個人旅行

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コパカバーナに行きたい

2015-04-25 05:45:04 | 日記

昭和40年代の東京の、情報感度の高いヤング(死語辞典登載?)の合言葉は、
「『ニコラス』に行ったか?」だったかもしれない。
名著「東京アンダーワールド」によれば、この「PIZZA屋」は、初めてパンでなく
パイ生地に具を乗っけた本物の「ピッツァ」を食わせた店として、
各方面の絶賛を浴びたとされている。
相当数の有名人が若いころお世話になったはずだ。
こちらは六本木だが、赤坂はどうか。
消滅したホテルニュージャパンの地下?にあったといわれる「ラテン・クオーター」
と並び称される、名門「東京ナイトクラブ」の雄が「コパカバーナ」だ。
水割り一杯で大卒の月給が飛ぶ超高級路線で知られ、諜報戦の舞台となったとまで
言われる各国要人との会合や商談、ロッキード事件の黒幕がヒイキにし、
デヴィ夫人(根本七保子)が在籍したあの有名店はもはや存在しないが、
一度は行ってみたかった。
というのは、私も若干は縁があるから。
大昔の話だが、ウチの娘の保育園の友達の祖父がここの共同経営者の一人だったのだ。
赤坂のクラブをやってるのは知っていたので、その孫娘に、
「おじいちゃんの店はなんていうの?」
と聞いたところ、返ってきた答えが「コパカバーナ」だったので、仰天したのを覚えている。
さらに調べたら、彼は私の母校のOBだった。
その本人はとっくに亡くなり、家族は日本にいないので、昔のことはもう聞けない。
ネットで検索すると、昔働いていた複数の女性が、古きよき時代の想い出を語っているだけ。
(ホステスに給料はなく、お客のチップで生活していた。田中角栄なら10万とか)
当時、私の初任給は手取りで37,000円。
もう日本では、あんな店はできないのだろうか。
それだけの国力を失ってしまったのであれば残念だ。(2011.11.21記)



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