体内でアルコールを分解する場所と言えば、肝臓です。解毒の他には、タンパク質、糖、脂肪をエネルギーに変える代謝機能や、胆汁の生成、分泌を行う臓器でもあります。たくさんの血管や胆管があり、心臓、小腸、十二指腸につながっています。「肝臓が痛む」といった症状はめったに聞きませんよね。肝臓は一部の機能に異常があっても症状が現れにくく、自覚症状が出たときには遅かったりするゆえに、「沈黙の臓器」を呼ばれています。そして糖尿病患者の死亡原因は、肝疾患が17.5%です(日本糖尿用学会の調査結果より)。肝機能の低下を防ぎ、糖尿病に効果がある食材が、スイーツに使われるまさかの食材から発見されたのです。
◆糖尿病のメカニズム
糖尿病は高血糖が続いた状態を言います。血液中にエネルギーとして活用されないブドウ糖が溜まると血糖値が上昇。糖尿病には1型と2型があり、生活習慣病など不摂生な生活による糖尿病は主に2型で、糖尿病患者の95%を占めると言われています。ブドウ糖をエネルギーに変える橋渡し役であるインスリンの作用不足によるものです。
インスリン作用不足には、インスリンの分泌量低下とインスリン抵抗性の2つが考えられます。
血液中のブドウ糖はインスリンによって肝臓を経由し、筋肉、脂肪など、インスリン受容体のある細胞に結合し、エネルギーとして取り込みます。この受容体がインスリンに鈍くなっている状態を「インスリン抵抗性」と呼びます。
◆肝機能低下と糖尿病を予防するスイーツって?
スペイン高等科学研究員の研究グループによると、「ココア」に糖尿病を防ぐ効果があるというのです(栄養分子生物学専門誌2015年7月号)。まだマウスによる実験段階ですが、ココア10%を含むエサと普通のエサを与えて比較したところ、ココアを含むエサを与えたマウスは、体重、血糖値、インスリン抵抗性レベルが下がったと報告しています。名付けてココアリッチダイエット。
ココアが血糖値を抑制すると考えられるのは、糖の合成、糖の活用促進、糖をエネルギーに変えるタンパク質の働きなど、肝臓で糖をコントロールする働きを見せたからだと発表されています。
◆ココアって糖じゃないの?
ココアとチョコレートは、同じカカオ豆が主原料です。カカオは、片手で持てるくらいの大きさで黄色っぽい果実です。その中の種が、カカオ豆です。カカオ豆を焙煎、摩砕したものをカカオマスと言い、チョコレートの原料になります。カカオマスから脂肪分を除き粉砕したものを「ココアパウダー」と呼びます。
市販されているココアはピュアココアに砂糖やミルクを入れて甘くしています。健康のためにココアを取るなら、なるべくピュアココアがオススメ。
冬のイメージが強いココアですが、夏にもアイスココアとして冷たいまま取り入れると良いかもしれませんね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00010006-mocosuku-hlth
● 「終末期」の対応が 大きく遅れている日本
「東京圏の高齢者は地方に移住を」と提言して物議を醸している日本創生会議の座長、増田寛也・元総務相が、「延命治療の議論を」と呼び掛けている。昨年「消滅可能性都市」を挙げ、その後、名指された自治体が少子化対策に熱を入れだすなど、政策へ大きな影響を及ぼしているだけにその発言に注視したい。
増田さんは、5月24日の毎日新聞のコラムで「終末期医療のあり方」を論じた。そのなかで、「終末期の人工栄養による延命は、世界的にみると必ずしも当たり前のことではない」「むしろ非倫理的であるとさえ認識されている国がある」と、穏やかな表現ながら、延命治療への再考を喚起している。
介護の現場からは「ご本人の終末期の対処法が曖昧なので困る」という声はよく聞かれる。やっと、終末期に焦点が当たり出した。「素人」なだけに直感が働くことは多く、増田さんの発言は正鵠を射ている。死というゴールを見据えて初めて、高齢者の医療と介護は成り立つはずである。
日本の病院や施設では、口から食べられなくなったので鼻や静脈からチューブを通じて、あるいは胃に穴を開けて栄養を与えられている高齢者をよく見かける。手足の関節が固まって寝返りを打てない寝たきりの人も。自分で呼吸できなければ人工呼吸器が装着される。気管切開されているため、痰の吸引やチューブの交換の際に苦しみもがく姿も見られる。認知症などを抱え、全く言葉を発しないままの人も。
無理に栄養分を注入するため、消化されず、体中がむくんで目も当てられない様子になってしまうこともある。人間としての自然な死とは縁遠い、こうした延命治療が終末期に待ち受けている状況には、ぞっとさせられる。
高齢者ケアへの取り組みは先進諸国の共通の課題である。それは、(1)「終の住処」を何処に求めるか (2)認知症ケアの手法 (3)終末期・看取りのあり方―――という3つの課題に集約されるだろう。
このうち、(1)は「脱病院、脱施設」という合言葉に象徴されるように、最期の時を迎える場として「生活の場」への転換が進んでいる。自宅の延長である「ケア付き住宅」をできるだけ自宅の近辺に求める考え方である。
国際的には「Ageing in Place」と言われる。即ち「年老いても同じ地域で住み続けましょう」という意味だ。同じ内容を日本では、「地域ケアシステム」と名付けた。これは、Community-based Care System(地域住民のためのケア体制)とIntegrated Care System(包括的なケア体制)を合体させたCommunity-based Integrated Care Systemの日本語訳である。
