しばらく汽車に乗っていないと、虫がうずき始める。
日曜日でもあり、一日散歩切符でも使うか。
道央の広い範囲の普通列車乗り放題。
7:01札幌始発滝川行きに乗車した。
車内は七分の入りだが、通路の向こうの若い男は明らかにテツである。
大きなリュックを網棚に上げたのに、大型時刻表だけ手元において、
本日のスケジュールのチェックに余念がない。
もしや私と同じコース?
予想は結果的に当たった。
天気は曇りで、暑いというほどではない。
8:34滝川着。
約1時間の乗り換え待ち。
予定通り待合室の「駅そば」の店に。
な、ない。
7月1日に閉店したとの張り紙が。
まだ50分もあるが、根室本線の出発ホームに。
すでに数人が並んでいる。
こりゃ混むぞ。
乗車予定のキハ40は停車中だが、ドアは閉まったまま。
やがて動き出した。
広い構内を移動している。
給油にでも行ったのか。
30分前。
待ち行列は30人以上に。
結局9:36の発車時刻には一両編成なのに50人以上。
現時点で日本最長時間(約8時間)の長距離鈍行釧路行きは、
若干の立ち客を乗せてホームを離れた。
明らかに地元民というのは少ない。
せいぜい10人くらいか。
残りは富良野方面への観光客と、ただ乗っているだけのテツが半々。
冷房無しで、窓は開くのだが、トンネルが頻出するので少々開けづらい。
富良野で半分以上降りた。
しかも一両増結。
車内は一挙にスカスカに。
19分の停車時間で発車した。
金山駅をすぎる。
金山湖の水量が少ない。
あれじゃただの川だよ。
そんなに雨が少ないのかな。
落合で20分停車。
意味が分からない。
昔は機関車の付け替えがあったから合理的なのだが。
乗務員もヒマをもてあまして外へ。
たっぷりウンチクを傾けてもらう。
目の前の空き地にはびっしり国鉄の官舎が並び、山間の
小駅ながら10人くらいは詰めていたとか。
留萌線の増毛部分の廃止が取り沙汰されているが、
ここだってどうなるかわからない。
そうなりゃオレもおマンマの食い上げだ、と率直な感想を。
定刻12:51に新得到着。
いつもは駅前の「そば専門店」か向かいの喫茶店に行くのだが、
今日は趣向を変えて構内の立ちそばに。
私は改札の外に出て、待合室側から入店した。
するとホーム側に長い列が。
くだんの長距離鈍行の12分の停車時間にここでそばを買い、
列車内で食べようというヤカラが約10人。
私は待たされる。
ほとんどの人はかけそば350円+容器代30円を払っているが、
なかにはかしわそばとかを頼む人も。
店員は淡々と処理しているが、とうとう2分前に。
これ以上は無理と断った。
当然だ。
ようやく私の番。
月見そばが410円。
味はどうということはないが、そばはさすが本場。
まだ次の列車まで40分もあり、駅前を散歩する。
いつも立ち寄る喫茶店のママは鉢植えに水やり中。
ヒマなのね。
スーパーでカットフルーツを購入。
待合室で食べていると、サホロリゾートや東大雪荘のお迎えが。
今日は予約でびっしりとか。
「みなさん新千歳までヒコーキできて、そのまま特急一本という
方が多いですね」
石勝線開通の恩恵を最大限に受けている。
14:10のスーパーとかちに乗車。
普通列車専用の切符だが、新得~新夕張間は特急しか走っていない
ので特例適用。
相席は青春18利用の自転車組。
「新夕張で1時間40分もありますね」
「その間に夕張往復の予定です」
結局、南千歳まで付き合った。
ただ乗っているだけの一日だったが、これで十分。
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