人間も 大人も子供も動物も 寝ている顔は可愛いよ。
2日前ほど…おれは例の様に東寺へ行った。
3匹の子猫を写そうとしたが 中々出てこないので逆側の ニュー2ファミリーの所へ行ったんだ。
ついに出て来た3匹の子猫。
そりゃぁ嬉しかったよ。
文章に書くと簡単だけどさ 約40分間ずっと粘ってたんだ。
ここの子猫達は 向こうの子猫達と比べて ずいぶんと臆病なんだよ。
そりゃあそうだよな 人間だって十人十色って言うもんな。
そこへ又煮干のおじさんが来たんだ。
おれにとっては 良いんだか悪いんだか 分けの分からない報告を持って…
煮干のおじさんはこう言った。
「あんたを随分待ってたんだ。今朝早く常連の○○さんが 向こうの子猫の一匹を貰って行ったんだよ。
おれにも断ったんだけど…警備員さんに話をして貰って行ったんだ。
あんたはずっと猫の写真を撮っていたからな。だから○○さんは あんたにも断るつもりで待ってたんだ。
今さっき帰っちゃったよ。」
おれは多分 瞬間変な顔をしたと思う。
おれの猫達じゃぁない。
おれの子猫じゃぁない。
だけど 子猫を貰ったおばさんは おれに断るつもりだったと言う。
複雑だったけど おばさんの気持ちも物凄く嬉しかった。
この日の朝は 別な意味で嬉しい事もあった。
貰われた猫の所へ行ったら 大勢の常連さんが何故か挨拶をしてくれるようになったんだ。
朝の挨拶は気持ちが良いよな。
だけど…
子猫が二匹になってしまった親は 賢明に縁の下に呼びかけるんだ。
残った子猫二匹が無邪気に遊んでいる時も オチチを飲んでいる時も 寝ている時も
にゃぁお~にゃぁお~と 貰われた子猫を賢明に探しているんだ。
この東寺が閉門になって夜が来て 開門の時間になって…
ずっとずっと探し続けるんだろうな。
複雑怪奇な事件が起きている昨今 子供が見えなくなった人間の親達だって 見つかるまでは賢明に探すよ。
親は 子供は 人間も動物も変わらない「愛情」ってものが有るんだよな。
帰り際 常連のおばあさんと会った。
おばあさんは「あらぁ~~~寝てはるんだ… あれ?2匹しかおらへんの?」と おれに聞いたんだ。
おれは 煮干のおじさんの言った事を正確に伝えた。
「そうなんや…あんさん何時も写真撮ってはったのになぁ~残念やねぇ~
幸せになってほしいなぁ~」と言った。
おれは「絶対幸せになって欲しいよね!」と答えたんだ。
おばあさんは 寝ている子猫達を見て「良い写真 撮りなはれ」と笑顔で言ってくれた。
この写真の様に 可愛い顔で寝ている時に 親猫の泣く声が何時までも続くんだよ。
貰われて行った子猫が居そうな所を 一生懸命グルグル探しまわっているんだ。
親猫の声が 姿が かわいそうで哀れで。
それでもおれは シャッターを切っているんだ。
2日前ほど…おれは例の様に東寺へ行った。
3匹の子猫を写そうとしたが 中々出てこないので逆側の ニュー2ファミリーの所へ行ったんだ。
ついに出て来た3匹の子猫。
そりゃぁ嬉しかったよ。
文章に書くと簡単だけどさ 約40分間ずっと粘ってたんだ。
ここの子猫達は 向こうの子猫達と比べて ずいぶんと臆病なんだよ。
そりゃあそうだよな 人間だって十人十色って言うもんな。
そこへ又煮干のおじさんが来たんだ。
おれにとっては 良いんだか悪いんだか 分けの分からない報告を持って…
煮干のおじさんはこう言った。
「あんたを随分待ってたんだ。今朝早く常連の○○さんが 向こうの子猫の一匹を貰って行ったんだよ。
おれにも断ったんだけど…警備員さんに話をして貰って行ったんだ。
あんたはずっと猫の写真を撮っていたからな。だから○○さんは あんたにも断るつもりで待ってたんだ。
今さっき帰っちゃったよ。」
おれは多分 瞬間変な顔をしたと思う。
おれの猫達じゃぁない。
おれの子猫じゃぁない。
だけど 子猫を貰ったおばさんは おれに断るつもりだったと言う。
複雑だったけど おばさんの気持ちも物凄く嬉しかった。
この日の朝は 別な意味で嬉しい事もあった。
貰われた猫の所へ行ったら 大勢の常連さんが何故か挨拶をしてくれるようになったんだ。
朝の挨拶は気持ちが良いよな。
だけど…
子猫が二匹になってしまった親は 賢明に縁の下に呼びかけるんだ。
残った子猫二匹が無邪気に遊んでいる時も オチチを飲んでいる時も 寝ている時も
にゃぁお~にゃぁお~と 貰われた子猫を賢明に探しているんだ。
この東寺が閉門になって夜が来て 開門の時間になって…
ずっとずっと探し続けるんだろうな。
複雑怪奇な事件が起きている昨今 子供が見えなくなった人間の親達だって 見つかるまでは賢明に探すよ。
親は 子供は 人間も動物も変わらない「愛情」ってものが有るんだよな。
帰り際 常連のおばあさんと会った。
おばあさんは「あらぁ~~~寝てはるんだ… あれ?2匹しかおらへんの?」と おれに聞いたんだ。
おれは 煮干のおじさんの言った事を正確に伝えた。
「そうなんや…あんさん何時も写真撮ってはったのになぁ~残念やねぇ~
幸せになってほしいなぁ~」と言った。
おれは「絶対幸せになって欲しいよね!」と答えたんだ。
おばあさんは 寝ている子猫達を見て「良い写真 撮りなはれ」と笑顔で言ってくれた。
この写真の様に 可愛い顔で寝ている時に 親猫の泣く声が何時までも続くんだよ。
貰われて行った子猫が居そうな所を 一生懸命グルグル探しまわっているんだ。
親猫の声が 姿が かわいそうで哀れで。
それでもおれは シャッターを切っているんだ。