「包括」は日常用語でなく分かり難いが、「総合」「まるごと」のこと。異なる要素が一緒になって、という意味で、異業種連携であり、高齢者だけでなく障害や子育てなどを大きく含んで一緒に、と理解すればいいだろう。
それから(2)は、先ごろ東京で認知症ケアの国際サミットが開催されたように、先行組に追い付こうとの意気込みが表れ、政策として結実しつつある。精神科病院問題など、まだ出遅れた分野を抱えてはいるが、欧米諸国と同じ方向に舵を切りつつあるのは確かだ。
つまり、(1)と(2)は国際レベルへの引き上げを目指して、一応路線は敷かれてきた。ところがである。(3)になると日本だけが大きく取り残されている。日本の常識が世界の非常識、とみても過言ではないほどの状況だ。
● 日本は80%が「病院死」
それを端的に示しているのが、死亡場所の数値だ。病院と施設(欧州では実質的にケア付き住宅)、自宅の3ヵ所に分けた比率を見ると、欧州諸国では病院死が50%前後である。最も低いのは30%台のオランダだ。
病院死が少ないのは、訪問診療や訪問介護が充実していて、入院しなくても自宅や近辺のケア付き住宅で最期まで過ごすことができるからだ。各国の共通施策である「在宅重視」の成果が、病院死比率の多寡で判定できる。
では、日本はどうか。なんと病院死は80%近い。欧州諸国とこれほどに大差がついた「生活指標」は珍しい。出産と死亡は、あらゆる生物が同様に体験する自然な現象だろう。決して「病」ではない。ライフスタイルの一環でもある。
パソコンや携帯電話のICTをはじめ、スポーツや音楽、映画、食文化、ファッション、インテリアなど日々の生活を彩り、欠かせない生活諸要素のひとつが、出産であり死亡・看取りであろう。日本人は、パソコンやレストランなど他の要素はほぼ世界レベルの水準を持ち、その便宜性や快適性を共有している。だが、死の文化だけが、日本は他国とまるっきり異なり、それが数字に表れている。
「歴史や文化が地域や国によって異なるのだから、違いがあっても不思議はない」という指摘がよくある。確かに、地域性は欠かせない。生活の潤いには必要である。だが、方言を使う場が時にはあっても、ほとんど標準語で会話が成り立っているのが現実だろう。大きな流れは、一定の方向への収斂だ。快適性や合理性、それに一定の倫理観に基づいて希求すべき方向が地球規模で絞られていく。
では、死についてはどうか。なぜ、日本だけが病院死比率が高いのか。
● 医療や病院、医師への 盲目的な受け入れは日本の特徴
医療提供者だけにその理由を問うのは当たらないだろう。医療だけでなく国民一般の意識が大きな影響を与えている。それを辿ると、日本の今の急激な「豊かさ」をもたらした多くの要素と重なってくる。
医療や病院、医師への盲目的な受け入れは、「信仰」に近い。欧州諸国には見られない信頼であり、すがりようだ。モノの獲得を通じて豊かな生活を目指してきた発想そのものに通じる。家電製品やマイカー、新幹線など最新技術への礼賛は、病院や医療にも通じる。
豊かさは、総中流意識を醸成して全国民が加入する皆保険システムも誕生させた。医療が低価格で使える手近な存在になったことも、医療信仰に拍車がかかった。
心身に少しの支障が生ずると、すぐに診療である。通院から入院への回路は短い。日本人の受診率や入院期間はずば抜けて高く長い。
受け入れる医療の側では、治療には熱心ではあるが、ほぼ治療を終えたに近い慢性期の高齢者には別の手立ては持ち合わせない。年齢にかかわりなく、受診に来た高齢者には病名を付け、診療報酬を受け取る。
老衰による細胞劣化が全身で進行していても、高齢者は病名を求め、薬を欲しがる。これまでの医療のメカニズムに、高齢者と医療側がたやすく乗ってしもまう。老衰を「古いもの」「役に立たたないもの」として認めたがらない。新しいモノが「豊かさ」を生み、それを一心に追い求めてきた。老衰を嫌うのはその弊害であるが、自身は気付かない。
患者の刻印を押されれば、手術や薬で手を打ち、また元の状態に戻ることができると願う。その「錯覚」に手を貸す医療側の責任は当然問われる。
だが、日本の医療教育では、「死」は教科書の対象になっていない。死への自然のプロセスを学ぶことはない。ギリシャのヒポクラテス以来の「医療者にとって死は敗北」という信条に絡め取られたままだ。
生物は必ず死ぬ。人間も生物に過ぎない――そんな当たり前の事実から目を背けたいのだろうか。
● 「高度医療の投入は 必ずしも最善ではない」
「死は苦しいもの」という世間の誤解を解くのは医療者の責務でもある。実は、終末期になると脳内麻薬と言われるβエンドルフィンと血中のケトン体が分泌されて、極めて楽な状態で生を閉じることができるのは医療界の常識。
自然の摂理はうまくできている。枯れるような死である。人工栄養などの延命治療を施すとその放出が止まり、苦しみを味わうことになる。
栄養補給の胃瘻などの延命治療を「高度な医療技術」としてきた医療者たちではあるが、見直し機運も実は高まりつつある。日本老年医学会が2012年1月に「高度医療の投入は必ずしも最善の選択肢ではない」と、胃瘻の中止を容認したのが好例だ。
