「面白い恋人」は許せるか

札幌にある石屋製菓が吉本興業を訴えたという。

当社の主力商品「白い恋人」に類似する商品
「面白い恋人」を公然と販売し、当社の意匠権
を傷付け、営業に損害を与えたという廉だ。

大阪で売っているだけなら、パロディですむが、
東京で大々的に売られたら、「白い恋人」と
間違って購入する人が続出する可能性が
あるということか。

ここでアン・ルイスを思い出すのだから
私も古い人間になったもの。

彼女のデビュー曲「白い週末」はそこそこ
売れたものの、覚えている人も減ったろう。

あのころはアイドルのりだったのでね。

ちょうど札幌オリンピックの頃で、
白いナントカが氾濫していたっけ。

その流れの中で「白い恋人」は生まれ
ヒットした。

私は初期の石屋製菓に仕事で行ったことが
ある。

小さな事務所。まるで町工場。

今の大企業とは似ても似つかぬ姿。

でも石水社長（当時）も他の社員もメチャ親切だった。

それから何十年か後、社長令嬢に東京で偶然
出くわしたことがある。

普通の人は気付かないだろうが、
彼女の名前はお菓子に使われているので。

今の社長は「事件」のあと北洋銀行から
来た人らしい。

会社の雰囲気も少しは変ったろうが、
ニセモノができるほどのブランドに
なったと思えば、腹もたたないのでは。

法的には販売差し止めとまではいかないものの
道義として販売は地元限定、全国発売はしない、
あとは迷惑料として若干の金銭で和解、
これくらいで収めるしかないのでは。

これなら「ギャグ」ですむかも。