京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

布団と炊飯器の 悲劇と奇跡

2022年08月31日 13時06分42秒 | Weblog


三日前 羽毛の掛け布団を洗った。
楽したいから 乾燥機能を付けて回し始めた。
数時間後 ブザーが鳴ったので 二度洗いした。
朝の5時頃から お昼頃には終わったので 引っ張り出そうと。
「ん?出ないなぁ…よっ!」っと 力を入れた。
出て来たと同時に… それは丑三つ時 絹を引裂くような女の悲鳴が!
きぃぃぃ~~~! と。
うん 破けながら出て来おったよ 羽毛布団がよ。
掃除するのに2時間掛ったよ。
ちょっと早めに 炊飯器で豚の角煮を作ってた。
が…匂いがあまりしない。
えっ???と思い 見ると…
パネルが消えてる。
蓋を開けると 生煮えの角豚が溺れてた。
ウンとも スンとも言わない。
当たり前だ 炊飯器がウンとかスンとか 言うはずが無い。
壊れた。
布団も炊飯器も壊れた。
たった1日で壊れた。
お金が無い時に これだよ。
予算なんか どう考えても どう絞り出しても1万円しかない。
羽毛布団と炊飯器(10合)両方で 1万円…
そんな調子の良い話し 有るかよ!
けど調子に乗る事にした。
調子に乗ったら 千葉の銚子の沖合から 手を振りながら波に乗ったサーファーガールが
手を振り振り 可愛い笑顔でおれに近づいて来た。
サーファーガールが「さぁたにんこ サーフインしようよ!」と言うから
得意の ネットサーフをした。
30分もしない内に…新品の羽毛布団と アイリスオーヤマのRC-ME10-B 22年製 40銘柄炊き分け10合が
二つで送料込みで 1万円切った。
悲劇が奇跡を呼んだ。
で 今日で4日目。
布団無しで 届くのを待ちながら 寝てるって知ってた?

光と影~東寺で生きていた猫たち 子猫の人生

2022年08月30日 07時48分53秒 | Weblog




この写真をパット見「あぁ可愛い ちっちゃな子猫」と 思うだろう。
昨日は居なかったのに 今日は居る。
そうだ 捨てられたんだよ。
カリカリのおじちゃんが「あんたが何時も座ってる 八幡様の右側の柵の外だ。
材木置き場の隙間」と言った。
おれは話を聞きながら 立ったまま撮影の準備をし 異変を感じていたから
そっと近づき 胡坐をかいて座った。
№2が来て ニャウニャウと小さい声で鳴く。
すると けたたましい声で ぎゃぁ~~~!ぎゃぁ~~~!と 何度も叫んでる声が。
そっと近づき中を覗くと…ちっちゃい子猫が2人と 離れて3人が泣いてる。
おれの顔を見るなり 必死でコンクリートの壁をよじ登り 金網にしがみ付いて泣き叫ぶんだ。
その姿を見て 確実に分かった。
さっきまで可愛がられ 御飯を沢山食べ お乳を飲んで遊んで…
訳も分からずに この場所に連れて来られて で 置き去りだ。
人馴れしてるから おれを見て…
来てくれてる皆…よぉ~~~く写真と おれの文章を見てくれ。
次の日行くと おれが座って居る何時もの場所に 最近子猫を出産した母猫2人が寝転んで
捨てられた子猫達が 夢中でお乳を飲んでいる。
金網とコンクリートの隙間には それをじっと見つめている№1のボスが居る。
おれは そっと座った。
ボスは見向きもせず じっと子猫達を見ている。
左に気配を感じて見たら チョビが居る。
チョビはきちんと姿勢を正し お座りしている。
チョビを思った。
何時か飼い主が現れた話だ。
チョビは おれに見向きもせず 父子を案内して八幡様に来た。
チョビは「僕は此処で御飯を食べて そこの石垣の隙間で寝てるんだよ」
そう言っていた。
チョビは「一緒に帰ろうね?!一緒に帰ってくれるんでしょう?」
足元に寄り 頭を必死に擦り付けて 一生懸命チョビは言っていた。
なのにチョビは おれの目の前で置き去りにされた。
そのチョビが おれのそばに居る。
じっと子猫達を見ている。

