今はそもそも駅逓とは何かから説明しなければならない時代になってしまった。
明治・大正期の北海道には、官設の「駅逓」という施設があって、旅人の
利用を待っていた。
早い話が、①役場の支所 ②警察 ③郵便局 ④配送センター ⑤旅館 その他
を全部ひっくるめたものとでも言うほかない。
徒歩移動が前提なので、数里ごとに整備されている。
厩もあり、必要なら利用できる。
しかし時代とともに役割が薄れ、昭和20年頃には全部廃止に。
それから70年、もうどこにも現存せず、あるのは遺跡か、それともクラーク博士で
有名な島松駅逓のように国指定史跡として再建されたものくらいだろうと思っていた。
ところが、先日展示会を身に行ったら、現在の写真が1件だけ掲示されているではないか。
それが後志エリア島牧村に現存する栄浜駅逓だったのだ。
しかも元経営者の子孫がまだ使用しているという。
ただ個人住宅なので公開していない。
なんとももったいないこと。
速攻道庁に移管して、社会教育施設に活用してほしい。
私にくれるならすぐ整備して公開するところだ。
こわすのは簡単だが、残すのは本当に難しいのだから。
日本海側のたいへん不便なところにあるが、かろうじてバス路線がつながっている。
まだ行ってみたわけではないが、必ず期待通りの魅力を発揮してくれるはず。
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