「英ポンドは新興国通貨並みの危機に直面、投資家はヘッジを-BofA」(Bloomberg)220531
「シャーマ氏は「ある種の『終末』シナリオとして英ポンドの苦境を誇張し過ぎたくはないが、英国の政策の政治問題化が進むと、新興国のような格好で英ポンドが損なわれると懸念している」と説明。「英国で何かが変化しつつあるように感じる。英中銀の方針は解読がますます困難になり、透明性が低下している。英国のEU離脱が供給面に著しい逆風となっていることを議論したり認めたりしていない。英中銀がその責務に関する制御を失っているという感覚がある」とコメントした。」
「英国が25.5兆円経済対策、1972年以来の大型減税-通貨と国債急落」(Bloomberg)220923
「クワーテング財務相は不動産購入時の印紙税も削減。個人や企業が直面する光熱費の高騰に対し、今後6カ月間で600億ポンド(約9兆5000億円)を拠出して支援することを確認した。 また高額所得者に対する45%の所得税最高税率を廃止し、基礎税率も20%から19%に引き下げる。ロンドンの金融街シティーに対する規制自由化も約束し、バンカーの賞与制限は撤廃する。 政府は規制改革を含む今回の措置で経済を活性化させ、イングランド銀行(英中央銀行)がすでに始まっていると指摘するリセッション(景気後退)に歯止めをかけたい考え。だが、投資家やエコノミストは懸念を表明。政府が賄いきれない水準にまで債務が膨らみ、インフレをあおる恐れがあるとみている。・・・この経済対策の費用は5年間で1610億ポンド(約25兆5000億円)に上る。すでに大規模な英国の政府債務が管理不能な状態に陥るとの不安を背景に、23日の市場ではポンドと英国債が大きく売られている。・・・英中銀は22日に0.5ポイントの利上げ決定を発表し、需要過剰の兆しが見られれば、より急速な行動が必要になると示唆していた。短期金融市場は英中銀が11月に予定する次回の金融政策判断で、政策金利を1ポイント引き上げると織り込みつつある。英国債は急落し、政府の追加借り入れは経済成長にほとんど寄与せず、物価上昇は加速させると市場関係者が考えていることを浮き彫りにする。」
「サマーズ氏、英経済政策でポンドは対ドル等価割れも」(Bloomberg)220924
「サマーズ元米財務長官は23日、英国のトラス新首相が採用した経済政策を辛辣(しんらつ)に批判、こうした政策はポンドがドルに対して等価(パリティー)割れの水準に下落する環境を生み出していると論じた。」
「英国は沈み始めた新興国のように振る舞っている」と発言。「英国の欧州連合(EU)離脱、イングランド銀行(英中銀)のひどい後手後手ぶり、今のこうした財政政策。英国は主要国で長きにわたって目にしなかった最悪のマクロ経済政策を追求したとして記憶されるだろう」」
「「現行の軌道が維持される場合、ポンドが1ドルをいずれ下回っても私は驚かないだろう」と言明。「今はとにかく、英国で推進されているような甘い、希望的観測に基づいた供給サイド経済学が必要とされる時ではない」」
「新興国に成り下がった英国?」(Real Intelligence 松崎美子)220924
「トラス政権のミニ予算案を受け、英国は株安・債券安(長期金利上昇)・通貨安のトリプル安となっています。・・・ドイツ銀行のストラテジストは、「先進国において、通貨安と長期金利上昇がこれだけのマグニチュードで同時進行することは、非常に稀である。投資家の英国投資に対する信頼感が大きく低下したことを心配している」と語りました。・・・長期金利がグングン上昇しているのに、ポンドは急落したこと。 これは「親興国」でよく起こることです。」
等々・・
最近、英国・ポンドへの信頼が薄らいできたことをヒシヒシと感じざるをえない。ポンド、相当ヤバイなぁ・・
ピンチだが・・チャンスでもある!
明日からどうするか・・・