ウォーラス2機目。
もともと艦隊観測・偵察用に作られたウォーラス。銀の1機目は1937年,エグゼターに搭載され本来の任務に就いていた姿だ。その後、レーダーの進歩により42年頃には、空母の救難用には残されたようだが、艦隊勤務からは引退し、救難は空母だけではないので空海救難任務に就いた。2機目はこの頃の姿で44年276SQ、エアフィックスの箱絵の機体。アンソン、ライサンダー等と共に泳いでいる乗員の救助に携わり、直接拾い上げただけでも1000人を超えるそうだから総数では相当の数を助けたはず。
初めに手を付けた奴なので素直に翼は伸ばし、仕事柄もめごとも多そうなので機銃を付けた勇ましい姿にした。エアの機銃はビッカースKには見えるのだがエンジンなどと見比べるとぬるいモールドだし予備弾倉も無いので、実機も使っているファインモールドから出ているルイス(92式)に変更。これが結構手間だったが見た目強そうだし模型映えする。実機写真を見ながら後部座席の脇にはつかまり用のロープを追加して「救難」らしく。
迷彩は愛用している、エアロマスターを使ったがさすがに劣化していたのかえらく吹きにくかった。この迷彩、次が有ればラッカーで自分で作ろう。
張り線は0.2mmピアノ線、と銀と同じ。従って悩みも同じで翼がたわむと緩む。もっともしっかり固定してないのでピンセットで、ちょこちょこやると元に戻る。
海に漂う乗員はCMKが出していたレジン製キット。大昔、衝動買いしたが削り合わせが面倒だしで放ってあったのだが、そうかASR(空海救難)のウォーラスが出来るのか、で急きょ甦らせた。昔に比べて融通が利くので多少の歪み、デッサン不良、整形不良は人生のスパイスよ、と飲み込めるからに何も悩まず形に出来た。博物館ならこんな展示になるのかな。もっとも、ウォーラスで3人収容はきつそうだから応援を呼ばねばいけない状況か。
ソードフィシュといい、これといい、シルバーウイングの時代からインベイジョンストライプの時期を超えて使われた英国機。要は使える物は使えるだけ使うという貧乏性なのかな。