生活の質(QOL)を第一とする考え方を尊重したのである。
病院死が多い理由の一つに、意思表明を鮮明に打ち出さない日本独特の精神風土と家族主義が影響していることは間違いないだろう。
最期の段階を迎えた時に、本人は「家族に任せる」と言い淀み、振られた家族は「専門的なことは分からないからお医者さんにお任せします」となる。医師は回復の見込みがなくても、医療を続けることしか教育されていないから、当然、延命措置に走る。
もし、本人が「十分に生きた。治療を止めてほしい」と事前に周囲に話していても、その時に意思疎通ができなければ、家族が正反対の方向に動くこともある。「親の死を自分が決めたくない」という心情からだ。本人よりも、家族の心が優先されてしまう。
医療側にも延命治療に向かわざるを得ない理由もある。
医療保険制度では、長期入院になると診療報酬が下がる。患者に早く退院して介護施設に移ってもらいたいが、施設側からは「嚥下障害のある方の入所は難しい。胃瘻を作ってもらえば、介助が楽になるのでOKです」と言われ、やむなく胃瘻を増設するケースが多い。
こうした構造を断ち切らないと病院死は減らない。では、欧米ではどうか。
まず、死生観が違う。食べられなくなるのは、死への一歩を踏み出したことだから、余計な治療をしない。人生は楽しむためにある。楽しみを奪われて生き続けることに価値があるのだろうか。胃瘻は、後で外すことを前提にしか付けない。延命手段とはしていない。
日本の医師たちが欧米に視察後、「ろくろく治療もしないで患者を見殺しにしている」と語る光景に出くわしたことが一度ならずある。相当のギャップである。
これからも病院死が多いままなのか。否。必ずや変わっていくことは間違いないだろう。
● これから始まる 死に対する「自己決定」
まず、「お任せ主義」からの離脱が進むはずだ。自身に起きた障害をきちんと把握し、その治療法を選択し、最期の時の迎え方も選び取る。こうした自己決定は団塊世代の少し上の世代から始まるだろう。
インフォームドコンセントやセカンドオピニオンは自然と身に付いている。戦後教育や企業人としての社会生活で常に状況選択を迫られ、実行してきたからだ。
近年のエンディングノートの普及はその表れのひとつである。元気なうちから、要介護状態を想定して自分の意思をはっきりと表明する。食べ物や音楽、スポーツなどの好き嫌いが書かれていれば、認知症ケアには相当役立つ。延命治療についても、そのひとつひとつ、点滴をはじめ中心静脈栄養、胃瘻を含む経管栄養、人工呼吸器などの可否を記し、葬儀の内容まで具体的に描く例も出ている。
自己決定による自己責任は、制度としても介護保険で実現されている。介護サービスの提供に際して、家族の有無や収入・資産の多寡などへの配慮は原則としてなく、本人の心身の障害だけで判断される。それまでの措置制度と大きく変わった。
最近は、認知症ケアの要諦は「本人の意向を聞いてから」と認識されだした。国がこの1月に決めた認知症ケアの基本方針「新オレンジプラン」でも、「本人の意向を踏まえ」と書かれている。
* *
ところで、本人本位について余談をひとつ提供したい。
厚労省内で本人本位の考え方がまだ徹底していないのか、失態が演じられている。高齢者ケアの基本戦略である「地域包括ケアシステム」を分かりやすく描いた通称「植木鉢モデル」のことだ。
5つの要素を巧みに表現し、互いの連携が必要と訴えている。まず、植木鉢に相当する「すまいとすまい方」。中に盛られた土の「生活支援、福祉サービス」。そこから上空に伸びた3枚の緑色の葉が「介護・リハビリ」「保健・予防」「医療・看護」である。
この植木鉢の下に皿があり、それは「本人と家族の選択と心構え」だ。つまり5つの要素の土台、出発点を成すのが皿というわけだ。問題はこの表現にある。
本人と家族を同列視してはならない。介護保険の理念に反する。正しくは「本人の選択と家族の心構え」であろう。まず、本人の自己決定ありきだ。
終末期を迎える場所が病院でない時代は、遠からず実現するだろう。今まで続けてきた暮らしの場で、穏やかに幕を閉じるのが自然の摂理であるからだ。そうなれば、冒頭の「高齢者移住構想」も消えてしまう可能性が高い。
とうのも、現在の病床数(一般90万床、療養33万床)に対して、東京圏の必要数が足らないことが提言の前提にあるが、終末期を病院外で迎える高齢者が増えて行けば、必要数は相当に少なくていいからだ。
看取りの場所が、特養や有料老人ホーム、それに急増中のサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)であれば、病床不足はなくなってしまう。
増田さんが期待する終末期医療の議論が盛んになればなるほど、同じ増田さんが唱える「高齢者移住構想」は不要となるはずだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150624-00073755-diamond-soci&p=1
■「見た目年齢 ≠実年齢」 どうしてこんなことが起こるの?
同窓会などに参加すると、なんとなく若々しく見える人と老けて見える人がいます。同い年のはずなのに、「見た目年齢」に差があるのはなぜなのか。この違いは「細胞の老化度」に起因していると考えられます。では、このような細胞老化スピードの差はどのようにして起こるのでしょうか?
