第一問です。
Aの黒1が正解です。以下5まで定石手順です。
黒は上辺に素晴らしい模様ができました。
Bの黒1も定石の一手ですが失敗です。
以下白8までが定石手順です。白に上辺は侵入されてしまいました。
黒△の石は上辺を広げようとした石なので、この図は黒一貫性に欠けます。
布石は定石に拘るよりも自分の打った手を生かすように考えていくのが大切です。
第二問は黒Aが正解になります。
今度は黒1と右辺を大事にしたい局面です。
黒9まで右辺から下辺にかけて大模様を作ることが出来ます。
Bの黒1は失敗です。
なぜなら、上辺に模様を作っても、白6に打たれてみると右上の黒は働く場所がありません。
黒は隅を取られたばかりで得るものはありません。
まとめますと、白1と三々に入られた時には大事な考え方があります。
黒△の石がある時は黒Aを選びます。
黒△の石がない時は黒Bを選びます。
三々に入られるとつい部分に目がいってしまいますが、ここで冷静に黒△の石があるかないかを確認するようにしてみましょう。