空席には誰がやってくるんだろう

とある大学の学園祭の映像を見ながら思いました。




あー、あそこに映っている私の兄は


どんな気持ちでいたのでしょう。





映像の中では、５人の男達が楽器を演奏しています。とても楽しそうです。




向かって左側に兄が映っているわけですが

本当に楽しそうです。







あの頃の兄は、毎日それは楽しそうに暮らしていました。


たまに落ち込む日々もあったそうですが、


あの日々は素晴らしかった


と


よく話していました。





そういえば、兄はその頃

弟の大学受験も少し気にかけていました。




あいつは大学行けるのかなあ、



と




無理かもね





と冗談を交えながら話していました。






今となっては、弟も無事に大学生になり

楽しそうな生活を送っていますよ。



あまり実家には帰っていないようですが、

家族想いの青年になっています。






もう、最後の曲ですね。


あなたがコピーしていたバンドもよくラストに披露していた

スピード感あふれる曲がとても心地良いです。





演奏中、あなたは何を思っていましたか？






じわじわと忍び寄っていた死の影に

あなたは気付いていたのでしょうか？








あなたはもう去なくなってしまいましたが、




あなたの分まで強く生きていこうと思います。








演奏が終わってしまいました。






また、会いに来ますね。






元気な姿をまた見せてください。