■寿命の回数券「テロメア」
細胞は常に新陳代謝を行っており、あたらしい細胞と入れ替わっています。細胞をつくるための設計図は遺伝子。これはみなさんご承知の通りです。
以前の記事(太っているのは遺伝だった!? 肥満遺伝子ダイエット)でもお話ししましたが、人の遺伝子は父親から1本、母親から1本を受け継いだ2本で一対になっています。両親から1本ずつもらって2本あるということは、「端っこ」があるわけです。
遺伝子は体や性格をつくるためのデータですから、このデータが失われることは大問題。そのため、端までデータを失わないために、もしくは端のデータを失っても問題が起こらないように、両端に何も書かれていない部分が存在します。この部分を「テロメア」といいます。「テロメア」は昔のカセットテープの「リード部分」とか、靴ひもの先端の硬いところと説明されることもあります。なくても困らないようでいて、ないと困る部分です。
その証拠に、この「テロメア」は単なる端っことしての役割だけでなく、体細胞が分裂した回数をカウントする役割もしています。言ってみれば「寿命の回数券」です。この回数券が尽きると、細胞は分裂できなくなり死を迎えるのです。
ここでのポイントは「回数券」であるということ。すなわち、細胞分裂の「回数」は決まっていますが、次の分裂までの「間隔」は決まっていないのです。1回の分裂でできた細胞は、長く使うことができても、短期間しか使えなくても、1回は1回として数えられるのです。
つまり、次の分裂が遅くなればなるほど、若い状態を保つことができますし、長寿にもなるということです。
■「ホントに同い年?」 食べ過ぎは老けるの法則
ここで、ひとつ実験を見てみましょう。『Science』誌に掲載された有名な写真です。AとB、CとDは同じサルの写真です。ここでAとCの写真を見比べてください。Cのほうが若く見えませんか? しかし、この2匹のサルは同い年(20歳)です。この差はどこから生まれたのでしょうか?
実は、理由は単純なこと。片方には好きなだけえさを与え、もう一方には前者の8割程度のえさをコンスタントに与え続けます。そして2匹が20歳になったときの写真がこれ。サルの20歳というと、人間では大体60歳くらいだと考えればいいと思います。
どちらがどちらかは、もうお分かりですね。AとBは好きなだけえさを食べたサル、CとDが食事制限をしたサルです。この写真から「食べすぎ」が老化を早めてしまうことがお分かりいただけますね。
■年齢より若く見られるためには
「どうせ遺伝子は変えられないんだから、細胞分裂のタイミングだって変えられない」と思った方もいると思います。しかし、ちょっと待ってください。遺伝子は変えられませんが、細胞分裂のスピードは変えることができます。
どのようにするかはこのサルたちが教えてくれています。昔からよく言う「腹八分目」。これが若々しさを保つ極意なのです。
食事内容としては、全粒粉の穀類・野菜・果物・豆類などの植物性食品を積極的にとる、脂肪の多い動物性食品や精製された炭水化物をひかえめにする、加工食品はひかえるなど、かさはあってもエネルギー量の少ない食品を選ぶと腹八分目を続けることができます。
活性酸素をためないように、抗酸化作用のあるビタミンCなどをとる方法もあります。さらに、時間栄養学の考え方を使って、夜中に食べないようにする、早めに満腹感を得られるようによく噛んで食べるなど、食事ひとつをとってみても、細胞分裂を遅らせる方法はたくさんあります。
食事は毎日のことなのでおろそかにしてしまいがちです。たしかに、日々の食事の影響はほんとうに小さなものですが、継続は力なり。長い時間を経た後に、大きな差を生むのです。
他にもテロメアを守るためには、ウォーキング等の運動をしたり、ストレスをためないよう早めに発散したりすることも有効です。「健康的な生活」こそが、いつまでも若々しくいられるためのポイントです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150704-00000005-nallabout-hlth
炭酸飲料などの糖入り甘味飲料を原因とする死者数は、世界で年間最大18万4000人に上るとの研究結果が、6月29日の米医学誌「サーキュレーション(Circulation)」に掲載された。
糖分摂取、目安はスプーン6杯まで WHO
糖分の多い飲み物の摂取に関連する、糖尿病、循環器系疾患、がんによる世界の死亡リスクを分析した初めての研究になるという。
研究チームの試算によると、論文中で「糖入り甘味飲料」と呼ばれているものの摂取に起因する糖尿病での世界の死者数は約13万3000人に上るという。また、循環器系疾患では同約4万5000人、がんでは同6450人と試算された。
論文執筆者の米タフツ大学(Tufts University)のダリウシュ・モザファリアン(Dariush Mozaffarian)氏は「世界の多くの国では、単一の食事要因によって多くの死者が出ている。その要因とは糖入り甘味飲料だ」と述べ、「食事から糖入り甘味飲料を大幅に削減または排除することを、世界規模の優先事項にするべきだ」と指摘する。
論文によると、糖分の多い飲み物に起因する死亡率はメキシコが最も高く、推定される死亡者の割合は成人100万人当たり450人に上るとされ、米国の成人100万人当たり125人がそれに続くという。
研究チームはまた、砂糖の国内流通総量と糖尿病、循環器系疾患、がんの国内発症数とに関係性があることも突き止めた。さらに、炭酸飲料などの糖分の多い飲み物の摂取に関連する死亡例の約76%が低・中所得国にみられることも分かったという。
世界の51か国で1980年~2010年に実施された食事に関する調査62件を分析した今回の研究では、果汁飲料は対象外とされた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150701-00000007-jij_afp-int
