報道によれば、環境省は福島の除染において森林部には深入りせず、現行の
生活圏から20mの範囲にとどめるとのこと。
落ち葉をかき集めると、かえって斜面の維持が難しくなり、表土の剥離等で
崩れるリスクが増すというのである。
しかし私の経験からすれば、森林除染なくして住民を帰還させるというのは
あまりに無茶だ。
家から一歩も出ないで生活するならともかく、一部の市街地を除いてほとんどの
住宅は森林と森林の間に建っているのだから。
林縁距離20mなんて話にならない。
せめて500mにしてほしい。
それと水源の除染。
まさか山の水を飲む人はいないだろうが、山から下りてくる水で農業をやっていたら、
いつまでたっても風評被害はなくならない。
それとも国は、よほどの年寄り以外は誰も帰らないことを前提として計画を
たてたのだろうか。
早く賠償金を払って終わりにしたいなら、森林なんてやってあと5年10年かける気に
ならないだろう。
結局のところ、フクシマは国に捨てられたのだ。
原発立地自治体はそこのところをよく考えてもらいたい。
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