光と影~東寺で生きていた猫たち ニャンコ達の人生

2022年08月28日 05時32分51秒 | Weblog


カリカリのおじちゃんや缶詰のおばちゃんは 毎日来れるわけじゃない。
用が有り 来れない日だってどっちかには有るんだ。
両人来る日も どっちか一人だけ来る日も。
悲惨なのは 両人来れないどころか その他の人達も来ない日だ。
つまり 丸一日半食べられない日が有った。
おれはその日に 偶然にも出くわした。
写真を見てくれ。
寝ている訳じゃあ無いんだよ。
体力を温存して 来るのを待ってる姿なんだ。
夕方の写真だ。
もう閉門が近い。
南門に近い場所に ニャンコ達は最後の望みをかけて待ってるんだ。
誰かの足音が ちゃりちゃり鳴る度 皆一斉に起き上がるんだ。
「あっやっと来たんだ!」と言う風に 起き上がる。
「これでやっと御飯が食べられる」そんな風に起き上がる。
人の足音がする度に 同じ事を繰り返す。
おれは ファインダーを覗けなくなった。
家に帰って 御飯を持って来てやりたかった。
警備員に「カメラマンさん もう閉めますよ」と言われ ニャンコ達にさよならした。
帰り道 目からの大雨で どうしようもなかった。
いくら約束したからって…葛藤が。
おれの撮影スタイルは 撮影中にはものを食べない事なんだ。
ただし水分は取る事にしている。
缶コーヒー2本有れば 一日中撮影できる。
ただし この東寺での撮影は ジュース類じゃあなく 水だ。
何故なら ジュースの匂いが分かっただけでも 頂戴するからだ。
次の朝に カリカリのおじちゃんに写真を見せた。
その足元では 物凄い勢いで御飯を食べてるニャンコ達で一杯だ。
おじちゃんは写真を見ながら「あんたも切なかっただろう」と言ってくれた。
「うん」とだけしか 返せなかった。
偉そうに言うつもりはない。
ニャンコを育てている人達へ。
本当にニャンコの気持ち 分かってるのか?

追記&写真

閉門を告げられた後 南門から出ようとしたら…
南門のボスと№2が この姿で居た。
門を出て直ぐに この二人を見たんだ。
おれをじっと見つめて 警備員のおじさんに「ほら閉めるぞ」
と言われるまで おれを見つめていた。
この二人の顔が 目に焼き付いてしまった。

光と影~東寺で生きていた猫たち 平和の象徴と言われているハトも…

2022年08月23日 08時17分56秒 | Weblog




毎朝のような光景が この写真だった。
ボランティア活動の人達が 掃き掃除をしていたり…
ハトにご飯をあげる婆ちゃんは 
「孫と一緒にここに来るのが楽しみだ」と言っていた。
手だけの写真を載せているが この人は娘と来ていた。
ちっちゃい可愛い娘さんだ。
おれは「写真撮っても良いかな?」と声をかけた。
良いですよと言うので 母娘を撮り始めたんだ。
とても若いお母さんは「娘と一緒にここに来るのが楽しみで」そう言った。
おれ達の周りに5~6人が ニコニコ顔で集まってた。
ふと左を何気に見たら 売店から出て来た女の人が近づいて来る。
近づいて来る顔を見た瞬間「え!鬼???!!!」そう思ったんだ。
「お前ら全員 殺してやる!」そんな風な 物凄い形相だ。
おれ達の前で立ち止まり そして怒鳴った。
「看板に書いて有るのが読めないの?!ハトに餌をあげないでって書いて有るでしょっ!
今直ぐ止めなさい!」
ちっちゃい娘が「きゃぁ~~~怖い!」と言い 母親の後ろに抱き着き 泣いてしまった。
すぐさま母親が「何も大声で怒鳴る事は無いでしょう!分かりました!二度と来いへんわ!」
と言った。
言い終わるや否や おれは「おい!お前!何だその言い方は!ちっちゃい子が居るんだぞ!」
ついつい我を忘れ 怒鳴ってしまった。
後ろに居た人達も「おいお前!何様のつもりだ!」と言ってる。
するとその女鬼は ぎょろぎょろと俺たちを見渡しながら さっさと売店に戻って行った。
若い母親は「どうもすみません」と おれ達に誤った。
皆は「何も誤る必要なないよ」と言ってる。
若い母娘は 帰って行った。
それから数か月後 ニャンコ達がたった一夜で居なくなり ハト達も一羽も居なくなった。
東寺の周辺に残る言い伝えが。
「東寺の東門で 猫を見た花嫁は 子宝に恵まれ幸せになる」
と 言われてる。