米食品医薬品局(US Food and Drug Administration、FDA)の諮問委員会は4日、「女性用バイアグラ」とも呼ばれる薬剤「フリバンセリン(Flibanserin)」について、女性の性欲向上に役立ち得るとしてFDAに承認を促した。
FDAは諮問委の判断に従うよう義務付けられてはいないが、FDAはその提言に従うことが多い。もしFDAがフリバンセリンを承認すれば、女性の性欲を高める薬が市場に初めて登場することになる。
委員らは、賛成18、反対6でフリバンセリンの市販承認を促す判断を下した。ただし、医師らが、リスクを承知の上で同薬剤を必要とする女性のみに処方するための追加のリスク管理対策を課した。
フリバンセリンは更年期前の女性向けの薬剤で、吐き気やめまい、眠気などの目立った副作用が出ることもある。
クリスティーナ・チャン(Christina Chang)医師はFDAを代表して、諮問委に対し「数値でみた治療効果は小さい」と伝え、治験に参加した女性らが得た利益とリスクに関する証拠を基に検討するよう要請していた。
しかし実際にフリバンセリンを服用した女性らは、効果は相当のものだったと証言している。夫に対する性欲減退に悩み、結婚生活自体が危ぶまれていたというある女性は、「私はフリバンセリンの治験に参加できたラッキーな女性1万1000人のうちの一人でした」「どんなに関係改善に役立った8か月間だったことでしょう。まるで電気のスイッチを入れたかのように、私にも変化が現れました」と語った。
■過去に2度の承認反対
フリバンセリンを市販する試みは2010年と13年にも行われたが、いずれの場合も専門家らがプラシボ(偽薬)の場合と比べて決定的な効果はないとして実現しなかった。
フリバンセリンを開発したのはドイツの製薬会社ベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelhein)だが、最初にFDAの承認を受けられなかった時点で米スプラウト・ファーマシューティカルズ(Sprout Pharmaceuticals)に売却された。
FDAのウェブサイト上で公開されている文書によると、フリバンセリンを服用した女性らは満足のいく性的経験が1か月あたり平均で4.4回あったという。これに対し治験参加前は2.7回、またプラシボ服用グループでは3.7回だった。
日本老年学会は「最近の高齢者は、10~20年前に比べて5~10歳若返っている」と発表した。年を重ねても、大病する割合が同じかむしろ低く、歩く速度が落ちていないのが、その根拠だ。
しかし、平均寿命は80歳を越え、女性は90歳に迫るが、日常生活に支障なく暮らせる健康寿命は男女とも70歳そこそこ。男性は10年、女性は20年近く寝たきりなどの不自由を余儀なくされる。
元気な高齢者と不健康な高齢者の違いは、どこにあるのか。東京医科歯科大名誉教授・藤田紘一郎さんは現在75歳。男の健康寿命を上回る今も、週に2、3本の講演をこなし、週刊誌の連載や本の執筆で毎日忙しく活動する。藤田氏が言う。
「気持ちよく歩くと、ストレス解消になり、免疫力がアップします。毎日の歩数は平均1万歩ですが、ノルマは設けていません。疲れて用事がなければ、休みます。無理して歩くと、免疫力がダウンして、かえって病気になりやすいのです。歩くことは“もろ刃の剣”なので、適度が大切。そうすれば大病せず、元気でいられます。私にとっての適度が平均1万歩です」
食事は野菜とタンパク質が中心。炭水化物は昼に小さな茶碗1杯のみ。
「体を動かすエンジンは糖質系とタンパク質系があり、50代からはタンパク質系が主流。だから、米は昼食に小さな茶碗1杯取るだけ。タンパク質は肉や魚、豆類などを毎食食べます。週2回はステーキ。肉でしか摂取できないアミノ酸があり、高齢者も肉が必要です」
そんな生活で、55歳のときに「65歳」と判定された皮膚年齢は、75歳ながら「62歳」に。第一線を退いた今、好きな仕事だけ選べる気楽さも若返りの秘密だが、前向きさも大切だという。
「3歳下の弟は14年前にすい臓がんで亡くなりました。享年58。彼も医師でしたが、ふさぎ込むタイプで、告知を受けてからあまり外に出なくなった。がんで余命宣告を受けても長生きできる人は、ほぼ間違いなく前向きなタイプ。治療が一段落したら、旅行するくらいの気楽さが長生きにつながります」
データが若返りを示したとはいえ、元気でいたけりゃまず歩くことだ。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/160825/2
イタリア在住の115歳の女性エマ・モラノさんは、「長寿の秘訣は?」という質問に「生卵と独身」と答えたという。彼女は医者の勧めで1日3個の卵を欠かさず食べたそうだ。「卵を食べれば全部よくなる」の著者である血液診断士の佐藤智春氏も、1年間、1日10個の卵を食べる生活で、歩くのが困難なほどの体調不良から抜け出した。
卵1個にはコレステロールが200ミリグラム超含まれている。だから「卵は1日1個まで」が常識のように言われていた。
しかし今年、コレステロールに対する考え方が激変する発表がなされた。2015年2月に米農務省が「コレステロール摂取の制限をなくす」と発表。続いて日本でも、厚労省がコレステロールの1日の摂取基準値を撤廃。日本動脈硬化学会も「食事で体内のコレステロール値は変わらない」と声明を発表した。
そこで、卵への注目があらためて高まっているのだ。
「卵にはコレステロールはもとより、食品からしか摂取できない9種類の必須アミノ酸(タンパク質)がバランスよく含まれています。日本人は平均20グラム前後のタンパク質が不足しているといわれています。卵1個から取れるタンパク質は約7グラム。健康維持のために、1日3個は食べるべきです」
タンパク質は食べだめできないため、必要量を毎日摂取するのは簡単ではない。
不足している20グラム分のタンパク質を肉や魚から摂取しようと思ったら、100グラムほど多く食べなければならない。卵なら、手軽に食べられる。
さらに、卵はビタミン、ミネラルなどの栄養素も豊富。消化が良く、調理法のバリエーションもさまざまなので、幼児から高齢者まで食べられる。それこそ、朝、昼、晩と食べることも難しくない。
