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岩波新書の「治安維持法」が読みたい

2016-01-10 07:20:20 | 日記

しかしとんでもない法律があったものである。

治安維持法!

共産主義や無政府主義など、およそ当時の「国体」に反すると考えられる
思想を根こそぎやっつけるための道具だったが、特高によって拡大解釈され、
綴り方運動から宗教弾圧にまでおよんで、昭和20年GHQにより廃止された。

法は行為を罰するもので、人の内面に土足で踏み込むのは許せない。
(今度の「共謀罪」も怪しいね)

しかも制定当時は反対らしい反対がなかったという。

この「悪法」につき制定当時の政治的社会的背景を適切に解説してくれる
と評判の本がこれだ。

私はまだ読んでいないが、解説だけはあちこちで目にする。

話題性があるのは、著者が「盗用」スキャンダルで東大教授の辞任に追いこま
れるなどの理由によるものだが、内容の信頼性をゆるがすものではなさそう。

昭和52年の発売で、絶版だが中古が高いというほどのものではない。

でもいつか機会があれば読んでみたい本の一つ。

ところが先年これにおもわぬところで遭遇した。

福島で仕事していた時のこと。

ある農家に訪ねていったところ、この本が庭先に捨ててあったのだ。

表現が正確でない。

廃品回収用にひもで縛った束が二つ並んでいて、そのてっぺんがこれ。

よほど持って帰ろうかと思ったが、その日は雨。

無残にドロドロ、断念した。

いかにも場所にそぐわない本の山。

教訓。人は見た目で判断してはいけないということだ。



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