私が小樽にハマっていたのは20年ほど前。
まじめに引っ越そうかと考えて物件探しをしたこともある。
あのときは、あちこちに放し飼いの犬がいて、時々通る私を覚えていたらしく、きちんと反応してくれた。
別につながなくてもどこに行くわけでもなく店の前で通行人に愛嬌をふりまいているだけ。
平和な世界。
今回は4年ぶりに小樽に行ったわけだが、さすがに同じような光景には出会わなかった。
町並みは一見きれいになってはいたが、かっての妖しい魅力はほとんど失われていたように感じるのは何故?
古い路地裏の店が軒並み閉店していたせいか?
とはいうものの、中には残っているのもある。今日は「叫児楼」に行くことにしよう。
名前で誤解されるといけないので最初に言っておくが、遊郭ではなくスパゲティ屋だ。
明治時代の倉庫を改造した店内は、初めて行った20年前と何も変わってない。経営者は別だけど。
いつもの「ジャーマン」750円、グラスワイン400円、これだけ頼んだ。
サラダのドレッシングが旨い。でもポテトフライがイマイチか。
近所のキャバレー「現代」の前を通ったが閉店してひっそり。建物はそのままだが。
みんな70歳以上のバアサン芸者? いやホステスと言わないと怒られる。
ああいうのがなくなると、小樽が壊れてしまったのを感じる。
「運河」なんて格好つけてもだめ。
人力車の車引きに声をかけられて驚いた。昔、東京で一緒に働いた奴だったのだ。
ともあれ古いものを守るのは難しい。
地元の年寄りしか行かない店ならいずれつぶれるだろうし、大手のチェーン店に変われば、外見が見るも無残。
見識のある個人経営の店は数えるほどに減った。札幌も同じか。(2011.11.18記)
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