■さまざまな食べ方で摂取
健康な人なら多めに取っても腸がコントロールしてくれる。
佐藤氏のアドバイスで卵を1日3個食べる生活を始めた50代の脳科学者は、記憶力の向上に加え、体重が10キロ減り、脂肪肝が完治。部分カツラを使うほどだった薄毛が解消したという。
「イライラが解消した」「よく眠れるようになった」「疲れにくくなった」「やせた」「中性脂肪が減った」「風邪をひきにくくなった」などの感想を述べる人も少なくない。中でもよく挙げられるのが、「見かけが変わった」だ。
「卵に含まれる良質なタンパク質は、細胞の新陳代謝の材料です。肌のキメが良くなり、抜け毛が減り、髪の毛が太く“元気”になります」
ちなみに、佐藤氏は50代ながら、腰まであるツヤツヤした黒髪は白髪染め要らず。30代の時、円形脱毛症に悩んでいたというのが嘘のようだ。
お勧めは、消化時間に留意した食べ方。消化が早い順に、半熟・温泉卵→ゆで卵→生卵→目玉焼き→卵焼き。ストレスを感じた時は温泉卵、腹持ちをよくしたい時は卵焼きがベターだ。
また、目的別なら、佐藤氏が勧める食べ方は次の通り。
「疲労回復なら、ビタミンB群が豊富な豚肉と卵を合わせて。カツ煮の卵とじなどがいいでしょう。脳活性ならネギトロユッケのような卵とマグロの組み合わせを。最近は若い人でもロコモ(運動器の障害)の人が多いですが、骨・筋肉代謝には卵と納豆がいい。冷ややっこに卵と納豆をのせた一品なら、料理が苦手な男性でもすぐ作れます」
早速、今夜から始めるか。
■コレステロールの効果とは
「1日に必要なコレステロールのうち、3分の2は肝臓で合成され、3分の1は食物から。食物からコレステロールを取っても、肝臓での合成量が調整されるので、血中のコレステロール量は一定範囲に収まります」(佐藤氏)
最近は、コレステロールの不足が脳内物質セロトニンの不足につながり、うつ病やアルツハイマーの原因になることもわかってきた。骨密度を増やすビタミンDの合成や、ストレスに対抗するストレスホルモンの活性化にもコレステロールは必要不可欠だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150624-00000019-nkgendai-hlth
糖尿病患者に適量のインスリンを自動的に投与できるパッチ状の治療器具が、実験動物を用いた前臨床試験に合格したとの研究報告が22日、発表された。
生活習慣病で年間1600万人が早死に、WHO報告
人間での臨床試験で効果が証明されれば、インスリンを注入するために注射針の使用を強いられる糖尿病患者に、より痛みの少ない代替手段を提供できる可能性がある。
米ノースカロライナ大学(University of North Carolina)とノースカロライナ州立大学(North Carolina State University)の研究チームは、開発したパッチについて「血糖値の上昇を検知し、必要に応じていつでも適量のインスリンを血流中に放出できる世界初のスマート・インスリンパッチ」と説明している。
米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に掲載された研究報告によると、1セント硬貨ほどの大きさのパッチには、極小の針が100本以上埋め込まれているという。
論文によると、極小針1本1本に内蔵されている「超小型の格納装置」には、インスリンとブドウ糖(グルコース)を感知する酵素が入っており、血糖値が高くなりすぎた場合に速やかに内容物が放出される。
糖尿病のマウスを用いた実験では、極小針パッチをマウスに貼付すると30分以内に血糖値が抑えられ、その状態が数時間継続した。一方、マウスにインスリンを注射器で注入した場合、血糖値は正常に戻るが、次の注入が必要となるまでの時間が、パッチを貼付したマウスに比べて短かった。
論文主執筆者の一人、ノースカロライナ大の糖尿病ケアセンター(Diabetes Care Center)のジョン・ブゼ(John Buse)所長は「このパッチを人間で有効に機能させることができれば、大変革がもたらされるに違いない」と将来の製品化に期待を寄せた。
世界の糖尿病患者の数は3億8700万人以上となっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150624-00000017-jij_afp-int
暑くなるにつれて食べる機会が増えるそうめんだが、ウーマンウェルネス研究会によると、ごはん茶碗1杯(約150g)が250kcal前後なのに対し、そうめん1人前(2束約100g)は350kcal前後と、1.4倍以上カロリーが高いという。
のど越しが良く夏バテしている時でも食べやすいそうめんだが、その材料は小麦と塩。そうめん単体で食べると食べ過ぎてしまったり、炭水化物以外の栄養素が足りなくなってしまうことが。また、おかずを付ける場合も天ぷらなどを選んでしまうと、結果的に高カロリーの食事になってしまうという。
そのほか、同研究会はスポーツドリンクにも警鐘を鳴らす。「スポーツドリンクに含まれる糖分や塩分は、本格的なスポーツをするときには適していますが、デスクワーク程度の運動量の人には糖分は消費しきれず、余った糖分は体内で脂肪として蓄積されます」(同研究会)。塩分を摂りすぎると血液中の水分量が増えてむくみやすくなったり、塩分のとり過ぎにより高血圧の原因になることもある。
夏の熱中症対策や夏バテ時の食事として重宝されるこれらだが、摂りすぎないようご注意を。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150612-00000353-oric-hlth
11人のメンバーから成るサンフランシスコ市管理委員会は、市の建物に甘味飲料の広告を貼りだすことを禁じ、公的資金がそのような飲料の購入に利用されることを制限し、飲料の缶やパッケージなどに健康被害の警告表示を義務づける法令を全会一致で承認した。