光と影~東寺で生きていた猫たち 捨てられたグレーの猫

2022年08月19日 22時32分21秒 | Weblog

朝の10時頃に東寺へ。
大ボスに挨拶をし 大木の下でチョビを待つ事にした。
???前方に見える 鎮守八幡宮の左手に有る弘法様の像の辺りで
おれ?に向かって 手を振ってる?人が3人。
カメラのレンズを望遠にして見ると カリカリのおじちゃんと缶詰のおばちゃんと
ボランティア活動のおっちゃん3人だ。
急いで行ったんだ。
挨拶を済ますと カリカリのおじちゃんが黙って左手で指をさした。
そこを見ると…???人形?グレーの人形?
おれからたった2~3メートルだ。
そっと近づくと…見た事も無いグレーのニャンコだった。
シャッターを急いで切って おっちゃん達の方へ戻る。
話しを聞き総合すると…おれは怒りに震えてしまった。
ボランティア活動のおっちゃんが 開門と同時に来て 鎮守八幡宮の周りを
何時ものように掃き掃除をしていた。
約1時間後 他のボランティア活動の2人と計3人で 
一服しようと椅子に座ろうとしたら 何時の間にかグレーのニャンコが寝ていたと。
1時間前には居なかったのに 何時の間に?と。
撫でながら起こそうとしたら 寝息を立てて起きないと言う。
一服し終えた3人が 又掃除を始めて約1時間後戻ると まだ寝ている。
抱いたり触ったり 揺り動かしても起きないと言う。
おかしいと思った3人は 近所に住む獣医師の資格を持った知人に来てもらった。
すると…眠剤が原因だと言われたと。
寝むらされてる間に連れて来られ 捨てられたに違いないと。
目覚めた猫は 辺りをウロウロしだしたと言う。
おれはグレーのニャンコを見ていた。
するとそこから飛び降り 辺りをウロウロし始めた。
地面の匂いを嗅いでは 遠くを見つめる行動を繰り返している。
30分くらいその行動をし そして元居た場所へ戻り 蹲ってしまう。
目を見た。
どうして良いか分からず 物凄く不安で寂しそうな眼だ。
南のボスは ちょっと離れた所で №2と№3と一緒に蹲り こっちを見ている。
おれは このニャンコも追い続けようとした。
しかし次の日 彼の姿は何処にも無かった。
開門の時には居たと ボランティア活動の人が言う。
カリカリのおじちゃんが「家に帰ったんだよ。無事に今頃は家に着いてるんだよ」
低い声で 力強く言った。
おじちゃんは 泣いていた。
おれは「きっとそうだね」としか言えなかった。
これを見ているみんなへ。
これが人間のする事なんだよ。

光と影~東寺で生きていた猫たち チョビの人生

2022年08月18日 21時52分11秒 | Weblog



チョビに会いに 東寺へ行く。
例の大木の下で待ってると 今日はやけに人が多い。
待ってても来ないので 八幡殿へ行き 何時もの所に腰を下ろし
撮影準備をした。
№2の女ボス 切れ耳が近づいて来たので 挨拶をした。
周りを見ると 何故かニャンコ達があまり居ない。
ちゃりちゃりと 小石を踏む音が聞こえて来て…
左を見ると チョビが居る。
「何だよチョビ!待ってたんだぞ!」と言った。
チョビはおれに目もくれず 真っすぐ奥へと行くんだ。
すると「こんにちわ!」と声を掛けられ 上を向くと親子がいた。
男性とちっちゃい男の子だ。
「この猫を知ってるんですか?」と言われ 即「親友なんだよね」と言った。
袋を持っていて 中から何かを出し チョビの目の前に置いた。
チョビはそれを食べ始めた。
男性が「この猫 私の家で飼ってたんですよ」と言う。
びっくりした!
「毎日毎日探して…やっと情報をもらい 此処で会えたんです」と言った。
続けて「昨日会えたので 何時も付けてた首輪を付けたんです」と。
おれは昨日の出来事を 事細かく説明した。
男性は「そうだったんだ」と言い 黙ってしまった。
数分後 聞きもしないのに 男性は話を始めた。

