私は犬山藩士の子孫である。
一族は明治10年に故郷を離れ東京に転居し、「士族の商法」に従事した。
だからあちらに係累は誰もいない。
でも、だからというべきか、犬山城には特別の思い入れがある。
遠くから見たときの美しさはたとえようもない。
初めから観賞用でなく、実用一本鎗で作られたそれゆえの造形美。
戦国の世を生き抜き、明治維新の破却を免れ、火災にも空襲にもあわず、
今なお観光名所であり続ける強さ。
永く旧藩主成瀬家(35000石)の個人所有不動産であったが、今は公営らしい。
家老はウチの親戚で、戦前まではお正月に家臣一同を引き連れてごあいさつ。
人名辞典にも載っている。
その旧宅跡を訪ねたことがある。
個人の邸宅が6軒建っていた。
概算600坪くらいか。
禄高は400石だからたいしたことはないのだが、地元での権勢は想像できる。
彼は幕末にうまいこと立ち回り、藩論を統一、おかげで朝敵にならずにすんだ。
ちなみにウチの先祖の旧宅は、現在名鉄犬山ホテルの敷地内。
みなさん使ってあげて下さい。(2011.11.30記)
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