~チャリに芝居さ人生ゆるよろと~

2014年夏の北海道一周チャリ旅を機に始めたブログ。目標の自転車細切れ日本一周や訳詞、芝居などを記事にします。

遅まきながらの台湾報告

2015-05-19 23:18:05 | 自転車、芝居、平和
前回触れた台湾のことを少し。
台湾ピースサイクルの三日目、3月25日は雨の中、待ちに待った自転車行動の朝を北部基隆で迎えた(この日の午後受傷する)。
自転車と平和を探る活動が両立できるこの運動は素敵だ。
まずは監寮というところにある第4核発を訪れた。
日本では原子力発電と言うが台湾では核発電、この方が実態に即した言い方で分かり易い。
で、ここはGEが受注した核発だけど、機器の調達先は日本メーカーで、台湾人は「日の丸核発」と呼ぶ。
福島の事故を受けて運転停止の大運動が起きて、ついに政権が運転を停止した。
ドイツの原発廃止が有名だが、日本のお隣にも賢明な選択をした国がある。
また、この監寮というのは、日本が50年間植民地として支配した台湾への上陸地だ。すぐ近くに記念碑がある。
上陸地に日の丸核発が存在するなんて、何とも象徴的だと思わないかい。
写真は記念碑から撮った第4核発だ。


ツアーのもう一つのメインは霧社事件の末裔を訪れた清流(日本名川中島)でのイベントだ。
日本の植民地時代に台中近くの霧社で、搾取に抗してセデック族の先住民が反乱を起こし、日本人を百数十人殺害し、その後日本軍に報復されて千数百人が殺された。そして、強制移住させられたのが清流だ。
2012年に制作された映画、「セデック・バレ」に描かれた義士の末裔が交流会を準備して下さり、話を聞いた。
反乱のリーダー、モーナ・ルダオの曾孫モーナ・パワン(中国名張進昌)氏がコミュニティのリーダーとして活躍していることに、弾圧した側の子孫として少なからず救われた気がした。
映画のセデック語指導をしたダキス・パワン(郭明正)氏は民族言語継承の決意と共に困難さを訴えた。他民族との婚姻により家庭内から継承言語が失われていく。同じセデック語と言っても部族が違えば通じず、現在は中国語が共通語、日本時代のそれは日本語だった。
先住民族の胸の痛みは、その安住と言葉を奪った側の子孫には想像を絶するものだろう。朝鮮も同様だし、日本国内を見てもアイヌ然り、琉球然りである。


体験乗車した電車の中。座席と床に座り込んだ台湾人と日本人。笑顔が共通語だ。

さて、今週末は芝居の後半戦。一昨日の日曜日に通し稽古があり、関係者で稽古後懇親した。
流石に半年近く作品に関われば仲間意識も醸成され、なかなか良い雰囲気だ。
明日の夜から始動開始。明後日小屋入りだ。
胸のコルセットはまだ外せないが、0.8人前ぐらいの仕事はせねばならん。

それでは、ごきげんよう。



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