東寺の近所らしく 家族はチョビと暮らしていた。
長女がとてもチョビを溺愛していた。
寝食を共にしてたと。
その家族の家から 5件目くらいの所に新居を建てた。
移り住んで数か月後…
長女が何時も通り 行って来ますと言って家を出たきり 帰ってこなかったと。
帰って来た時には 棺に収まっていたと言う。
それから数日後 チョビが居なくなった。
探すと 以前住んでた家に居たと言う。
毎日それを繰り返していた。
玄関先でうずくまって居ると。
探しては連れて帰るの繰り返しだと。
おれは話を聞いて 我慢してた。
堪えに堪えてた。
ある日 チョビが出て行ったきり 帰って来なかった。
何日も何週間も 何カ月も探したと。
とっくに諦めてた時 ある日近所の知り合いが「チョビは東寺に居る」と聞いて 
昨日来たと言う。
話をしていて どのくらいの時間が過ぎたんだろうか…
男性が息子に「帰ろうか?」と言い おれに向かって
「色々と聞いて下さって ありがとうございました」と言った。
親子が歩き始めると チョビはおれの横に来た。
親子の後姿をじっと見ている。
男の子が振り向き「ばいば~~~い!ばいば~~~い!」と叫んだ。
おれに言ってるのか?それともチョビにか?
チョビはそれを見て天を仰ぎ「にゃう~にゃう~」と 悲しい声で泣く。
おれはチョビを抱き寄せ ぐしぐしぐしと体と頭を撫でた。
チョビは女好きじゃなかったんだ。
長女の温もりを 撫でてくれてた愛を…
これがチョビの人生だ。

光と影~東寺で生きていた猫たち  チョビが殺される?!

2022年08月17日 22時04分56秒 | Weblog



チョビの女好きが分かった次の日。
大ボスに挨拶を済ませ 例の大木の下でチョビを待ってた。
30分くらい待っても来ないので 八幡殿へ向かおうとした。
八幡殿の周りで数匹のニャンコ達が 大騒ぎで駆けっこだ。
ん?違うぞ!
先頭を走っているのは 首から血を出しているチョビだ!
しかも追いかけているのは 東西南北で一番凶暴な南門のボスで
その後に続いているのは №2と№3だ。
おれはチョビが殺される!と思った。
小さい塔にチョビが逃げ乗った時 チョビがおれの方を向いた。
でかい声で チョビ~~~!と叫んだら 一目散に来た。
おれの所に来ると チョビは両手両足を おれの左足に絡めた。
ボスと№2と№3は チョビのその姿を見て立ち止まり 
何故か姿勢を正してお座りをした。
おれは直ぐにしゃがみこみ チョビの怪我を見る事にした。
血を流している首を見たら…血じゃない。
赤い首輪だ。
誰がこんな事を…
おれは首輪をすぐに外した。 
すると 信じられない行動をボスがした。
のそのそとチョビに近づき まだ震えているチョビの頭を舐めた。
もう大丈夫と思ったおれは そばに有った石台の様な所へ首輪を置いた。
それを見ていたボスと№2と№3は 石台に飛び乗り 首輪を交互にかじり始めた。
ボスと№2と№3の気持ちが 嫌と言うほど分かった。
そして次の日には チョビの人生を知らされた。

光と影~東寺で生きていた猫たち 愛想を振りまくチョビ

2022年08月17日 12時01分45秒 | Weblog



何時ものように まずは大木の下に腰を下ろしチョビを待つ。
右手奥の方から ちょこたかやってくる。
頭を撫で体を撫でると ごろごろと喉を鳴らし胡坐の上へ。
が 女性がやって来ると 胡坐から降りて行ってしまう。
そしてその女性に愛想を振りまき 撫でてもらうんだ。
若い女性には 特にそうだ。
その行動を 何度も何度も見てきた。
「あいつ…よっぽど女が好きなんだな…」と 心の中で思っては にやけてた。
違うんだ 違うんだよ。
チョビの人生を3日後に 嫌と言うほど叩き込まれるんだ。

