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ユーミンの宗教性

2015-04-14 05:54:26 | 日記

松任谷(荒井)由実が、現在日本の音楽シーンで最高レベルの一人であることを疑う理由はない。
シンガーソングライターとして傑出しているのはもちろんだが、作曲家、作詞家、歌手いずれの
分野でも、単独の活動それ自体が評価されるというのもなかなかできることではない。
作品のレベルが高いだけでなく、圧倒的なわかりやすさで、結果的に大ヒットにつながる、
これが実力というもの。そんな彼女の別の側面を今日は扱ってみよう。
「ロッジで待つクリスマス」という名曲がある。
特別売れたわけではないが、隠れた人気曲で、根強い支持がある。
私が初めて聴いたのは、北海道・大沼湖畔のペンションのBGMだった。
驚いて曲名を教えてもらった。出だしから圧倒された。イントロはアカペラのコーラス。
「小さなつむじ風が、尾根をかけおりるたびに、縞模様広がる」
これだけで情景が明確にわかる。静かな雰囲気はどこからくるのか。
教会音楽の素養がないとこの曲はできないぞ、と思っていたら、案の定だった。
ご幼少の砌(みぎり)は八王子の地元の教会の日曜学校。長じては立教女学院。
嫌でもそのテの曲には親しまざるを得ない。彼女は、日常そんなことを意識してはいないだろう。
でもふとしたことで、大脳の奥深くにある潜在意識が働いて、あのような作品が表出する。
幼時教育というのは恐ろしい。
※参考「ルージュの伝言」(自伝)(2010.12.25記)



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