警告表示は「砂糖・甘味料入り飲料は肥満、糖尿病、虫歯の元になります。これはサンフランシスコ市・郡からのメッセージです」といった内容になるとみられる。
法令を支持した委員は「これは市の医療システムに迫りくる災難だ。このような商品はただ美味しくて無害というわけではなく、病気をもたらす商品だ。われわれが行動を起こす必要がある」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150610-00000082-reut-n_ame
細胞の中で酸素からエネルギーを生産するミトコンドリアは、細胞の核のDNA(デオキシリボ核酸)の変化によって機能が落ちるとの研究成果を、筑波大などのチームが英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。ミトコンドリアの機能低下は老化が進む一因と考えられており、今回の発見は「細胞の若返り」の研究に役立つ可能性があるという。
ミトコンドリアの機能低下はこれまで、加齢によってミトコンドリア自体のDNAが突然変異を起こすことが原因とみられていた。しかし、チームが胎児~12歳、80~97歳の2グループから提供を受けた体細胞を分析すると、ミトコンドリアDNAの突然変異に年齢による差はなかった。
一方、高齢グループの細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作ると、エネルギーを作る機能が回復した。iPS細胞では、細胞核の時計を胎児のような状態に巻き戻す「初期化」が起きている。初期化してもミトコンドリアDNAの突然変異は消えないため、機能低下は細胞核の遺伝子が「メチル化」と呼ばれる変化をしたのが原因だと結論付けた。
さらに、機能低下した細胞にアミノ酸の一種「グリシン」を加えると、機能が一部回復することも確認された。チームの林純一・同大特命教授(細胞生物学)は「グリシンを摂取すれば老化を遅らせることが期待できるが、がん細胞を増やすとの報告もあり、慎重に研究を進めたい」と話す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150609-00000032-mai-sctch
中国輸入食品の代表的な食品衛生法違反事例
品名 違反内容
うるち精米 腐敗、変敗、カビの発生
たらこ 発色剤・亜硝酸根の過量残存
塩蔵らっきょう 漂白剤・二酸化硫黄の過量残存
塩蔵生姜 漂白剤・二酸化硫黄の過量残存
ナッツ類(くるみ) アフラトキシン(カビ毒)の検出
ピータン 指定外添加物の製造用剤・酸化亜鉛の含有
ゆで小豆 成分規格不適合(細菌試験)
塩蔵タケノコ 漂白剤・二酸化硫黄の過量残存
乾燥きくらげ 漂白剤・二酸化硫黄の過量残存
乾燥しいたけ 漂白剤・二酸化硫黄の過量残存
乾燥だいこん(切干大根) 漂白剤・二酸化硫黄の過量残存
魚肉ねり製品 成分規格不適合(大腸菌群)
魚肉ねり製品(ウナギつくね串) 成分規格不適合(大腸菌群)
春雨 漂白剤・二酸化硫黄の過量残存
小豆 成分規格不適合(ジクロルボス)
食肉製品(ソーセージ) 成分規格不適合(亜硝酸根)
食肉製品(ポークソーセージ) 成分規格不適合(亜硝酸根)
食肉製品(牛舌スライス) 成分規格不適合(E.coli)
食肉製品(牛舌串さし) 成分規格不適合(E.coli)
食肉製品(焼き鳥・つくね串) 成分規格不適合(E.coli)
食肉製品(蒸し鶏) 成分規格不適合(大腸菌群)
食肉製品(炭焼き鴨ネギ串) 成分規格不適合(E.coli)
食肉製品(炭焼きつくね串) 成分規格不適合(E.coli)
食肉製品(備長直火焼きチキン) 成分規格不適合(E.coli)
清涼飲料水 成分規格不適合(ヒ素)
冷凍蒲焼きウナギ 成分規格不適合(大腸菌群)
冷凍鶏肉 成分規格不適合(合成抗菌剤のクロピドール)
冷凍餃子 成分規格不適合(生菌数)
冷凍あさり(むき身) 下痢性貝毒の検出
冷凍エビ 酸化防止剤・二酸化硫黄の過量残存
冷凍カキ(むき身) 下痢性貝毒の検出
冷凍ハンバーグ 成分規格不適合(生菌数)
冷凍ビーフコロッケ 成分規格不適合(E.coli)
中国の食汚染が再び、日本の外食産業に激震を走らせた。上海の食品会社が使用期限の切れた鶏肉を使っていたことが発覚し、取引のあった日本マクドナルドやファミリーマートが一部商品の販売を取りやめた。これまで本紙でもたびたび取り上げてきた中国産食品の危険性が、またもや明らかになった格好だ。専門家は「中国産食品への依存を見直さない限り第2、第3の事件は起きる」と警鐘を鳴らしている。
厚生労働省がまとめた「輸入届出における代表的な食品衛生法違反事例」で日本に輸入される際に摘発された中国産食品を調べてみると、危ない食材がゴロゴロと出てくる。
『中国ニセ食品のカラクリ』(角川学芸出版)の著書があるジャーナリストの富坂聰氏は、中国の食汚染の要因について、「生産業者の規範意識の低さはもちろんだが、業者間の競争が激化していることも一因だ。一般論だが、彼らは悪いことをしているという認識の前に、コストを少しでも浮かせて利益を得たいという意識がある。競争を勝ち抜くため、期限切れのものを使ったり過剰に農薬を投与したりして不正を働く側面がある」と解説する。
食材の危険性がクローズアップされても日本の中国依存は弱まらない。
財務省がまとめた貿易統計によると、昨年度の中国産食品の輸入高は約8701億円。日本は最大の輸入相手国である米国の1兆2646億円に次ぐ高さで、00年度の約6503億円から約33・8%も取引量が増えた。
日本の食料自給率も1992年にカロリーベースで46%だったが、2012年には39%に減り、輸入食品頼みが続いている。
木村氏は「根本的な解決を目指すなら、日本の食糧事情を見直すべきだ。(この状況なら)中国産食品での第2、第3の事件はいつ起きてもおかしくはない」と語る。
中国発の「毒食品」にむしばまれる前に早めの対策が求められている。
焼き鳥、ウナギ…高まる中国産依存度 大腸菌、殺虫剤まみれの ...