光と影~東寺で生きていた猫たち カリカリのおじちゃんと缶詰のおばちゃん

2022年08月16日 19時19分25秒 | Weblog

おれは普通にスナップを撮り続けた。
朝一番に開門と同時に来たり 日がな一日居たりと。
同居していたおんちゃんも 写真を撮りに来ていた。
門をくぐって御影堂に一礼し 食堂の前を通り過ぎ 講堂と金堂に居る
大ボスに「おはよっ!」と挨拶し 鎮守八幡宮を斜めに見 東寺八島殿(八島社)に入る。
おれの拠点は 此処になった。
此処だと人目にもつかず 人もあまり来ないし ニャンコ達が集まるのが分かったからだ。
それは撮影開始から 一年後だった。
2006'のある日…
八島社に胡坐をかいて座って居ると 二人の年配の夫婦らしき人が来た。
おじさんはニャンコのカリカリを出し 器に入れてる。
おばさんは缶詰を切り 器に入れて与えだしてる。
驚いた事に 何処から集まって来たのか 大勢のニャンコ達が来てる。
おじさんは後ろを向いたまま「あんた 毎日来てるね」と言う。
人が少ないから…誰もおれなんか見る人は居ないだろう…そう思ってた。
「うん ほぼ毎日来てるね」と言った。
「こっちに来て見てみな」 と言うので見た。
チビッ子達が必死に食べてる。
周りを囲むように 大人のニャンコ達は それを見ているんだ。
おじさんは言う「子供が先に食べ 大人達は残り物を食べるんだ」
見ていると チビッ子達が食べ終わるや否や 大人達がわっと集まり食べる。
おれは理解出来た。
涙が出てきた。
おじさんは そんなおれを見ながらこう言った。
「約束しないか?あんたは写真を撮る。私達はご飯をあげている。
あんたは猫達に 何が有っても絶対ご飯をあげるな。
その代わりおれ達が猫達の情報を教えるから」
おれはニャンコ達がご飯を食べている姿を見ながら 
泣きながら「ありがとうございます」と言い 一礼した。
おじさんは「猫達のこういう姿を見て おれの話を聞いて泣く…
あんたは人間だ」と言われた。
だから決心したんだ。
東寺で懸命に生きてる ニャンコ達の生き様を撮ろうって。
猫達にご飯をあげている人達が 6人居ると言う。
此処に居るおじさんとおばさんは 夫婦じゃなかったんだ

光と影~東寺で生きていた猫たち 出会ったチョビ

2022年08月13日 21時39分46秒 | Weblog



東寺の近くに越して来たのは 約20年前になる。
東寺の境内を 散歩やスナップを撮るのに最適だと思った。
撮影している途中 休みたくて周りをきょろきょろと。
金堂の近くにデカイ木が有り おれが背もたれするのに丁度なくぼみを見つけ
そこに座った。
南門も直ぐそこだし 東寺八島殿(八島社)も目の前だ。
2005'が撮影の始まりだった。
カメラを抱えてくぼみに座り 撮影のプレビュー表示を見てた時。
何かの気配を感じて右を見てみると 白い愛想の良いニャンコが
ちょこんと姿勢を正してお座りしてた。
おれをじっと見ているので おれの方から挨拶をしたんだ。
「こんにちわ」と言うと 何故かその白いニャンコがお辞儀をした。
笑っちゃったよ。
そのニャンコは数分後 信じられない行動をした。
砂利の匂いを嗅ぎながら 小石を食べ始めた。
おれは驚愕なんてものじゃなかった。
砂利はさすがに硬いのか 食べては吐き出しを繰り返してる。
このニャンコこそ 後に名前を付けたチョビであり おれを見つけると
何処からともなく現れて 膝の上で喉を鳴らしながら座る唯一の友になった。
写真がそのチョビだ。
小石を食べてるチョビを ノーファインダーで撮った。
後に 小石を食べる理由が分かった。
その話を聞いた時 目から雨が降り出して止まらなくなったよ。