかも太宰が「入水」した玉川上水はウチの叔父が亡くなった場所の近所。
これはあまり関係ないか。
それなのに、私は彼の作品を読んだ記憶がない。
教科書に出てくる「走れ~ 」は常識として知っているくらい。
あ、ひとつあった。
「斜陽館の人々」。
ネットで1万円で売れたっけ。
無関係とは言わないが、彼の作品ではないわな。
たまには墓参りでもいくか。
桜桃忌にあわせて。
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