輸入届出における代表的な食品衛生法違反事例
http://foodpia.geocities.jp/japanfood110/newpage2.html
http://konn.seesaa.net/article/5499899.html
http://nippon-end.jugem.jp/?eid=871
新鮮な生のフルーツを食べるほど2型糖尿病のリスクが下がり、しかしフルーツジュースでは逆効果でたくさん飲むほどリスクが高まるとする研究結果が、30日の英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)で発表された。
米ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health、HSPH)など英米シンガポールの共同研究チームは、約25年間にわたって米国で行われた3つの大きな健康調査のデータを精査した。調査対象は看護師や介護士などの医療従事者18万7000人以上で、数年にわたって健康状態を観察され、食習慣や体重、喫煙、運動、その他生活スタイルの指針となる事柄について定期的にアンケートに答えていた。このうち約6.5%の人が糖尿病にかかった。
このデータによると、果物を丸ごと食べるのは月1回未満という人と比べ、毎週2回食べている人では2型糖尿病のリスクが最大23%低かった。特にブルーベリー、ブドウ、リンゴで効果がみられた。一方、フルーツジュースを毎日1杯以上飲む人では、糖尿病リスクが最大21%高かった。論文はこの「有意差」についてさらなる研究が必要としている。
生の果物とフルーツジュースでは栄養価は同程度だが、この差を生んでいるのは半固体か液体かの違いにあると推測し「液体の方が固体よりも胃を通過して腸に到達するのが速い。言い換えれば、そのままの果物よりもフルーツジュースの方が血糖値と血中インスリンにより速く、より大きな変化をもたらす」と述べている。
http://www.afpbb.com/articles/-/2965017?pid=11265503
1995年と98年に10都府県に住んでいた45~75歳の男女6万3849人を対象に調査。開始時は全員、糖尿病やがん、循環器の病気はなかったが、5年後に1178人が糖尿病を発症していた。
肉類の摂取量別に4グループに分けて発症の危険性を比べたところ、男性は摂取量が多いほど危険性が高まり、最も多いグループ(1日あたりの中央値108グラム)は最も少ないグループ(同23グラム)の1・36倍だった。肉の種類別では、牛・豚は摂取量が多いほど危険性が高くなったが、鶏肉、加工肉(ハム、ソーセージなど)は関連がなかった。女性は肉類全体、種類別のいずれも発症との関係がみられなかった。
研究チームの黒谷佳代・国立国際医療研究センター臨床研究センター上級研究員によると、肉に多く含まれる鉄分などが、血糖値を下げるインスリンの効きを悪くしている可能性があるという。女性は体内の鉄の蓄積量が少なく、肉類摂取の影響を受けにくいと考えられる。黒谷さんは「男性は魚や鶏肉も積極的に選ぶなど、バランスの良い食生活を心がけてほしい」と話す。
XINHUA.JP 7月18日(木)0時5分配信
貧困層が海外薬品メーカーの「実験用マウス」に、過去7年で2644人が死亡―インド
台湾の中広網は15日、インドで多くの貧困層が海外薬品メーカーの安価な「実験用マウス」となっていると報じた。環球時報が伝えた。
インド政府が2005年に新薬開発の実験に対する規制を緩和してから、インド全土で約57万人が新薬の臨床試験に参加している。その多くは貧困層。わずかな報酬を得るために自ら進んで参加している人もいれば、知らない間に「人体実験」の道具にされている人もいる。
海外薬品メーカーはインド人を「実験用マウス」にすることにより、約60%もコストを削減することができる。欧米諸国と比べて規制が緩いため、インドで臨床試験を行う海外メーカーは急増。2011年の臨床研究市場は前年比12.1%増、関連する収益は4億8500万ドル。3年以内に10億ドル規模にまで拡大するとみられている。
統計によると、これにより過去7年で少なくとも2644人が死亡した。世論の強い圧力を受けたインド政府は関連する法律の修正に着手したが、修正案がいつ発表されるのか、いまだに何の音沙汰もない。